タウントンガーデンは、ぎぼうしやヘメロカリスなどを主体としたナーセリーをやっているバリーさんの庭ということで、最初に、ヘメロカリスがずら〜っと並んでいる畑みたいな所を通り、バリーさんのお家のあるエリアへ・・・・。 ガーン!!! ノックアウトです。家へは数段の階段を登っていくのですが、その階段の下に来て上を見上げると両脇には屋久島石楠花のコンテナ植えが並び、階段の最上段には、『くじゃく』が悠然とこちらを見下ろしていました。その後ろには、藤で覆われたテラスを持つ、この写真のようなタウントンハウスが・・・。ここは、どこ?メルヘンの世界に迷い込んだような錯覚におちいりました。 |
|
お家の前の芝生のエリアからずっと遊歩道が続いていて、ぐるっと一周できるようになっています。さりげなく、様々な植物が無造作に植わっているようなのですが、どこをとってもとにかく素敵です。ここは明るいエリア。ヘメロカリス、薔薇などもさりげなく植わっていて、良く見ると雑草もあるんだけど、みんな仲が良さそうに見えます。バリー・マジックです。 | |
遊歩道に沿うように川も流れていて、湿地を好む植物も上手に植えられています。手作りの木製の橋があって、アイアンのフェンスがあったり、そのアイアンは古く錆びていて、2つの違った素材をうまくマッチさせているんですね〜。それにしてもこの緑のグラデーション本当に、美しいと思いませんか? | |
ここが、冒頭に書いたタウントンハウスの入り口の階段です。この階段の上に孔雀がいて私達を迎えてくれました。その孔雀は庭を一周してきたら、今度は屋根の上にいました。結構、飛べるんですね。 | |
タウントンハウス全景。1971年にここを購入し、以来、バリーさんのここでの創作活動が始まりました。120年の歴史を持つこの家がバリーさんの手で蘇り、家族の為に家を増築する時もかなづちとノミでバリーさん自身が元からあったオリジナルな部分と同じやり方で建て増していったそうです。石の壁の厚さは45p(!) 元々がらくたの収集狂であったバリーさんの長年ためたがらくた(?)がこの家の内装で輝きを取り戻しているそうです。 芝の上(写真右下)に孔雀がいるのがわかりますか? |
|
さすがは本職。このホスタのみごとなこと。ハグレー公園にもホスタのエリアがありましたが、元気さでここの勝ち! 大きな、オークの木の下の日陰がホスタの様々な葉っぱで演出してあります。良く見るとホスタだけでなく、ティアレラなども一緒に植わっていて、リズムを演出しています。これも真似しようっと。 | |
タウントンハウスに着く前に通った、ヘメロカリスの畑。もう、様々な、ヘメロカリスでいっぱい。 | |
家の前の芝生の脇、遊歩道への入り口にあった、鳩(とても美しい孔雀鳩)のお家。この後ろに大きな木があってその木にまるで真っ白な花のように鳩がとまって羽づくろいをしていました。もちろんこの素敵な鳩小屋も、バリーさん手作りです。 | |
バリーさんと私。後ろに見えるのは前の冬にバリーさんが5ヶ月で建てたというaccommodation(宿泊施設)。内装も古い枕木を使ってあったり、すごく素敵です。次にニュージーランドに来ることができたなら、絶対ここに泊ります。そして、朝起きたら、一番にこの庭を歩き廻り、エネルギーをもらうんだと心に誓いました。 何でも全部自分で作ってしまうバリーさん。ツアーの説明書には tireless worker(疲れ知らずの働き者)と書かれていましたが、まさにその通り。私達が訪れ時も片時も手は休んでいませんでした。ホスタや石楠花に水をやっていたと思えば、次にはガチョウや黒鳥にえさやりをしている。ナーセリーの端には、まだいいにおいのする割ったばかりの薪の山。しかし、その動きは時間に追われる様子もなく、とても自然でした。私達がガゼボなんかも自分達で作るのだといったら、accommodation の説明をしてくれたり、とてもにこやかな生命力に溢れる人でした。庭とは、人柄の表れるもの。いい庭を造るにはまず人格作りから? でもそんなこといったら、私には永遠にいい庭は作れないな〜。しかし、このタウントンガーデンは心に訴えかけられる、生命力溢れる庭でした。 |