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【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】


  第 14 回 メーターモジュールってなぁに

 前回報告した「バリアフリーと全館暖房の効用」でもお伝えしましたが、別荘を建築する場合は将来どのような生活様式にしていくか、またはどのような生活を余儀なくされるのか等々によって、別荘の使い道が大きく違ってきます。

 日本の住宅は元来「尺モジュール」といって90cm単位で建てられてきました。すると廊下や階段の有効幅は80cm弱になってしまい狭く感じることが多いのです。
その代表的な事例が車椅子での移動を想定した場合など、わざわざ尺モジュールにすることでのメリットもあるのでしょうが現代の建築技術や将来の生活のことを考えあわせるとちょっと疑問に感じることがあります。

 それは、輸入建築資材がメーター単位の大きさでカットされ輸入されることが多くなってきた今日、日本の住宅建築用にわざわざ尺モジュールにカットしなければなりません。その手間や人件費を考えると非常にもったいないです。
 そこで、輸入住宅の販売実績の増加に伴い日本の建築メーカーや工務店でも輸入部材を多く取り入れて建築する場合はメーターモジュールで建築した方が様々な点で有利であることが分かり、近年在来工法住宅においてもメーターモジュールを基本に建築される建物が多くなってきています。

 尺モジュールとメーターモジュールとではそれぞれにメリットデメリットがありますが、我が家がメーターモジュールを選択した理由は・・・

 1.家屋の造りが大きくゆとりが感じられること。

 2.建築費用単価が安く抑えられると聞かされていたこと。

 3.トイレ・階段・廊下の有効スペースが広く車椅子等の移動が容易であること。

 4.扉もメーターモジュールなので、特にトイレ扉を広くすることで車椅子でも利用しやすくなること。

 などがあげられます。

                    
  
 その代わり和室は何畳という概念からはずれ畳は6枚敷いていますが8畳弱の広さがあるのでちょっとした違和感があります。それに畳はすべてオーダーになってしまい若干単価的に高いものにつきます。

 上記のようなデメリットを計算に入れても高齢の両親の世話や、今後私たち夫婦が加齢とともにどのような生活スタイルになるか分からないことを考えあわせた場合、各室に手すり等を設置すると尺モジュールでは家具の搬入もままならない状態となることも分かり、メーターモジュールを選択することのメリットが際立ってきたのでした。

 最終的には別荘を建築する上で一番問題なのは建築費用です。
その建築費用に見合った将来を見越した住まいを建築することが私たち夫婦にとって重要なことでした。

 というわけで、メーターモジュールでの建築を選択したわけですが建ててみて分かる住まいの有り様というのがあります。東京の住まいは、もちろん尺モジュールです。建築条件が違いすぎますが、東京の自宅と比べメーターモジュールの住まいの住みやすさに驚いています。
たった10cmの違いですがその違いは住まう人の心のゆとりとなって帰ってきます。

 これから、別荘を!とお考えの方々、是非建築工法を考える上での一つの選択肢としてメーターモジュールを考えてみてはいかがでしょうか・・・。

 というわけで、別荘建築の選択肢の一つとしてメーターモジュールを提案しましたが、
 次回は「 第 15 回 割り切りと妥協は重要な鍵 」をお伝えします。