【おまけ その一】
  クライストチャーチの北約20kmくらいのところにある、南島のワイン産地の一つである、
  カンタベリーはワイパラのワイナリー試飲ツアー
Vin de Pays)をご紹介します。
  ニュージーランドのワインは新世界ワインと呼ばれ、世界でも高い評価を受けています。
  でも日本ではあまりお目にかかったことがありません。本格的にワイン造りが始まったの
  は1960年代といいますから、ちょうど私達の年齢くらいの歴史しかありません。1970年
  代に、NZのソーヴィニヨン・ブランが世界で注目されて、新世界ワインとして一大ブームを
  巻き起こしたようです。 今回の旅の第二の目的でした。
最初に訪れたワイパラ・スプリングスというワイナリーの
屋根に取り付けられていた風見鶏の鳥は、なんとキウィ
でした。これはさすがに日本では見ないね。
次から次に、注がれるままに7本のワインを試飲しました。
現地のガイドさんとのおしゃべりを楽しみながら、昼食も兼
ねての、まったりとした時を過ごしました。旅の中で、一番
天気がいい日で、真っ青に晴れ渡った空の下での食事と
ワインは最高でした。食後にいただいたデザート・ワインは
イタリアのジェラートよりも甘いドルチェといった感じでした。
紫外線の量が日本の7〜8倍あはるとのことで、ワイナリー
で日よけの帽子を貸してくれました。
 
2軒目は、カンタベリー・ハウス・ワイナリー& レストラン。
このあと30分後に結婚祝賀パーティがあるとのことで、
ちょっと駆け足のテイスティングでしたが、白を4本、赤を
2本、試飲させて頂きました。ニュージーランドのワインは
白が美味しい。とてもフルーティで、ちょっとドイツワインを
ほうふつさせるような香りと甘めの味。柑橘系の香りがつ
けられていたりで、NZの白ワインのファンになってしまい
ました。飲兵衛としては、ごく自然な成り行きです。
3軒目に訪れたのは、Torlesse Wines というワイナリー。
リースリング・ワイン(白)のキリっとしたいかにも若いワイ
ンの後味が忘れられません。迷わずお土産に購入してき
ました。

ニュージーランドのワインを一躍有名にしたソーヴィニオン
ブランもテイスティングさせていただきましたが、こちらはし
っかりとした味に仕上がっていました。ここが最後のワイナ
リーだと勘違いして、おかわりまでしてしまい、完全に"出
来上がって"しまいました。
ワイナリーとワイナリーの間の道の両脇は、小高い丘−−
と言っても、非常になだらかな丘陵でしたが−−に羊たち
が放牧されていました。ニュージーランドの人口は400万
人。人の数よりも羊の数の方が多いようです。こちらを振り
返って眺めている羊の顔がとても可愛らしかったです。
羊が放たれている場所以外は、一面の葡萄畑。ヨーロッ
パと同じく、高さ150cmくらいのこじんまりとした、まるで
スタンダード仕立ての薔薇のような木です。この光景、何
年か前に訪れたイタリアはトスカーナのモンタルチーノの
景色にそっくり。イタリアにもまた行きたくなりました。
最後に訪れたのが、ここペガサス・ベイ・ファイン・ワイパラ
ワイナリー
。案内してくれたガイドさんが「ここのワインが一
番好き。」というだけあって、とても芳醇でかぐわしいワイン
たちに出会えました。ニュージーランドで飲んだ赤ワインは
イタリアやフランスのそれとはちょっと違って、タンニンの味
が強くなく、とても軽やかで若い躍動感を感じました。NZ
ワインの好みはやっぱり白のりリースリング系でしょうか。

これは出荷用に並べられたワイン樽。この樽の木の香りが
うまーくワインに染み出ると、美味しいんだよね。
ワイナリー巡りの現地ツアーに一緒に参加したのはイタリア
はコモ湖の近くで小学校の先生をしているという、若いカップ
ルでした。我家のガーデナーはイタリア語を勉強しており、
ちょうどいいやと、イタリア語で話しかけたのですが、それが
とっさにイタリア語であるとは気づかれなかったみたいです。
会話はずっと英語でしていたからね。彼らも、私達と同様、
すっかり出来上がっていました。(3軒目のワイナリーのカウ
ンターで、ソムリエ(?)にみんなでおかわりを要求している
様子の写真です)
Garden Tour Report  No.6
New Zealand Christchurch
「ローズガーデン・むとう」