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【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】



 第 21 回 家族より、夫婦のための別荘作り

 前回の報告では10年・20年後を見こした設計をということで、別荘を建築設計する場合の基本的な視点について述べましたが、そのことは同時に建物及び建て主が加齢しそのことに伴う様々な問題が発生することを予見しておくことが大切であるということした。

 その問題で一番大きな問題は「家族」という単位の考え方です。
 別荘建築に当たっては子供が小さいときには子供のためにどのような地域環境・住居環境の住まいを建築するればよいのかが一番の関心事になってしまいます。
 しかし「家族」の成長はその時々でいろいろな状況を生み出し、とりわけ子供が小学生・中学生と高学年に成長することによって「家族」の輪に変化が現われます。
 それは子供には子供の都合がありスケジュールや予定があるもので、いちいち親と一緒に別荘に行くことが「楽しい」こととはならなくなっていきます。

 そのほかにも、実家の親子関係や仕事の変化あるでしょうし、もしかしたら妻も働き始める場合もあり、個々のスケジュールを合わせてみんなで別荘生活を楽しめる期間はきわめて限定されてきます。
 資金面で余裕のある場合はその時々の状況によって別荘生活にも変化をもたらすことも可能でしょうが、通常は住宅ローンを抱えながらの別荘生活なのでいろいろと拘束される問題も出てきます。

 従って、最も多く別荘オーナーになろうという方たちの年代は50歳代で将来の生活スタイルを模索し始めたころに、別荘を「終の棲家」として位置づけ「第2の人生の生き方」を念頭に考え始める方が多いようです。

            
 
 ということで、我々夫婦が考えた別荘作りも上記の視点同様に別荘を「終の棲家」として考えました。

 その建築設計与件はすでにいろいろなところで述べているので省略しますが、計画したときの家族構成は夫婦と娘二人(高校2年生と中学1年生)です。当然単位は「家族」でした。別荘の利用は家族で過ごすことをイメージに考え始めました。ところが以前に述べたように計画は数年単位で進み、実際に土地を購入し建物を建築する際はすでに娘たちは大学生と高校生に成長していて「家族」には変わりませんがその中身の意識が変化していました。
 つまり親の都合で子供たちが言うことを聞く年齢では無くなっているということです。それだけ子供たちが成長したと言うことでは喜ばしいことなのですが、親が勝手に考えた別荘計画の中身を再検討せざるを得ないことを自覚し始める要因となりました。

 どうしても、最初の計画案の内容では「家族の時間」が止まっていたように感じます。親は年を取り子供は成長する・・・、単純なことですがそのことがどのようなことを意味するのか理解できずに計画案を練っていたように思います。

 別荘に限らず家造りは数十年の単位の時間の経過を考慮した計画が必要な訳です。

 そこで得た結論は、夫婦による夫婦のための別荘作りを基本計画とするということです。

 子供たちは自立し、巣立っていくものです。いずれ子供たちにも家族が出来たときに楽しく利用できる別荘があればとても喜ばしいことです。
 ですが、そのことを強制すべきではないし強要する性質のものでもありません。
 ということは、夫婦が揃って年老いて行く過程に別荘がどのような位置を占めるものなのかを考えることにしよう・・ということに結論が達しました。

 「終の棲家」に別荘を位置づけることが正しいのかまだ分かりませんが、少なくとも10年・20年先に夫婦が楽しく体に負担の掛からない優しい住まいがあればとても幸せに違いないと思いす。
 そのためにはどのような仕様の住宅が住みやすい家なのかが重要な命題となるわけです。一風変わった目立った住まいではなく、ごく普通の何よりメンテナンスの掛かりづらい楽な住まいが求められたのでした。

現時点での夫婦の状況が続くことが可能であれば、今はやりのDIY〔Do It Yourself〕による住まい自身も手作りで成長を楽しむことも一つの別荘生活のあり方ですが、私達夫婦の年齢と様々な制約の中で何が私達に必要で、何が重要なのかを考えたときに、すべてに渡って「完成」された住まいでの生活が求められていることに気づいたのでした。
その住まいとは、文字通り環境にも優しく人にも優しい「やさしく・やさしい」住まいF・K Homeだったのです。

 何もしないで、10年20年安心して楽しく生活できる住まいが「全天候型非氷点下住宅」F・K Homeだったのです。
自ら考え考案した住まいですが、やさしい住まいはいろいろな意味でとても大切です。住んでみて・暮らしてみて初めて分かるやさしい住まいの有りようが理解でせきました。

 何のために・何が必要で別荘を建てるのかを基本に住まい作りについて思うことは「10年・20年後を見こした設計を・・」ということです。

 では次回、その住まいに最も必要な楽しいアイテム「 最終回 別荘と薪ストーブはセット品 」についてお送りします。