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7月21〜25日 ビスタ〜リ 南アルプス縦走 <荒川三山3,141m〜赤石岳3,120m〜聖岳3,013m>

3日目 7月23日(水) 荒川小屋 ⇒ 赤石岳 ⇒ 百間洞(ひゃっけんぼら)山ノ家



例のごとくぐっすり寝て(私は)3日目の朝はこの富士山から。千枚小屋に比べると少し端になり、朝日が昇るところは見えない。
この日のコースも赤石岳を越えて百間洞山ノ家までの標準コースタイム約5時間と更にびすた〜りの一日。なのでペーターの思惑として赤石岳に雲がかかりそうになければ赤石小屋の方に20分ほど下ってお花畑を見るつもり。(往復で1時間くらい)
少し染まった空を見た後朝食を取り、5:30に出発。寄り道しても午前中には赤石岳山頂に着くのでまだ雲も沸いては来ないことでしょう。

  

昨日歩いて来た道と朝日に輝く小屋を背後に、緑の中を歩く。


一箇所だけ雪渓を渡る。凍っていてちょっと怖かった。


これ以上ない青空


大聖寺平(標識があるところ)のちょっと上から荒川三山を振り返る。
私達が下山した後、まったく同じコースを予定しているシジュウカラさんにメールを送りたくて、前日いろいろな場所でチャレンジしてみたけれど、どこからも送れなかった。気持的に間ノ岳に向かって送ってみたけれどだめだった。(間ノ岳を歩いている頃だったから・・・)
もしかしたらと思いこの大聖寺平で挑戦してみたら送信完了のメッセージが!長野県側の電波が届いていたのかな?ちなみに大聖寺平から長野県の大鹿村へ下る道があり、広々と良く見えた。(この道を登って来たテント泊の人もいた) 長野県へ続く道・・・って思うとなんかうれしかった。



赤石岳へ向かって・・・オンマウスで小赤石岳から

  

大丈夫かと思っていたけれどもしかしたら雲が湧いてしまいそうな感じになってしまったので、赤石のお花畑へ下ることは断念して山頂へ向かった。いつものせりふで「楽しみは取っておこう」。で、山頂8:45到着。
富士山方面は少し雲があったけれど、それ以外は大展望、朝のうちに来ることができて良かった。そしてちょっと遠かったけれど雷鳥に会えた。親に子が4羽。遠くからだと本当に岩に同化してわかりずらい。
山頂には5〜6人ほどいてちょっとお話しした。その後赤石の避難小屋へ行ってバッチを買った。普段買うことないけれど山頂にバッチの見本があってとっても良いデザインだったのと、今回はお土産にしたくて。
ここの管理人さんのデザインってことで、2つも買ったので管理人さんに喜んでもらえた。今日は百間洞までだと言うと「百間平でゆっくりして行きな〜〜、いいところだよ〜〜」のアドバイスをもらった。
管理人さんに70倍の望遠鏡を覗かせてもらったら翌日行く兎岳が良ぉぉ〜〜く見えた。とても気さくな管理人さんだった。ちなみにこの後通った人は多く作り過ぎたと言っておそうめんをご馳走になったみたい。


その気さくな管理人さんの薦めで行った南峰。また違った景色を楽しめた。こっちにも赤石岳の標識があったけど、朽ち果ててる感じだった。



この小屋もいい位置にあるので泊まるの良さそう。
でも水場がない。左の標識があるところが山頂です。
赤石岳から先は馬ノ背と言われるところを通り、百間平を経て百間洞山ノ家まで。
まずちょっと下ると雪渓が少しあった。その後は岩石の急斜面。足を取られないように慎重に下った。




ここから先は同じコースを行く2人に会っただけの、とても静かな稜線歩きだった。

  


赤石避難小屋の管理人さんが言ってた通り百間平は別世界、北アルプスの雲ノ平に少し似ているかな?


百間洞山ノ家が見えた・・・オンマウスで下ってから振り返る

そして、百間洞山ノ家が見えた。
小屋までは翌日最初に行く大沢岳への分岐から距離にして100m(標高差で30mくらい)下るけれど、また、夕日も朝日も見えない位置にあるけれど、小川沿いのすごくいい場所にあって、とても気に入ってしまった。
ちなみに大沢岳に行かない人は小屋の横から中盛丸山へ行く道があった。(中盛丸山と大沢岳のコルに出る道)
うちの到着は1時ちょっと過ぎで、着替えをしたり、片付けしたりして2時過ぎから夕食の5時ちょっと前までずっと小屋の前でくつろいだ。(下って来た道を見上げてはいいところだねぇ〜〜〜って言ってた)
ここは飲み物、デザート類が充実していた。ビールも飲んだし、ドリップコーヒーも飲み、満足。
うちが到着した後は数人が来ただけだったので10人にも満たない宿泊かと思ったけれど、4時半を過ぎると千枚小屋から一日で来た人が次々に到着(さすがに疲れている様子だった!)、結局20人近くになった。千枚小屋から来た人たちは歩き通したことで一種の連帯感があるように見えた。

食事は5:00からで小屋の名物の「とんかつ」
一回の食事を8人にこだわって揚げたてを出してくれる。
キャベツもたっぷりで、お肉は柔らかく温かくまさしく揚げたて、うちで食べるのよりおいしかった。

食事の後歩いてすぐの「聖岳展望台」へ行ったら鹿の親子がいて慌てて駆け上って行った。こっちもびっくりしたけれど向こうもびっくりしたようでしばし遠くから鳴いていた。見ると付近には食べられた跡があり、ここも被害にあっていた。(悲)
夕食後食堂のテレビを映してくれたが(衛星放送のみ)、天気予報は7:20頃からと書かれていた。まだまだ時間があるなぁ・・・て思ったらなんと「録画して翌朝食事の時に再生します」、とのことで安心して7時に寝た。ここもやはりシュラフに毛布一枚。

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