【 水抜き不要別荘 F・K Home5年目の検証
              建築5年目の経年劣化とは 】


   2. 建物の経年劣化とは 

  通常の在来工法やログ・輸入住宅における経年劣化の顕著なところは外壁材です。
  特にお山の別荘はログや木造作りが多く「山小屋」風の別荘が多いです。
 しかし、外壁の木材は特にお山の場合は自然環境の厳しさから、日々のメンテナンスを行うことがとても重要で、その結果が建物全体の経年劣化を防ぐことにつながります。
 
 外壁材に関しては、防腐剤入りのペイントを数年に一度は塗り直す作業が必要で、早ければ3年遅くとも6年くらいに一度は塗り直す作業が必要と言われています。

 それを怠ると、お山の木造住宅はすぐに朽ち果てたように様相に早変わりし、その一軒の別荘が別荘地全体の品格に影響を与え、ひいては別荘地自体の雰囲気を台無しにしてしまいます。
   地域のみんなで建物のメンテナンスを行うことは、別荘地全体の価値を高めることにも繋
   がります。
   また、パネル工法の場合は目地の劣化として現われるそうです。ひび割れる目地から雨水が入り壁内部の湿気を生みカビや腐敗を加速させます。そのために目地の点検が必要だそうです。またログハウスにあっては、ログの持ち味としてのメンテナンスは欠かせません。

 セトリングから壁塗り等々ログハウスとしての寿命を延ばすために必要なこまめなメンテナンスが必要で、これらを怠るとそれはそれは惨めなログハウスとなってしまいます。

 まだ新しい4年から5年しか建っていないログハウスのデッキが腐ってしまったり、ログとログのセトリングが旨くいかず隙間が見えたりと、ログハウスのイメージからはほど遠い経年劣化による傷みが現われてきます。
    ただし、ログはそのような建物としての理解と認識の上に施工したオーナーさんにとってはそのメンテが楽しいそうで、自分で日々手直しする楽しさを感じつつ生活の一部としてログを育てることが別荘生活の癒しに繋がっているようです。

 このように建物にはそれぞれに年とともに劣化するということがともないます。しかし劣化せずに貫禄を増していく素材もあるので、建物を管理することの楽しさをどの程度やりきれるのかを見極めることが大切なようです。


 では、次回「 3. 建物の重厚感とは 」をお送りします。