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木地師の墓:

 

器物をロクロで加工した、木地師達は良材を求めて各地を渡り歩いた職人だそうで、

郷里は滋賀県の小椋郷だそうで、君ケ畑と蛭谷の二っの派に分かれていたそうです。   

ここ横川に居たのは、君:ケ畑の者達だそうです。 

 江戸の最盛期には二十数戸が少し上流の大洞を中心に暮していたそうですが、

液病により死者も四十数名にのぼり、この地から去って行ったのだそうです。  

 岡谷のオオクラ、清内路村等の木地師達はその分かれではないかとの事でした。   

墓は各地に散在していたものを、このヒノキの下に集めたものだそうです。  

 墓に刻まれた紋を見ると、皆菊の御紋が付いています。   

木地師は、50代文徳天皇の皇子・惟喬親王を業祖とし天皇の認可を得ていた者達だからだそうです。

蛇石:国指定天然記念物

成岩の黒色粘板岩(龍渓石)に挟まった、火成岩の閃緑岩が露呈し、

それを石英脈が規則正しくほぼ等間隔に貫入して出来たものだそうで、

二脈平行して走っており、大きい方は87mほどあるそうです。 

貫入岩帯の形・規模においても世界的にも珍しいものだそうです。  

岩は苔も付かず綺麗になっているのは、地元の人達が定期的に掃除をしているからだそうです。 

 又この蛇石が土砂に埋まるのを防ぐために、上流の大洞には貯砂ダムが作られているそうです。 

 地元の人達の温かい思いも伝わる岩でした。

村の守神達:  

カヤブキの館へ戻る途中に、沢山の石塔の並んでいる所がありました。 

 バスを止めてもらいしばし見学をさせてもらいました。 

 この石仏達は、かっては辻辻でこの村を守っていたものをここに集めたものと思われますが、

色んな神様がならんでいました。

前面に並べられた大きな石仏の後ろにも、馬頭観世音他多くの石仏が並んでいました。

今日の昼食は、部落からちょっと離れた所にあるグリーンビレッジ横川・かやぶきの館でいただきました。

大きな茅葺屋根の建物で、400坪あるそうです。 

 ここは、辰野町で町の公共の宿・ふるさと農村公園・かやぶきの館としてスタートしたそうですが、

今年の4月からは民間に委託されたものだそうです。 

食事は、中のお蕎麦屋さんでそれぞれ好みのお蕎麦を選んでいただきました。

飯綱山常光寺:  
   

食事の後は、塩尻のお寺を見学することになりました。  

 最初に訪れたのは、上西条にある常光寺さんです。 

 最初の山門の上にある、公民館の前の駐車場までバスで上ります。  道はちょっと狭い。

ちょっと趣きのある子持ちの狛犬。

このお寺は、中興が室町の初めだそうで、真言宗の古刹です。  

その後、小笠原氏がまだこの地を支配していた室町の中頃に廃寺になったそうですが、

江戸時代になって再建されたものだそうです。 

 寺の屋根には、小笠原氏の三階菱が見られる所を見ると、江戸時代に再度松本藩に復活した、

小笠原氏の援助でもあったのでしょうか。

お寺の裏山は飯綱山というそうで、山号もそれを取ったものでしょうか。  

 塩尻には常光寺は二っあって、北熊井にある常光寺は牡丹寺、

ここ上西条の常光寺は裏山の2000株のホンシャクナゲが有名で、シャクナゲ寺と言われているそうです。

 見ごろは、5月の中頃だとか、今度は花の季節にでもと思いつつ寺を後にしました。

   
   
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