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第百八十五回自然と歴史探訪[染と布へのこだわり・辻が花と人形]

   

久保田一竹美術館:

今日は223日・富士山の日にちなんで、霊峰富士の拝める河口湖の周りにある、

富士を愛し富士にちなんだ作品を残した、芸術家達の美術館を巡る旅として企画された様です。  

  人気も高く、参加希望者も多くなったそうで、何時ものマリオさんのバスでは追い付かず特別便を仕立てての出発です。 

   今回、私は都合悪く、参加できませんでしたので、会長さんの撮られた写真を見ながら、

旅の気分をチョッビリと分けていただきました。  

  今朝は、昨日までとはうって変わって、春三の嵐吹く生憎の天気となりました。 

   バスの中では、DVD・命を染めし一竹辻が花で一竹辻が花染の勉強しながら、最初の訪問地久保田一竹美術館へと向かいます。 

   中央道を一宮御坂で下りて、峠から見る富士山の姿を期待しながら、御坂みち・137号線を進みます。  

 雨は小降りになってきましたが、富士山は残念ながら雲の中、そうこうするうちに河口湖に到着です。 

   辻が花とは室町時代に栄えた縫締絞り技法による文様染だそうで、

江戸初期になって絵画的表現が出来る友禅染が出て衰退してしまったそうです。  

 久保田氏は、14歳で染色の道に入り、友禅染を習ったそうです。  

 27歳の時に戦争へ、戦後はシベリアへ抑留31歳の時に復員し44歳で一竹染めを創業したそうです。 

  20歳の時に出会った辻が花染が忘れられず、その復活をはかり、

60歳になって一竹辻が花を発表、世界に知られる様になったそうです。 

  一竹美術館は、そんな芸術家・久保田氏が74歳の時に自らの分身と思いを込めて造られたものだそうです。

   

富士をかたどった美術館の看板の奥くに、ちょっと変わった正門があります。 

 インドの古城に使われていた扉を組み合わせて作られたそうで、全体として富士山を表しているそうです。

門の上や横に広がるものは、富士山にたなびく雲を表しているそうです。

大滝。  

庭も一竹氏の構想を基に京都の造園家北山安夫氏によって造られたそうで、

2001年に造られたこの大滝で完成したそうです。

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