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7月19日〜21日 念願の塩見岳<3,047m>〜蝙蝠岳<2,865m>

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<2日目> 7月20日(月・海の日) 塩見岳(3052m)〜蝙蝠岳(2865m) 往復 〜塩見小屋(泊) 

私は4時起床、ペーターはその前の3時に外へ出たら、天の川がきれいに見えていたらしい。
4時半には夜が明け出し、塩見岳が見えて来た。
やったぁぁ!! 雨の中、登って来た甲斐があったよ
朝食は朝焼けを見たいからお弁当を2つ作ってもらい、早速1つ食べていたらmoguさんもやって来た。お互い顔がほころんじゃうよ。
早出の人はすでにこの時間山頂直下まで行ってた。山頂からなら富士山も見える。
朝焼けのこの色が見たかった。お弁当にして正解。
塩見岳に日が差し始めたのが4:45で、日が出たのは4:50。
ちょうどこの頃になると朝食を小屋で食べた人たちが外に出て来て一緒に日の出を見る。
やったね!!
この日も小屋泊まりなので不要な荷物は小屋に置かせていただき、必要なものだけ持って出発。濡れがまだ残っている雨具はもちろん持ってった。
私がトイレでもたもたしている間にmoguさんたちは出発。その15分後くらいにうちも出発した。朝は寒かったので上着着用。
いよいよ憧れの塩見岳山頂へ。
 先行するmoguさんたち発見。振り向けばペーターがこんなところから手を振ってるよ。
OnMouseで見てね。天狗岩頂上からだよ〜〜ん。


左から乗鞍岳〜笠ヶ岳〜穂高岳〜槍ヶ岳



そして御嶽山と中央アルプスの峰々

北アルプス、中央アルプス、甲斐駒ケ岳と仙丈の向こうに八ヶ岳の峰々を見ながら登る。
西峰の手前からは待望のお花畑が広がり始め、西峰山頂に着くとすでに東峰に着いたmoguさん発見。
大きな声で「moguさ〜〜ん」って呼んじゃいました。
西峰直下は岩壁の急斜面で一つの小石であっても落石しないように注意が必要だった。
東峰から左に目を移すと、立派な富士山が登場。
そして蝙蝠岳も登場。

蝙蝠尾根を見ていたら先行するmoguさんたち発見。OnMouseで見てね。
西峰でまだ私たちがもたもたしている間、先を目指すmoguさんご一行はここまで進んでいた。
またまた「moguさ〜〜ん」って呼ぶとmoguさんから「早くいらっしゃいよぉぉ〜〜」って。
うちがそこまで到達するのはまだまだ先なんですね〜〜。
やっと東峰に到着。そして西峰を振り返る。

東峰で残り一つのお弁当を食べ、蝙蝠尾根〜蝙蝠岳を見て期待に胸を膨らませる。

蝙蝠尾根から見た塩見岳
塩見岳から先は今まで以上のお花畑が広がっていた。
そのお花畑を堪能しながらだったんで、50分近くかけて仙塩尾根との分岐に到着。
休憩後、更に進んで8:30頃になると青空が出た。風があったので長袖シャツに上着まで着たままだったけれどやっと夏山って感じになった〜〜。
仙塩尾根から仙丈岳、甲斐駒ケ岳、間ノ岳。
北岳は隠れちゃってます。
仙塩尾根を歩いて来る人もいるのよね。
この日はなんと!
両俣から歩いて来たって人が5時過ぎに塩見小屋に到着してた。(驚)
そして蝙蝠岳への稜線。
なんて広くきれいな稜線なんでしょう。。。
ついにここを歩ける時がやって来たよ。
昨年歩いた荒川三山と赤石岳がちょこんと。
この辺りですでに蝙蝠岳まで行って来たお兄さんとすれ違う。
早いから下ろうかなって言ってたけど、連泊の場合朝のうちに受付したので泊まらなくてはいけなかったみたい。
ちなみにうちは受付するの忘れちゃいました。
でもお兄さん、この後塩見岳の山頂で富士山の笠雲を1時間半ほど観察していたらしい。
確かにこの日、富士山には笠雲がかかったり取れたり。
私は初めてこれほどの笠雲を見たかも・・・でした。

途中ですが、ペーターがこの時期に来ることにこだわったその2がこの花達に会うこと(ほんの一部ですが)  
ちなみにこだわりその1は蝙蝠岳に行くこと
  
    
ハクサンイチゲ・イワベンケイ、他写真にはないシナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・キバナシャクナゲなどなど一面咲いていて素晴らしかった。
ちょっと遠くには咲き始めのトリカブトも。クロユリは塩見岳に戻る時2箇所で発見。まさか咲いていると思わなかった。

塩見岳直下の下まで広がるお花畑

  
まもなく蝙蝠岳山頂。青空と雲がきれい。
山頂手前はこんな灌木の中を抜けて行くので暑かった。
ここでついに上着を脱いだ。
でも風があったのでTシャツ一枚になることはできなかった。
10時を過ぎてついに山頂到着。
山頂標識はこの木の標識のみ。
上が割れて地面に落ってたんで乗せて撮影。
ここに立って周りを見渡した時、
南アルプスのど真ん中にいるってことを実感した。

