ようこそF・K Homeへ 水抜き不要 全天候型非氷点下住宅     夏涼しく冬暖かい 優しい住まい の紹介です。
 

 【 別荘生活5年目の想い 】

 
 第 5 回 別荘にとって良い住まいの条件とは



 別荘生活を数年間経験すると自然と楽しみ方についての自分達なりのカレンダーが出来上がってきます。別荘を建築される方達の中の多くは当初「別荘=夏の避暑」的なイメージが強く、はじめから冬に別荘生活送るイメージを描くことが出来ません。 
   
 しかし、実際別荘の建築が進み別荘地に自宅が建ち上がってくると四季を通じて別荘生活を楽しみたくなるものなのです。

 そこで、問われるのが四季を通して楽しく快適な別荘とはとのような建物が理想なのかということになります。四季を通して快適な空間を享受出来る住まいを建築することは非常に難しいことです。

 何を優先し何を犠牲にすのか、そして何をもって快適と称するのかは個々の別荘オーナーにとって評価の分かれるところですが、私は今日までの住宅建築事情を思うと何の発想の進展もなく「山の家には水抜きが必然」ですと工務店さんや住宅メーカーが施主さんへの説明を行っていることに、両者が何の疑問も感じないことを不自然に思えたのでした。
  
 一番の問題点は、既成事実化していまっている別荘という建物に対するイメージの固定化です。
特にここでは寒冷地・お山で建てる別荘を話題にしますが、建築与件を考える場合その順位は各オーナーさんによって様々です。まして中古住宅や建て売り別荘住宅を購入する場合などは、建築与件も建物に対する希望さえ与えられた建築物に買い主自身が合わせなければなりません。
 
 予算や時期・場所等々によって新築別荘を建築できない事情もあるので仕方ないのですが、そのような別荘を購入したことで結果的に何が良かったのか分からなくなる場合も多いのです。たとえば購入後に必要以上のメンテナンスが必要になったり改築しないと住みにくいなど理由は様々ですが、結論的には建物にオーナーが合わせる建築物ではなくオーナーの生活様式に合った別荘の建築ができることが理想です。

 ということは、いろいろと面倒なことややっかいなことも多いですが、工務店さんとの緻密な話し合いを繰り返しながら、予算との関係を精査しつつ、自分たちの生活様式を考えてみて自分たちの生活スタイルに合った別荘建築が出来ることが一番望ましいわけです。 

   
 幸いに私達家族にとって八ヶ岳富士見高原の別荘地は土地のロケーションといい地型といい、敷地の大きさといい、そして価格も理想的な物件に巡り会うことが出来ました。

 その意味では非常に恵まれ条件が得られたわけで、建築する建物についても私達の与件を考えるに当たって阻害になるような条件もなく、自由に建築与件を考えることが出来たことは非常に幸いでした。

 逆に言うとそのような条件の別荘地を探し求めていたと言うことになるわけですが、あくまで先に建築与件ありきということを大切にすべきと考えていました。

  それは、八ヶ岳の素晴らしさは冬にあると考えていたことによります。しかし、幾つかの不動産仲介業者さんや工務店さんに尋ねても富士見高原の冬は厳しく別荘として利用するのは非常に困難という答えが返ってきます。 

    
 事実、土地を購入する前に厳冬期に富士見高原を訪れると別荘地は静まりかえりどなたもいらっしゃいません。

 数件の永住者方を除き別荘は全て「冬仕舞い」し訪れることを拒否しているかのような静けさです。
 
私達はそのような冬の静まりかえった富士見高原の別荘地に惚れてしまったのです。

 一方、今日の住宅設備は、とりわけ家電製品の電子機器化が急速に進んでいます。 
 
 その良い例が大型の液晶テレビですが、ここで思わぬ問題が明らかとなっています。

  液晶テレビのメーカー数社に確認をしていますが、液晶テレビの使用可能環境は設置場所の温度変化は0℃〜40℃とのことです。5℃以下は使用不可とのメーカもあります。理由は室内の温度が氷点下になってしまうと液晶画面が凍結してしまうとのことです。
 
 ですから寒冷地での別荘には設置できないことになってしまいます。製造メーカーとしては寒冷地での使用について使用者責任において購入してほしいとの回答がありました。 
 
 つまり使用環境が氷点下になることを想定していないのでメーカー責任はとれない、つまり保証できないとのことです。
このことは、重大な問題を含んでいます。
 
 今後、家電製品の電子化・液晶化が更に進み一見便利な生活環境になっているようですが、寒冷地の別荘など使用環境が氷点下になるような住宅性能では家電製品が使用できなくなることを意味しています。 

   
 本来は住宅インテリア・趣向品として家電製品も選ぶはずですが、寒冷地の別荘地で尚かつ普段は人が不在なケースが多い場合にあっては先の問題を考えると、今後は家電製品を選択するのに重大な問題を含んでいることになります。

 その点、水抜き不要のF・K Homeは文字通り全天候型非氷点下住宅であり、電化製品の使用範囲について問題は起きません。 

  電化製造メーカーでも、氷点下にならない住宅については非常に興味があり、今後このような住宅性能を有した住まいが一般化することによって寒冷地の別荘住宅でも電子部品化の進んだ家電商品を販売することが可能になるので、非常に重要なことと考えているとのお話でした。

 当初は水抜きの必要ない、住まい全体が常に氷点下にならない人に優しい住まい作りを心がけただけでしたが、その効果は住宅家電機器へもやさしい住まい造りが可能になったといえるのかもしれません。家電メーカー等のこのような住まいが今後求められていくとの要望は、F・K Homeの環境と人に優しい家造りが少しずつ評価されつつあるということを示しています。
 

 同時に、別荘生活で大切なこととして楽しさを演出する住まい作りが求められますが、なんと言っても「薪ストーブ」にその答えがあります。

 冬の季節を5回経験し、その都度いろいろな工夫を凝らした薪ストーブの使用によって楽しく別荘生活を楽しんでいます。今では薪ストーブを焚きに別荘へ遊びに行くことさえあります。
 暖を取るための道具としてではなく、別荘建築の必需品としてとても重要です。生活の重要な道具として観て・使って楽しめるインテリア品として別荘生活には欠かせないものとなっています。

 
  ですからお山生活での寒さの到来は私達にとっては楽しさの到来でもあり、薪ストーブは夏の生活よりも冬の生活の方が住みやすく感じさせる重要なアイテムなのです。

 別荘建築をお考えの方には是非ともお勧めの一品です。

 では次回は「最終回 冬季期間の過ごし方」をお送りします