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横山さん李朝の器展:  

 

行列を見送った後は部屋に戻り、デザートをいただきながら先生に、

李朝の器について説明していただきました。  

本日展示いただいたのは、李朝時代に民具として一般に使われていたものだそうですが、

明治に入って朝鮮が日本統治下に入る様になつて、かなりのものが日本人に持ち出され、

今では現地にもあまり見あたらないそうです。 

 宗教哲学者で、民芸運動の創始者でもある柳宋悦氏等によって、

無名の職人によって作られ民衆の生活に深く交わる中に美の最高の姿を見出され、

日本に渡った民具を集めて京城の景福宮内に、朝鮮民族美術館を造り展示してあり、

李朝民具の価値も一段と見なおされたそうです。  

 朝鮮は又、石の文化でもあり、左の灯明台は石を加工して作られたものだそうです。  

ちなみに、灯明台の中の卵は鳩の卵だそうです。

「天下大将軍」「地下女将軍」

 

 

ジャンスン(将軍標)だそうで、地上の偉大なる神と、地下世界の偉大なる女神を祭ったものだそうで、

目に見える世界から、見えない世界までの全てを守ってくれる神として、

朝鮮で古くから祀られてきたものだそうです。 

今でも、部落の入口や、古い民家の入口などに木製の大きな柱として建てられているそうですが、

焼物の像は珍しいという事で、先生が入手されたものだそうです。

李朝というと日本では、室町時代から明治まで続いた文化ですが、儒教思想により高麗青磁から、

李朝白磁へと磁器も変わって行ったそうです。 

 かって日本では、天目茶碗等、わび茶の世界でその美を見出された事もあった様です。 

 

 

左の徳利は、李朝より古く、新羅のものだそうです。  

新羅といえば平安以前ですから、かなり古いものです。

右上の徳利もかなり古いものだそうですが、左の徳利と比べると随分と、近代的な形状にみえます。 

 マリオさんの御馳走にも堪能し、先生のお宝にも堪能させていただき今回のマリオ倶楽部も終了しました。

   
 
   
   
   
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