風がずっと強かったのでお昼は少し戻ってからにしようと思っていたけれど、蝙蝠岳のちょっと先の窪地で風がないところを発見。
ここにザックの中身を全部出して干しつつお昼にした。乾いた後はとても気持ちが良かった。そんなことしてたんで山頂出発は11時半近く。
それでも小屋には3時には戻れるでしょう。
同じ道を戻るのだけれど、午後になるとまた光が違うのできれいだった。塩見岳山頂手前の登りになって暑くなり、ついにTシャツ一枚になった。山頂に着くまでの僅かな間だけだったけど。
塩見岳山頂には一組の親子がいた。実はこの親子がこの日最後の展望を見たことになるんだな。その後登って来る人が何人かはいたけれど、ガスが出てきて・・・
そしてガスのおかげで雷鳥の親子に遭遇。女親に子が3羽だった。子に会ったのは久しぶり。
  
小屋へ戻る時に天狗岩を撮影。
登りにこの上にペーターは立ったのよね。
こうして見るとちょっとすごいとこに見える。
まもなく小屋の地点にあった案内標識。
登山者がかわいらしい。
でも実際には1分では着かなかった。
小屋に着く頃には山頂は完全にガスの中だった。
受付をすませ(本当は朝しなくちゃいけなかったのにね)、ビールで乾杯。
この日のおまけは前の日moguさんにいただいた日本酒カップ。たいっへんにおいしかったです。お土産にいただいたフルーツのゼリーもおいしかった。形がそれぞれのフルーツの形をしていて見た目にも楽しめたのよ。
受付と食堂、乾燥室を兼ねた小屋は小さいながらもとても素敵。雨の日はこの前にビニールシートを張って雨をしのげるようにしてくれてた。
小屋の周りはナナカマドの木が多くちょうど花が咲いていた。
秋もきれいだろうぁぁ・・・。

2泊目だったので、夕食は他の方と違ったメニューってうれしい心配りだった。残されるのが一番つらいので、最初のご飯はごくごく少なめ。それを基準に2杯目からおかわり、お味噌汁もおかわり自由。
夕方小屋からちょっと上がったところから今回のmoguさんとの再会をどうしても伝えたい人がいてメール送信。auとソフトバンクがかろうじて飯田市の電波を拾ってくれるみたい。その後、返信も確認でき大満足で一日が終わった。
さて3日目はどうなるかな?

<3日目> 7月21日(火) 塩見小屋〜下山

朝起きるとガス、ガス、ガス。今にも降りそう。当初の予定では、塩見小屋〜本谷山〜三伏峠〜烏帽子岳〜本谷山〜塩見小屋(泊)で烏帽子岳から塩見岳を見ることだったんだけど、これじゃ行っても見えないだろうし、仮に停滞したとして次の日が晴れても下山だけだし・・・
小屋での食事後、7時まで待って下山を決定。小屋のオーナーに残念ですが、ってこととお世話になったお礼を言って下山。でもこの時は雨足が強かったので収まるまでちょっと待ってから。
小止みになってからせっかく蝙蝠岳の山頂で乾かしたレインウエアを着て下山。それでも1時間くらい下ると雨がなくなり上だけ脱ぐ。更にその後滑ってお尻が汚れること覚悟で下も脱いだ。ただスパッツだけは装着したまま。あぁ、でも結局は大丈夫だった。レインウエアを着ていた時は一回滑っちゃってお尻汚しちゃったけど。

途中登りにも見たギンリョウソウが沢山。
でも2日前より大きくなっている気がした。
登りには日が差さず暗かった樹林帯もこの時間は明るく歩きやすかった。
心配した最後の急な下りと大黒橋も、登りよりも逆にいい天気になっていたので比較的楽に通過できた。河原であちこち見て周ったけれどやはりあの山沿いの道と橋を渡るしか手はなかった。
最後は1時間の林道歩き。途中の「巫女淵の延命水」ではお水を飲むことはもちろん、顔も洗っちゃって気分爽快。
ほぼ5時間で駐車場到着。うちの車も含めて6台止まっていた。(釣りの人もいたかもしれないけれど)
そして最後の難関は車で通る林道、始めに書いたように雨でないので、行きとそれほど変わっていることなく、多少の落石、落木を避けて通過し旧長谷村集落へ出て杖突峠経由で帰宅した。


最後に
伊那方面、中央アルプスから見た塩見岳はとても遠くに見えてた。でも今回利用した塩見新道は登山口に行くまでが近かったせいか、意外に近く感じた。三伏峠はまたの機会に鳥倉林道経由で行こう。秋かな。(8/1からは鳥倉林道開通するらしいです)
予定より早い下山で休みはまだあったけれど、翌日は46年ぶりの部分日食を見ることができた。ちなみに山の上まで「日食観測グラス」を持って行ってたけれど、予定通りだと下山日だったので、樹林帯の中では仮に晴れていても太陽を見ることはできなかっただろうなぁぁ。。。
ちなみに今年のここだけは行きたいってのがこの「塩見岳〜蝙蝠岳」だった。やったよ。。
(^^♪

おまけ
6日休み最後はここで〆。
平日にも関わらず11時時点では駐車待ちの車でちょっとした渋滞。山頂は夏休みに入ったであろう子供たちがリフトに乗って大勢来ていました。
花の咲具合は最高でした。

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