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第六十九回自然と歴史探訪天竜峡紅葉の舟下り

天竜峡:

 

マリオさんを出発する時は、まだ諏訪は雲に覆われていましたが、岡谷のインターに着くころから雲があがり始め、

辰野を過ぎるあたりからは、山もすっかり晴れる絶好の行楽日和となりました。   

 出発も予定よりちょっと早くなり、到着も早まりそうなので、会長がバスの中から舟会社と折衝、

予定より早い便に乗せてもらえることになりました。  

 飯田インターで高速を下りて天竜峡へ向かうと、天竜舟下りの案内板が、左右両方をさしています。   

舟下りはどうやら出発地点が二箇所ある様で、一方は上流の天竜舟下り会社、もう一方は下流の天竜ライン下り

会社という所がやっている様です。    ちょっとややっこしい話です。   

天竜峡を世界に紹介した、ウォルターウエストン卿は、どちらを下ったのでしょうか。  

 今は、天竜舟下りの方は、弁天港から時又港までの急流下り35分と、天竜ライン下りの

天竜峡温泉港から唐笠港のゆったりした流れの10Km50分で下るコースとに分かれている様です。  

 今日の我々のコースは、後者のライン下りコースの様です。   

 乗り場の天竜峡温泉港は、天竜峡駅を過ぎて、姑射橋を渡った左手にありました。

舟には既に先客が居り、我々が乗った所で満杯状態、さっそく出発です。

舟は、出発した所で龍の化身とされる龍角峰の下にある、お賽銭箱の舟に横付け、

お賽銭を入れてこれからの航海の無事を祈ります。

ガイド嬢の説明する、岩の名前や十勝と言われる岩に刻まれた文字等を見ながら、つつじ橋の下を通ります。

周りの紅葉は、今年は残念ながら始まったばかり、見ごろは中旬以降だそうです。

このコースでは、投網の実演があり、捕れた魚はそこで焼いてくれるサービスがあるとか。

  飯田線の鉄橋を過ぎたあたりでまずは一投。  残念ながら、収穫はゼロ。 

 上空を飛ぶカワウの大群に、魚も食べられてしまった様です。

次の一投は会心の一投。  しかし、この後網は手からはなれ、あえなく水中に消えていきました。 

 かくて、残念ながら塩焼きも逃がしましたが、替わりに編み笠煎餅をいただきました。  

もっとも、魚が捕れても客がこれだけ多くては、全員に渡りそうもありませんでした。

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