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小笠原資料館:  

 

書院の奥に、総ガラス張りのモダンな建物が一杯に広がって建っていました。 

 女流建築家の妹島和世氏の設計により、平成11年に建てられたものだそうです。 

 二階の展示室には、小笠原家に関係する色んな資料が展示されていました。

資料館のエントランスのガラスは透明になっており、そこから向かいの書院が眺められる様になっています。

伊豆木人形(莫耶・文七)。  淡路人形浄瑠璃に感動した5代目頭首は、

領民の娯楽のために道具を貸し与えたのだそうです。  

ここ100年ぐらいは、人形浄瑠璃も途絶えていたそうですが、最近又復活したそうです。

小笠原家は、小笠原流(鎌倉時代は弓馬の術・後の室町時代からは御殿外の礼法)をつかさどる、

三家(伊勢・今川)の一つであり、その秘伝書等も残っている様です。

小笠原家は、清和源氏の流れをくむ家柄だそうで、甲斐源氏の武田家とは兄弟の間がらだそうです。

 平安末期に、甲斐国小笠原荘に住んでいたので小笠原性としたのだそうです。 

 鎌倉時代に頼朝の推挙で、信濃守として信濃の守護を補佐し信濃に勢力を拡大していったそうです。 

 この宗家が、深志・小笠原家で後に伊那の分家・松尾小笠原家との争いで、

松尾・小笠原家は敗れ甲斐の武田信玄の傘下に入ったそうですが、信玄の死後、

勝頼からはなれ徳川家康の傘下となったのだそうです。   

関が原の戦いで功のあった、長臣は旗本知行として1000石をいただき、

天領となった伊那10万石の支配するために伊豆木に戻って伊豆木小笠原家として、ここに住んだのだそうです。

あたりは丁度、干し柿作りの季節。 見事な柿簾がみられました。

水引工芸館:せきじま  

せっかく飯田まで来たからということで、水引工芸館を見学させていただくことになりました。

  そこでは、水引工芸の職人技をたっぷりと見せてもらうことが出来ました。

飯田市美術博物館

まだちょっと時間があるので、急遽飯田美術館で飯田市制施行70周年記念特別展ということで、

菱田春草の絵画展をやっているというので、見にいくことになりました。  

駐車場は満杯状態でしたが、玄関近くの駐車スペースに入れてもらい、展示を見せてもらいました。

  展示されていたのは、日本美術院の菱田春草、横山大観、下村観山、木村武山等の作品で

、歴史画を中心としたものでした。

今日は、天竜峡の紅葉はちょっと早かった様ですが、自然鑑賞、歴史鑑賞、

そして最後は芸術鑑賞と盛り沢山の一日を過ごすことが出来ました。  

そんな忙しい日程でも、運転手さんのガンバリで、予定の時間までには、無事に帰宅することが出来ました。 

  良き一日に感謝、感謝でした。

 
 
 
 
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