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坂を上ると、眼前にちょっと変わった建物が現れます。 

 新館で1997年に完成したものだそうで、2011年にリニューアルされたものだそうです。 

 8本の琉球石灰岩の柱・一竹氏が好きだったアントニオガウディのグエル公園を模した回廊だそうです。 

 二階テラスの手すりがまたユニーク。  

 新館入口で受付を済ませ、奥に進むとミュージアムショップ、企画展を行う特設ギャラリーがあります。 

 一竹氏のコレクションの蜻蛉玉ギャラリーもあります。 

   

石舞台では、能やコンサートが開かれるそうです。 

 左に東屋、正面には舞台入口となる門があります。

本館・作品展示室は1994年・一竹氏74歳の時に完成したそうです。

  千年を超すヒバの大黒柱16本を木組し現代のログハウスの工法でくみ上げられたものだそうです。

  外には大黒柱の力強い礎石が見られます。 

 生きた証となる作品の展示のメインは、今回は桜4部作・桜花爛漫・宝塚劇団の舞台衣装だそうです。 

 素晴らしい作品を鑑賞出来たところで、本館の上にある庭を散策してみます。

富士の溶岩で造られた庭園・竹林・椅子もまた素敵です。  

慈母像窟の入口。   慈母像窟は、母を偲び1999年に造られたものだそうです。   

 

慈母像窟には、インドの仏師によって作られた慈母像と、嬰児を抱いた女人像が収められています。 

 私には、普賢菩薩と聖マリア像にみえます。  

慈母像窟から流れる水で出来た池。

途中の木の切り株の上には、木鼻に使われていたと思われる獅子頭が置かれていました。 

   

最後は本館にある茶房・一竹庵で龍門の滝を見ながら一休み。 

 茶房の床は琉球石灰岩・壁は沖縄漆喰だそうです。 

 ここにも、各国の家具や置物も置かれ美術館全体が、古代人の美意識が微妙に融合している様に思われました。

  一竹美術館は、2009年度のミシュラン観光ガイドにも三ツ星美術館として載っているそうですが、

2010年には着物文化の衰退もあってか、美術館も倒産に追いやられ、

104点の作品がバラバラに競売にかけられる事になったそうです。 

 それを知ったカザフスタンのファッタフ・ジョディエフ氏・

日本留学の折一竹氏の作品も見一竹氏にも会った事があったそうですが、

価値のある連作が散逸しない様一括で購入、また作品は日本の財産として日本に残す事にしたのだそうです。

  お陰で、今回私たちも目にする事が出来ました。

   
   
   
   
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