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第百五十七回自然と歴史探訪糸めぐり・シルクファクトおかやとその周辺

岡製糸151−15A番機。

 
 

シルクファクトおかや:岡谷蚕糸博物館

今年6月には、群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群がユネスコの世界遺産に正式登録されました。  

  時を同じくして、8月には地元岡谷でも、新病院建設で休館していた岡谷蚕糸博物館が旧農業生物資源研究所跡地の既存施設を活用し、

合わせて現在も稼働している株式会社宮坂製糸所も併設して新しくシルクファクトおかやとしてオープンしました。  

   博物館のテーマは、歴史を学び未来を思考し創造する場となる事だそうですが、

マリオ倶楽部での今回の探訪はこの機会に再度地元の文化財や先人の偉業にふれるべくじっくりシルクの街を探訪してみようという事でした。 

   出だしは、快晴のマリオ日和、最初に訪れたのは新設なつた岡谷蚕糸博物館です。  

  開館まもなくだったので、まだ駐車場も空いていました。   

  旧農業生物資源研究所の玄関を入った所がエントランスエリアで、受付・ギャラリーショップもあります。 

  エントランスでは、大きな岡谷の鳥瞰図と今回案内して下さる学芸員の森田さんが、我々を迎えて下さいました。   

 最初は蚕についての勉強からスタートです。  

 蚕糸技術は中国に始まり、シルクロードを経て東西に伝わり、日本にやって来たのは弥生時代だとか。 

  蚕は人手をかりないと生きてはいけず、家蚕と呼ばれるそうですが、数え方も家畜と同じく頭としてかぞえられるそうです。

繭から取れる糸の長さは、江戸時代は900mぐらいだつたが現在は1500mぐらいだとか。

  しかし1反の織物を織るには、2300個の繭が必要になるそうです。  

 蚕の種類も1500種類はあるそうです。 

 絹の深みのある光沢は、繭の1本の糸が数百本ものフィブリル繊維(タンパク質)から出来ているからだそうです。 

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