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9月22日〜23日 中央アルプス<空木岳2863m〜南駒ヶ岳2841m〜越百山2613m>を歩く
1日目 9月22日(土) 伊奈川ダム先駐車場〜金沢土場〜六合目〜八合目〜木曽殿山荘〜空木岳山頂〜駒峰ヒュッテ(泊)
2日目 9月23日(日) 駒峰ヒュッテ〜空木岳山頂〜赤椰岳〜摺鉢窪〜南駒ヶ岳仙涯嶺越百山〜越百小屋〜駐車場



1日目 4時前に諏訪ICから入り、塩尻ICへ、その後国道19号を走り、登山口着5:30。連休だけあって上の駐車場は車がいっぱいで、一つ下の駐車場に車を止め、6時から歩き始めた。この日宿泊の駒峰ヒュッテまでは約9時間半。
まずは林道を約1時間45分ほど歩き「うさぎ平」からいよいよ登山道に入る。
青空はないもののその分涼しく歩きやすく、また途中寄り道するところもなくほぼコースタイム通りに進んだ。

  

途中「仙人の泉」、「義仲の力水」でおいしい水を飲み、また翌日分の水の補給をしてまもなくで木曽殿山荘到着。
ここから空木岳へは約1時間半の登り。空木岳へは2003年に千畳敷から入って歩いている。その時は2日ともに素晴らしい快晴だったが、今回は残念ながら青空はなし。

  
 

小屋で一息つき、急登ながらきれいな花崗岩の中を登って行くと山頂。やはりガス。一瞬翌日歩く南駒ヶ岳までの縦走路が見えたが写真には撮れなかった。
多少時間をつぶしてガスが取れるのを待とうかとも思ったけれど、翌朝も再びここまで登ってくるのでそのまま駒峰ヒュッテへ下った。3時にヒュッテ着。

  
山頂直下の花崗岩と山頂標識

駒峰ヒュッテ・・・
うちが最初に空木岳に登った年の2003年に新築。(自分の記録を見て知った)
昨年泊まった伊那のかつとんさん、尾道のシジュウカラさんによると食事付きだったが、今年は大変だからと基本は自炊だった。ただしやむを得ず泊まる人のためにレトルト食品は用意されていた。
レトルトご飯:400円、インスタントカレー:300円、カップヌードル:300円、インスタント味噌汁:100円、シーチキン缶詰:200円、さば缶詰:200円、など。
寝具(寝袋、銀マット)は貸していただけて、4,500円だった。素泊まりは3,500円。
前日の予約の際、20人の団体さんが入っています、と言われたけれど混雑覚悟で予約。
夕方4時を過ぎても下って来る人がいて、結局この日宿泊は50人ほどだったと思う。
昨年のシジュウカラさんの記録では32名までの宿泊とのことだったが、それも今は違うみたいだった。
うちは最初1階だったが、2階の奥に変更になった。1階はテーブルを外へ出して寝るところを作っていた。
小屋番の方はとても感じが良かった。

  
空木岳山頂と、熊沢岳、檜尾岳方面

4時半頃、外のテラスで食事の用意を始めようとしたら、山頂がきれいに見えた。そして木曽駒ヶ岳から続く熊沢岳、檜尾岳方面も見えた。
翌日は山頂に登り返してからメインの南駒ヶ岳〜越百山の縦走、なんとか天気持って欲しいと願って寝た。

2日目 3時半頃起床。
シジュウカラさんの時は9月はじめだったにも関わらず寒かったようだが、この晩は暑くて私は途中でTシャツ(長袖)一枚になった。おそらく人の多さの違いでしょう。
寝袋、銀マットは腰が痛かった。

小屋の外に出てみると星がきれいで、飯島町方面の夜景が見えた。
5時前には小屋の1階の明かりがつき、それぞれ仕度にとりかかり、食事を持って来ていない人はカップラーメンを食べていた。
うちは小屋の外で軽くパンを食べ、朝焼けを見ながら5:20に空木岳山頂へ向かった。



この景色に満足・・・正面が南駒ヶ岳

朝焼けしたものの日の出は雲が多く真赤な丸い太陽を見ることはできなかったし、南アルプスも見えなかった。しいて言えば御嶽山がわずかに見えた。
でもこれから行く南駒ヶ岳への道がきれいに見え感動〜〜〜。なにしろ天気には不安があったから、初めて歩く道でこれだけの展望があったら来た甲斐があったというもの。
南駒ヶ岳の前にまず赤椰岳(あかなぎだけ)があり、その先が南駒ヶ岳。

気持の良い稜線歩きをしていよいよ南駒ヶ岳への鞍部に来た時ペーターが「せっかくだからあそこへ行ってみようかと思って・・・」
と摺鉢窪避難小屋を指差した。
「もう一生来ることないかもしれないし・・・」とも。
ということで往復30分の予定で荷物は置いて水だけ持って下る。

高山植物の時にはさぞかし素晴らしいだろうと思えるたくさんの花の跡を見て、小屋を覗いて・・・中きれいでした。
小屋の裏に回る。
そこは「百間ナギ」という、崩れているところだった。そして今も崩れている、と以前地元の新聞に載ってたよ。byペーター。
上から見るといずれは小屋まで崩してしまいそうな感じだった。

↓ マウスオンで百間ナギ


下る時は花の時に来てみたいと思ったけれど、登り返すときは紅葉の時さぞかし綺麗だろうなぁ、と思った。
でもどっちにしても機会は少なそう。
だからこそ、今回下ってみて良かった。

← 紅葉には早かったものの赤く色づいたナナカマドの実がきれいだった。

ガイドブックにあった30分では往復できず、1時間かかった。
(30分の往復はよほど速くないと無理じゃないかな?)
鞍部に戻ると、朝木曽殿山荘を出発して来た人と一緒になった。
その後、駒峰ヒュッテに泊まっていた20人ほどの団体さんが小屋番の人を先頭にやって来た。この団体さんはこの日は越百小屋を予約していた。



  
紅葉もちらほら始まっていた。

摺鉢窪往復のあともがんばって登って南駒ヶ岳山頂へ到着。ガスで展望ないもののこれだけ見えていたら満足だった。

← 山頂間近










その後仙涯嶺を通り、越百山へ。

  
仙涯嶺  そして日向山に似た白砂の道を通る。


越百山・・・あきらめかけていたらくっきり山頂が見えた。この景色が見えたらもう大満足。

ガスだったせいか、越百山は思ったより奥にあった。

越百山でお昼にした後、越百小屋を経て、下山。
越百山はちょっと前にNHKで放送された「小さな旅」でやっていた。その時写っていた管理人さんが来ていたTシャツが色といいデザインといいかっこ良かったので欲しいと思い小屋の管理人さんに聞いた。
でも売り物でなかった。残念。
トイレを借りたらとてもきれいだった。
小屋から30分ほど下ったところで水を補給。
最後30分くらいのところでは雷が鳴り始めて雨が降って来てしまったので、雨具を身につけ、林道まで下りた。
林道では雨が止んだので脱いで、車に着いたら途端にまた降って来た。
林道だけでも雨具を身につけずに済んでラッキーだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回の山行は青空の下・・・ではなかったけれど、要所要所ではガスが取れ、山容がきれいに見えたので満足の行くものになった。
いつかは行きたいと思っていたところに意外に早く行けた。

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