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仮殿。

仮殿は本殿を遷座する時に、一時的に祭神を祀るお宮。   江戸中期の建物。

 

舞台。
拝殿は格子扉の簡素な造り。   江戸末期。

拝殿で、今日の旅の無事を祈って、次の目的地へむかいます。

舞台は江戸中期。      舞台と仮殿の間に、もう一つ神楽殿・江戸初期があります。

  長野県の神明宮は、この他に仁科(大町)、矢原(穂高)、会田(松本)、千見(大町)、大宮(白馬)があるそうです。

 

 
布光山福満寺:天台宗  
   

参道中間にある仁王門。

木造金剛力士像。   室町時代中期の作。(村指定文化財)

次に向かったのは、山寺にある福満寺です。  

ここには、五体の国の重要文化財に指定された仏像があるそうですが、お寺との連絡がなかなか取れずにいたのが、

昨日たまたま連絡が取れて、拝観させていただける事になったそうです。 

 お寺は、飛鳥時代に役行者により開山されたそうですが、

平安時代の初期に天台宗三代座主・慈覚大師円仁上人により寺は創建されたのだそうです。 

 寺は、天台密教の祈祷寺で檀家を持たなかったそうですが、

江戸時代中期ごろまでは、七堂伽藍が軒を連ね、東西12坊の山院があったそうです。

 現在でも、坊平、山寺、半在家、十王堂等の地名が残っているそうです。

現在は、お寺には住職は居られず、上井堀区110戸の村の持ち寺として地域の人々により守られているそうで、

今日は村の総代さんが、庭木の手入れをしながら迎えて下さいました。

参道入り口、上の段に見えるのは、中間にある仁王門。  

 真っ先に仏像のある、瑠璃殿へと向かいます。  

瑠璃殿は、仏像の重文指定がされてから作られたものの様で、耐火構造のまだ新しい建物でした。

このあたりは、水の便が良くないそうです。

さっそく中に入れていただき、今回は横山先生ではなく、会員の方のお経に合わせてまずは一同御参りです。

   それから、じっくり仏様のお顔を拝みながら、先生に仏像の説明をしていただきます。

   

央の薬師如来、脇侍の日光(向かって右)、月光菩薩、右端の不動明王、左端の毘沙門天が重文の仏像。

木造・薬師如来像。(国指定重要文化財)   平安時代末期の作。

  高さは4m近くあり、東日本で一番大きい如来様だそうです。  

以前は、50年に一度の御開帳でしか拝むことが出来ず、村でも一度も見る事もなく、

出征していった方が大勢おられたそうです。

左・月光菩薩、右・日光菩薩。(国指定重要文化財)   鎌倉時代の作。  

辰野にある上島普門院の木造十一面観音と同じ仏師の善光寺妙海の作だそうです。

平安時代末期(国指定重要文化財)。   福満寺本堂の本尊である千手観音の脇侍だったそうです。 

傷みは激しいが、かなり古そうな四天王。

薬師如来の眷属の十二神将。  

 室町時代の作。棟札には、建築・修築の目的・年月・建築主・大工名等の記録が書かれているそうです。

   
   
  
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