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茂田井宿:
 

旧中仙道をそのままバスで峠の所まで来た所で、中仙道とわかれます。  

 そこで、バスを降りて右の道に入った所が茂田井宿の入り口です。

  峠を下って行くと、古い町並みが見えてきます。

街の入り口で面白い花を見つけました。  ウグイスカズラだそうです。 

奥の白い花はハタンキョウ。

ハタンキョウの白い花を見て下ってくると、先生はさっそく何かを捕まえた様です。 

 最初のお題は、オツネントンボでした。  

道は、街に入ってまもなく上り坂になります(石原坂)。   

上り口からの眺めは、なんともおもむきのある眺めでした。  

 茂田井宿は、他の海野宿等とは違い、特別な手は加えずに江戸の香りの残る中仙道一の宿場街だそうです。

   茂田井宿は、望月宿と芦田宿の中間にあり、江戸時代になってからの参勤交代等の大行列に対応すべく、

間の宿として発展したのだそうです。

街道には二軒の大きな造り酒屋が並んでおり、最初の酒屋は、もと豪農の武重本家酒造さんで、

建物は国の有形文化財にも指定されているそうです。   

酒は、若山牧水もこのんだとされる「御園竹」の製造元だそうで、

街道ぞいに牧水の詠んだ酒にちなんだ歌の歌碑が立っていました。  

建物は文化財でも、実際にそこに人が住んで居られるそうで、一般公開とはいかない様です。 

 裏は、「たそがれ清兵」のロケ地にもなったそうです。

隣は大澤酒造さんです。  山林美術館。 

大澤家は代々の庄屋だったそうで、江戸時代から酒造りも始めたのだそうです。

中には、資料館、美術館、書道館等があり、無料で公開しておられました。

山林美術館。    当地出身の大澤邦雄画伯と、その師や同志の作品を集めた美術館です。

書道館には、望月出身の明治の書家・比田井天来一門の書が展示されていました。

民族資料館の建物は、300年前の江戸時代の酒蔵だそうで、中には当家のお宝や、

酒造りの資料等が展示されているそうです。  

ここは、お酒の試飲の場所もかねており、ついそちらに引かれて見るのを忘れてしまいました。 

  なんでも、創業当時の300年前の酒が入れてあった元禄の壷も展示されていたとか。 

 ここには、明鏡止水という名酒があるとか、皆さん試飲の後は甘酒が気に入った様でさっそく

お土産に購入しておられました。庭には、樹齢600年の赤松が植わっていました。

大澤酒造の外れには、名主時代の名残りの高札場の跡がありました。 

 茂田井宿には他にも、大門造り、木造3階建ての民家等がかなり残っている様でした。

 

民家の玄関に貼られた御札、茂田井の無量寺(天台宗)の御札。   

ちょっとユニークな絵が気になりますが、何を画いたものやら。

一里塚跡を過ぎると、茂田井宿もいよいよ終わりです。  

運動して、ちょっと空いてきたお腹を抱えて津金寺へと向かいます。

津金寺は、今日はカタクリ祭りで大賑わい。  

昼食はお寺でいただく予定でしたが、天気が良いので弁当をお寺でいただき、

笠取峠まで戻って、花の下での昼食となりました。   

峠を過ぎる春風の爽やかさと、桜の香り、そして津金寺の山菜オコワを美味しくいただきました。

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