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  観音堂。

本堂(薬師堂)は、江戸中期に田辺太右衛門によって造られたものだそうで、

町の有形文化財に指定されているそうです。   

厨子におられる前立薬師坐像は平成2年に納められたものだそうですが、

脇の四天王は江戸初期のものだそうです。

堂内に祀られているのは、木像の聖観世音菩薩で平安時代のものだそうです。 

  観音様は種類が多いですが、聖観世音は一番元となった観音様だそうで、

千手観音等は後に密教が盛んになってから造られたものだそうです。(県指定重要文化財。)

本堂の脇に、地蔵堂がありました。

 堂内はちょっと荒れ気味でしたが、中には趣のある立派なお地蔵様が安置されておりました。

  このお地蔵様も平安時代のものだそうです。

本尊の薬師如来像は、本堂から一段上がった所に新築された瑠璃光殿に安置されていました。

   本堂か信長の焼き討ちにあった時には、本尊を奥の院に移し難を逃れたので、白いままでしたが、

脇侍の2菩薩は、ススで黒くなってしまったそうです。  

 今回拝観した時は洗ったのか、本尊と同じ様に白い仏様でした。 

 薬師如来の台座には、蓮の花弁が付いていたのだそうですが、

信者が持って行って粉にして薬として飲んでしまったそうで、1枚だけ残っているそうです。 

  本尊は、かっては秘仏として61年目ごとの開帳の日しか拝めなかったそうですが、

近年は設備もととのったので、常時拝観が可能になったそうです。

天台宗の中心仏は、大日如来だそうですが、ここの御本尊は開祖の観誉僧都が間の洞で

出会ったのが薬師如来だったので、薬師瑠璃光如来が本尊だそうです。  

 脇侍は日光・月光菩薩でいずれも檜材白木作りで藤原前期の作だそうです。  

 いずれも国重要文化財に指定されているそうです。

横山先生の自然観察教室。

堂内の拝観が済んで道を下ってくると、眼前に春一杯の景色が広がります。 

  そこで早速、横山先生の植物教室が始まります。   

先生は、たちまち十数種の植物を探してこられますが、

こちらは以前教わった記憶を引き出すのにおおわらわです。

桜の木の下で、桜の講義をしてもらいます。  

 参道に咲くソメイヨシノは、エドヒガン桜とオオシマ桜の交配で出来たとか、

ヤマザクラと言われているのは、境内にあったオオヤマザクラはともかく、

ほとんどがヤマザクラより遅く咲くカスミザクラだそうです。  

 富士見の休戸には、諏訪一番の大カスミ桜があるそうです。 

 (そういえば、以前バスの中から見て、説明していただいた様な気がします。)

近くの桜の木に珍しいものが付いていました。  ツルアオキだそうです。

 
 
 
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