7月21〜25日 | ビスタ〜リ 南アルプス縦走 <荒川三山3,141m〜赤石岳3,120m〜聖岳3,013m> |
4日目 7月24日(木)
百間洞(ひゃっけんぼら)山ノ家 ⇒ 大沢岳 ⇒ 中盛丸山 ⇒ 小兎岳 ⇒ 兎岳 ⇒ 聖岳
奥聖岳往復 ⇒ 小聖岳 ⇒ 聖平小屋
この日の標準コースタイムは8時間10分、朝食はお弁当にしようかと思ってたけれど、4:30〜と早い朝食だったので小屋で食べ、5時に出発。
聖を目指す人はみんな小屋下の新道から大沢岳と中盛丸山の中間に出る道へ行ってた。
うちは登り返し、大沢岳の稜線へ出る道へ行った。
ハイマツの急斜面ではあったけれど稜線歩きはやっぱり最高!
この日も遠く北アルプス、中央アルプス、御嶽山が見えていた。
← 手前が大沢岳 奥が中盛丸山
結局誰〜〜れも大沢岳には登って来なくて二人占めの山頂だった。
大沢岳から下ったところから遠くに長野県(旧)上村の「ハイランドしらびそ」の赤い屋根の建物が良く見えていた。その分岐のところもちょっとしたお花畑になっていて、朝露に濡れたハクサンイチゲ、シナノキンバイなどがきれいだった。
←中でもきれいだったウスユキソウ
大沢岳経由の人が誰もいなかっただけあって、中盛丸山 〜 小兎岳 〜 兎岳、まで誰にも会わなかった。
まもなく兎岳山頂
兎岳で休憩後いよいよ聖岳を目指す。
いったん200m下って、400m登り返すので標準コースタイムで2時間10分。すぐそこに見えているのに遠い。
←中央が聖岳(3,013m)、左のなだらかなところが奥聖岳(2,978m)
途中にある兎岳避難小屋は石室で、それまでの避難小屋と違い荒廃していてもちろん管理人もいない。
本当の意味での避難小屋。
登りは「聖岳大崩壊地」と本にも書かれている通りの場所で、瓦礫の尾根だった。コルのところで休憩してた二人の男性と話してたら、その人たちが泊まって来た「横窪沢小屋」がとっても良いらしい。(多分ロケーション的に) 聖小屋に着いてから地図を見たら茶臼岳から下ったところにある小屋だった。翌日どんなにそこまで行ってしまおうか、と思ったことか。6日間となるとちょっと長いので例のごとく「楽しみはとっておこう」と予定通り翌日は下った。
そして山頂到着11:45。10人くらいいた。赤石岳もまだ見えていたので速攻で奥聖岳へ向かった。
山頂には10人ほどはいたけれど誰も奥聖へ行ってなかった。お昼は戻ってからのつもりでザックを置いていったけれど、ちょっとしたお花畑もあり、思ったより良かったのでザック持って来てお昼にすれば良かった。
奥聖からは赤石小屋に赤石山頂の避難小屋、百間洞山ノ家が良く見えた。
山頂に戻ると少しガスが湧いていて、もう誰もいなかった。奥聖までの往復は標準コースタイムで50分。
薊畑のちょっと上にて。
新聞に載っていた通り、お花畑はまったくなく完全なフキ畑になってしまっていた。
昭和60年頃は一面ニッコーキスゲが咲いていたらしいのに。
復元のために許可を取ってところどころにネットを張ってあった。効果はあるみたい。
そして聖平到着。
木道は人による荒廃を防ぐため。以前この周りもお花畑だったようだけれど今は草が茂るのみ。動物が通るところにはネットを敷いて復元させようとしてた。
聖平小屋に3時ちょっと過ぎに到着。まずまずのペースだったかな。
受付を済ませるとまずお茶とクッキーのサービス。長く歩いて来た体に温かいお茶はおいしい。
小屋の玄関にはハンガーがたくさんあり、それぞれ洗濯して小屋の前に干していた。最初従業員の洗濯物かと思ったらそうではなく登山者の洗濯物だった。小屋の中もロープが張ってあり衣類を干せるようになっていた。
