ようこそF・K Homeへ 水抜き不要 全天候型非氷点下住宅     夏涼しく冬暖かい 優しい住まい の紹介です。

【 別荘生活5年目の想い 】
 

 最終回 6.冬季期間の過ごし方


 八ヶ岳山麓の冬は変化に富み私達を楽しませてくれます。
山麓には八ヶ岳を一回りする東西南北に豊かに広がる広大な自然があります。北と南では全くといってよいほど自然の気候が違い、季節の楽しみ方も違っています。

   
八ヶ岳の北側に降った雪は南麓では冷気となって降りてきて厳しい寒さを感じさせます。

 ですから北側と南側とでは北は雪、南は快晴といった気象現状がよく起こります。

 その結果、まさに恩恵のように感じてしまうのですが、南麓側では快晴なのに北麓側や山頂付近での降雪の結果、粉雪が南麓側に舞い降りてきて、まるでダイヤモンドダスト現象が起こっているのような輝く森に出会うことがよくあります。 


 
 
  幸いにして我が家は富士見高原でも南麓方面に位置する地域にあります。そして、やや高台に面しているため富士見高原の森林の様々な恩恵を受けています。

 少し散歩するとそこはもう、八ヶ岳編笠山の山麓です。

 八ヶ岳の中では山頂の高さは2番目に低いのですが冬場の山頂は白く山頂で降った雪が風に乗って別荘地域を舞い、森を白く染め美しさを際ただせていきます。

 そこが八ヶ岳南麓の冬の一番の魅力で、積雪の後に鹿やリス・テンなどの自然動物の足跡が点在し森の生き物たちの息吹を感じることもしばしばです。

 
 
 時には我が家の庭にもリスが訪れたり、親子の鹿が散歩している姿を朝食を食べながら別荘の窓越しに静かに観察しています。
 ところで八ヶ岳の厳冬期にそんな優雅な一時を過ごせるのもF・K Home・全天候型非氷点下住宅と薪ストーブのおかげです。体全体をやさしく包むような暖かさは薪ストーブ独特のものかもしれません。いわゆる輻射熱効果によるものでしょうが、薪ストーブは観て感じて得られる暖かさが魅力なのです。 


 そして、薪ストーブの種類によっては様々な遊びが出来ます。ホームページにも紹介していますが薪ストーブを使い始めて慣れてくるといろいろと工夫して楽しむことを覚えてきます。

その一例が薪ストーブクッキングです。薪ストーブを使用している季節はガスレンジはほとんど使用必要がありません。ほとんどが薪ストーブの天盤で調理が出来てしまいますし、焼き物は天盤をオープンにして薪ストーブの中に網焼棒をセットして何でも焼いてしまいます。すると、お店で売っている調理したての品よりも風味も食感も増してとても美味しい料理になります。

これは薪ストーブ歴5年の知恵です。単に暖房機として使用しても良いのですが遊べる暖房機としてフルに活用でき尚かつインテリアとしても重厚で気品があり、非日常生活を演出する小道具としては欠かすことの出来ないものです。


 別荘生活をはじめた当初はこのような薪ストーブとの触れ合いを考えてもいませんでした。趣向品としての薪ストーブ・暖房機としての薪ストーブ程度の理解しか持っていませんでしたが、使い慣れて行くに従って、別荘へ行く目的が薪ストーブを焚きに出向くような印象さえあります。何しろ楽しい一品です。

   
 また、次に思いがけない楽しみの一つに真冬のワンコとの散歩があげられます。別荘の朝はなぜか早起きです。6時にはワンコとの散歩の準備です。外はカチンと凍った冷気に凛とした清々しささえ感じることが多いのです。

 温度計は通常氷点下5〜6℃くらいが多いですが、今まで最高に冷えたときは−19℃の時もありました。
 

 東京の朝の寒さはせいぜい2℃か3℃くらいですが、東京の寒さの方が身に応えます。お山の寒さはその質が違うのか「気構え」が違うのか「寒さ」は感じることなく「凛」とした引き締まる冷気が気持ちの良ささえ感じさせてくれます。

 ワンコがいなければ早朝6時過ぎ頃からお山の中を徘徊するようなことはなかったでしょう。しかし、別荘を建て偶然に我が家の家族にワンコが加わったことで、私達の別荘生活も一変してしまいました。

 
  朝夕のお山の散歩はその時々の季節を身近に感じさせ、お山に生息する動物たちとの遭遇に一喜一憂し自然の中で無邪気になれる自らの姿に喜びを感じることもしばしばです。
 ですが、お山の冬はやはり厳しいです。都会育ちの私達の想像を超えた山の厳しさを少しだけ感じることが出来ます。

 それは別荘地という保護された地域故に味わうことの出来る本来の厳しさではないものですが私達にとっては驚きの連続には違いありません。

 降雪による倒木は我が家を直撃しましたが、スキーへ出かけるようなレジャー気分の雪国体験とは違い、本物の厳しい雪国に暮らすことを垣間見ることで都会育ちの甘さを痛感し、逆に雪国ならではの自然を体験できる喜びもありました。

 
 

 冬季を5回迎えましたが毎年それぞれに冬の季節感も違います。気候の厳しいとき氷点下が2桁を下回り晴れているのに粉雪が舞うそんなロマンチックな風景に、ところどころでパキーンという鋭い音が聞こえてきます。あまりの冷え込みに木々が裂ける音だそうです。体験とは自らがその地に暮らして初めて得られる貴重な経験です。とくに厳冬期は周りの別荘は「冬仕舞い」し、訪れる別荘族の方はほとんどいらっしゃいません。

 
 ですから静まりかえった別荘地での生活は恐ろしさや楽しさ驚きと感激とが同時感じることがでる貴重な体験です。そんなお山の冬は私達に自然の姿を感じさせてくれる貴重な季節なのです。

 別荘の窓から見える白く染まった森と遠くの南アルプスの山々を見ることが出来るお山生活を過ごすことへの感謝は、真冬でも水抜きも水通しもしなくて住む文字通り気軽に利用できる全天候型非氷点下住宅の住宅性能によるもので改めて感激しています。


 やはり水抜が不要で室内が氷点下にならない住まいは都会の生活者にとってお山の冬を楽しむための重要な建築様式であり、そのことが裏付けとなって初めて冬の厳しささえも楽しさに感じさせてくれるのだと感謝しています。

 人と環境にやさしい住まいは自然の美しさの恵みを与えてくれ私達を優しく楽しませてくれるのでした。 


 今日までの5年間の別荘生活の想いを述べてきましたが、時とともに住宅自身も私達も自然に馴染むようになりこれからの5年間がどような自然との触れ合いが待ち受けているのか楽しみです。住まいはご承知のように経年劣化するものですが、幸いにしてF・K Homeに関しては外壁が総煉瓦貼りということもあり住まいのメンテナンスは今のところ必要ありません。

 今後何が私達を待っているのか、何が楽しみとなっていくのか全く分かりませんが、全天候型非氷点下住宅故に四季を気軽に楽しめるので、大いに自然を満喫したいと思っています。


 では、続いて建物について【F・K Home5年目の検証 建築5年目の経年劣化とは】をお送りします。