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 【 薪ストーブ お役立ち情報 】

 
 @ 薪ストーブは「大は小を兼ねない」機種選定編 

 多くの方が薪ストーブ選定について悩むのはその大きさです。まして薪ストーブは趣向品めいたところがあるので、薪ストーブのデザインに「一目惚れ」してしまい、そのストーブの性能については意識していないことも要因です。
 そもそも多くの薪ストーブは鋳物で出来ており、まずストーブ自身が暖まらないと薪ストーブは効果を発揮しません。また、今日の薪ストーブ構造は安全基準や環境基準を守るために二次燃焼・三次燃焼システムが採用されており、薪の燃やし方に関しても「技術」が必要です。
 それはクリーンバーン方式・コンバスター方式として見られるように、二次燃焼方式の違いによって焚き方も違ってくることもあります。

 しかし、結論的には一定の温度で焚いていれば薪ストーブ自身が勝手にその性能を発揮してくれることになるわけですが、ここが『薪ストーブは「大は小を兼ねない」』問題についての一つの鍵になります。
 
 更には、住宅の性能との関係です。薪ストーブはもの凄い量の空気を必要とします。室内の空気を薪ストーブが吸い込んで煙突のドラフト効果を発揮させ、煙を外に吐き出しつつ薪を燃焼させているわけです。
 したがってその必要とされる空気がどこから供給されるかが問題となるわけです。 
 住宅に関してはこの空気の管理をどの様に行っているのかによって、ストーブの大きさも変わるといえます。

 もう一つ重要な点は、ある薪ストーブのオーナーの方も指摘していますが、「石油系暖房器具ではしぼれば温度調節は簡単にできるものが多くなってきましたが、薪ストーブに限っては超アナログで経験と勘がものをいいます。比較的大型(薪ストーブ)ですが、春先は24時間運転が必要ないので朝と夕方ほんの少し焚く程度ですが、鋳物に熱を奪われるので火加減が大変難しいです。しかし、真冬では24時間運転なのでいたって楽です。
薪ストーブは、特に鋳物製の薪ストーブは24時間連続運転がストーブにとっても寿命を伸ばしますし、熱効率的にも薪の消費を減少させます。」と言われるように、焚き加減が非常に難しいというか、一定の巡航温度で焚き続けて初めて薪ストーブの威力を発揮します。
 
 
 

 
 
 
   
 以上のことから、薪ストーブの設置に関しては特に新築の場合、その住宅の性能との関係を見極め、一定の巡航温度で焚き続けた場合を想定し、尚かつ、空気の流入について考察しつつ機種選定を行うことになります。したがって住宅性能が取り分け今日「品確法」との関係で向上しつつあることを考えると、一度暖まった住宅はそう簡単には冷えないシステム・性能なので、巡航温度で焚き続けると暑過ぎてしまう場合があります。

 ですので、大きめの薪ストーブに少量の薪を投入し焚く場合、小さめの薪ストーブに同量の薪を投入して焚く場合とでは、全く違った結果になります。 

 大きめの薪ストーブに少量の薪を投入し焚く場合は温度が一定せず、二次燃焼に必要な温度上昇が得られない場合もあり、煤が溜まりやすくなる結果になります。しかし小さめの薪ストーブであれば少量の薪でも薪ストーブ自身が早く暖まり、二次燃焼温度までの上昇も容易ですし、なんと言っても巡航温度で焚き続けることが容易に出来ることになります。

 ただし、これらのことはあくまで、住宅との性能見合いということが前提ですので、特に高気密・高断熱住宅の場合参考にされると良いと思います。

 従来の日本家屋風の低気密低断熱住宅が日本の気候に合っているとの建築家の方もいますので、このような方達の設計する家屋の場合は『薪ストーブは「大は小を兼ねない」』については無視してください。
 低気密住宅の場合は、薪ストーブが必要とする空気の量の供給元がはっきりせず(すきま風)薪ストーブを焚くととても寒く感じる場合があります。

 薪ストーブを設置の際は、薪ストーブのことを充分理解した建築士の方が設計した住宅でないととんでもない結果になりますので充分お気を付けください。

では、次回【 A 煙突は真直ぐ伸びる施工努力を・・・ 】をお送りします。