ここのトイレは100m離れたところにあったけれど、洋式もあり水洗で非常に良かった。何度も書くけど怖いトイレより離れてても怖くないトイレが断然いい。
水場は小屋前に水道が2つ、でも水量が弱いので洗濯する場合はちょっとだけ下ったところにやはり水道が2つ。みんな顔洗ったり体拭いたり洗濯したりしてた。
夕食は4:30からと早かったけれど今ならまだ間に合う、とビールを飲んだ。(夕飯の直前ではお腹張ってご飯食べられなくなっちゃうから飲めない、間に合って良かった)
夕飯はお皿に盛られたおかずは普通だったけれど具がたくさんの豚汁があって、満足、満足。
いよいよ翌日は下るだけ、7時に寝た。
5日目(最終日) 7月25日(金)
聖平小屋 ⇒ 聖沢登山口 9:50に通過するバスで椹島へ戻り
10:30椹島発のバス ⇒ 駐車場到着 11:30 お疲れでした
4:30から朝食で5:00出発。
標準コースタイムで4時間20分、9:50に下山口を通過する椹島行きのバスに乗れるといいけど、間に合わないと歩くのつらいなぁ。。。。
小屋から乗越まではアップダウンの道でちょっと歩きずらい。けれど途中滝を遠くに見たりできて変化もある。
乗越で聖岳が見えた。
この後は基本は下りで、急斜面ながら細かくジグザグになっているし、枯れ松葉が敷き詰められててふかふかでけっこう歩きやすい道だった。
最後の関門の「聖沢吊橋」・・・たけさん(byたけさんの山便り)のレポで「良く揺れた〜〜」ってあったので覚悟していたせいか(?)、揺れるものの思ったほどでなかった。
この吊橋からもまだまだ下る、下る、下る。
下りきって登山口到着9:20、なんと標準コースタイム通り。私にとっては画期的!!
バスまで30分日影で待って無事乗車、椹島で宿泊の領収書を見せて乗車券をもらう。受付順の番号札だったので10:30発のバスの最後から3人目くらいだった。バスに乗る人はみんな晴れ晴れした顔してたなぁ。
出発の時東海フォレストの人が手を振ってお見送りしてくれた。なんかうれしい。
1時間乗車の間、運転手がいろいろ説明してくれ、赤石岳が見えるところ、聖岳が見えるところではバスを止めてくれたり、花が咲いているところはゆっくり走ってくれたり。(下の方は山百合がたくさん咲いてた)そしてバスから降りたところではお茶のサービスもあった。(混んでいたので飲まなかったけれど) 駐車場は炎天下、熱かったぁぁ。車は50台くらい止まっていたかな?
ここから自宅までは長いので、車で10分ほど下ったところにある「赤石温泉白樺荘」に寄った。本に書いてはあったものの本当かな?って思っていたけれど、本当に<無料>の温泉だった。近代的ではないけれど駐車場から近いし、すべすべになってとてもいい温泉だった。温泉から出てそこでお昼を食べていよいよ難関!「井川雨畑林道」へ。
帰りも酔った、酔った。食べた直後だったことが良くなかったみたい。行きは暗かったので長く長く感じたけれど(確かに長いけれど)、帰りもさらに長〜〜く、長〜〜〜〜く感じ、林道を抜けた瞬間ホッとした。
静岡市営の温泉 赤石温泉白樺荘
パンフレットによると現在の「白樺荘」とちょっと離れたところにある「畑薙ロッジ」は平成21年3月31日で閉鎖、平成21年4月に新設・白樺荘として開館とのこと。新設場所は現在の白樺荘と畑薙ロッジの中間地点のようです。新しくなっても無料だったらうれしいね。
長々としたレポ、最後まで読んでくださってありがとうございました。