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第九十八回自然と歴史探訪横川国天然記念物・蛇石とかやぶきの館

枝垂れ栗。

旧中仙道一里塚。

横川:蛇石

今回は、辰野の横川にある国指定の天然記念物の蛇石を訪ねることになりました。 

ここも三年前の洪水で、川底もだいぶ埋まってしまったとかで、蛇石が見えなくなる前に一度は見ておこうという事でした。

 天気も快晴、勝弦峠を越えて小野へと向かいました。 

   途中、車窓から諏訪湖の向こうの八ヶ岳、北アルプスの穂高連峰等をながめながら峠を下って行くと、

やがて枝垂れ栗が見えてきました。  

 そろそろ栗の実も大きくなった頃だと思われますが、バスの中からでは、ちょっと見えません。  

 枝垂れ栗を少し下った、左側の林の中に、岡谷から小野へ向かって抜ける旧中仙道の一里塚が見えてきました。

 (ここも何度も通っていますが、先生に教わらないと、知らずに通り過ぎていた所です。)  

  この古い中仙道は、武田勝頼が新府城を築くさいに、

木曽の牛首峠を越えてくるこの道を使って用材を多数運んだ道だそうです。  

そんな説明を先生にしてもらっているうちに、国道153号線(伊那街道) に出ます。  

 そこからは、川島に向かって少し戻り、横川へと向かいます。

横川ダム。   横川の入谷にあるダムは、治水ダムとして作られたものだそうで、高さは41mほどあるそうです。

蛇石にあるキャンプ場に到着です。  

 広場の前には、立派なトチの木が立っています。  

 トチの木は、椀や盆等の器物の良材で、この一帯にもトチの木が群生していたそうで、

江戸時代には多数の木地師達が移り住んでいたそうですが、この木は残った最後の一本だそうです。

この近くに木地師の墓があるという事で、まずはそこを見学する事になりました。

このあたりは、松茸山が多く、ほとんどが止山になっているそうで、来る途中でも、

犬をつれた監視員の方が歩いておられました。   

秋も深まり、いよいよキノコの季節になって来た様です。

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