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第五十九回自然と歴史探訪瑠璃寺と観桜会

大嶋山医王院瑠璃寺:天台宗

本堂(薬師堂)
 

今日は、岡谷の昌福寺でお花見の予定でしたが、桜が間に合わなかった様で、

南に下った高森にある瑠璃寺を訪ねそこでお花見をすることになりました。  

 お寺では丁度御開帳も行われているとかで、秘仏の平安仏も拝観できるとの事でした。   

 天気は快晴、絶好の花見日和の中、高速を松川インターまで進みます。   

 そこからは、県道を飯田に向かってしばらく進むと道ぞいに、瑠璃寺の看板が出てきます。   

 右折して坂を上っていくと、大きな石の仁王様が我々を迎えてくれます。 

   バスはさらに道を上り、お寺の横の駐車場まで上ります。  

  瑠璃寺(ルリジだそうです。)は、天永3(平安末期)に比叡山竹林院観誉僧都(カンヨソウズ)により

創建されたそうで、最初はさらに大島川を上った間の祠の近くに建物はあったそうですが、

平安から鎌倉にかけて現在の土地に移転したのだそうです。(五重塔もこのころ造られたそうです。) 

    鎌倉時代には、源頼朝の祈願寺とされ、上杉謙信の戦勝祈願の寺でもあったそうです。   

 武田信玄も祈願所を依頼したが、断られたそうです。  

 しかし、信玄は仏道修法の寺として条目をよせたそうで、本堂の屋根には今も武田菱が光っていました。  

このお寺には、頼朝公から送られたという桜が三本あるそうで、この枝垂桜はその中の1本です。 

 現在の樹齢は200年ぐらいだそうですから、江戸時代に引き継いだ孫桜の様です。  

 花の最盛期は過ぎでしまった様で色はちょっとくすんでしまいましたが、まだ散らずに咲いていました。

   花見の前にまず、仏様を拝観させてもらいます。

建物は、信長によって焼かれてしまったそうですが、江戸時代に入って徳川家の祈願所となり

本堂を再建したのだそうです。

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