3/3

日吉神社:
   

お寺の境内に神社がありました。   日吉神社です。

  日吉神社は比叡山の地主神で、天台宗の守護神だそうです。  

 それで、観誉上人が守護神として比叡山から日吉山王権現を観請したものだそうです。 

 この時、奉納するのに日吉神社の獅子舞を伝承してきたものだそうです。  

 獅子舞は、毎年四月の第2土、日に行われる祭礼で舞われるそうで、

伊那谷の屋台獅子の元になっているそうです。(県民族無形文化財)

仁王像(金剛力士)    
   

参道入り口に立っていた仁王像。   

ここは、かって仁王門があった所だそうで、伊那谷最大の石仏だそうです。  

 左が那羅延堅固王、右が蜜迹金剛力士。   江戸時代中期のものだそうです。

   
客殿:(大日堂・不動堂)    

瑠璃寺は伊那谷最古の天台宗のお寺だそうで、右手の山門の奥には客殿、庫裏、本坊が並んでいました。

  客殿には、大日堂、不動堂、位牌堂があるそうです。

鐘楼脇の地主桜。   頼朝公より送られた桜のうちの1本だそうで、

先代は800年ほど生きていたそうですが、30年ほど前に枯れてしまい

その跡から二代目が出てきたものだそうです。  

 地主桜は、八重と一重の花が同時に咲くのだそうです。  

 頼朝公から送られた桜のもう一本は、彼岸桜で入り口の児童館の所にあるそうですが、気づきませんでした。

東国三つ葉ツツジ(色淡く、花は13個付く)。  

西国三つ葉ツツジ(色が濃く、花は12)というのもあるそうです。 

  ちょうど御住職が出てこられたので、お庭の案内をお願いしました。

 住職曰く、ここのワンチャンはおとなしく、番犬にはならぬそうです。

御住職のいうには、庭ではなく「ニ」ぐらいだと笑っておられましたが、

池に流れる水も山からのものだそうで、タニシ、カワニナ等がみつかり早速横山先生の講義も始まります。 

  庭には、まだ梅の花も咲いており、座禅草も咲いていました。

今日の昼食は、瑠璃寺の境内に新しく出来た瑠璃の里会館でいただきました。  

 入り口では、御朱印、写経の受付もやっているそうです。   

建物の奥に、大きな招き猫と幾つかの招き猫がかざられていました。 

  薬師猫神様だそうで、猫は養蚕が盛んだったこの地方では、

お蚕様をネズミから守ってくれる大切な神様だったそうです。    

会館は今年の4月にオープンしたばかりだそうで、ちょっとしゃれた造りでした。  

不動滝:  

フサザクラ。(桜ではないそうです。 谷桑。)

午後からは、時間があったので大島川上流の不動滝を見に行く事になりました。 

 すれ違いも難しそうな細い道をどんどん上っていくと、綺麗に整備された駐車場に着きます。 

 そこからは、先生の自然観察講義を受けながら滝へと上っていきます。

ウスタビガの繭。(上が平らで、幼虫はそこをやぶって出てくるそうです。 

 天繭の方は上が丸くなっているそうです。

不動滝は落差35mの伊那谷一の名滝だそうで、長野県自然百選にも選ばれているそうです。 

 滝の名前は、瑠璃寺開創の観誉僧都が、不動明王の石像を祀り、不動滝と名付けたのだそうです。 

 また、瑠璃寺秘蔵の「雨乞いの青獅子」は、この滝壷から現れたのだそうです。 

 滝の上部の一枚岩は、千畳敷と呼ばれているそうです。

帰り道で奇妙な虫を見かけました。  まだ羽も伸びておらず、体も柔らかでした。

  マイマイカブリだそうで、刺激すると腹端から液体を噴射、目の炎症を起こすこともあるそうです。

  警戒、警戒。

今日も一日、珍しいものにもいろいろと出会い、充実した一日となりました。

 
 
目次へ・・・次ページ・・・・戻る