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イチイの古木と、灯篭型地蔵石幢。

総門と杉並木。  杉並木は樹齢300年ほどの古木が多く、市指定の文化財にもなっている様です。

 

 

山門に画かれた鵞湖禅林の文字。  鵞湖とは、諏訪湖の事だそうです。

本堂ではまず皆でお参りし、一人ずつ御焼香を済ませてから御住職(35代・三沢住職)

お寺について説明していただきます。  

当寺は、古くから栄えた岡谷、下諏訪には無かった曹洞宗のお寺で、

初代高島藩藩主の諏訪頼水が、それまで有った諏訪家の菩提寺の永明寺(曹洞宗)を廃し、

新たに上州在封の時に参禅した曹洞宗の雙林寺から住職をまねき、

新しく頼岳寺を作ったのだそうです。(永明寺事件)    

後には、頼水によって行われた、水田開発に携わった人々の菩提寺ともなり、

多くの檀家を持っていたそうです。

御本尊は釈迦如来(永明寺から移されたものだそうです。)、脇仏は、

右が文殊菩薩、左が普賢菩薩だそうです。

曹洞宗には、本山が永平寺(福井)と、総持寺(横浜)の二つがあるそうで、

入り口の扉には、永平寺の寺紋の久我竜胆(道元高祖は久我源氏)と、

総持寺の寺紋の五三の桐の寺紋がならび、奥の扉には、当寺の寺紋としては諏訪家の家紋と同じ、

梶の葉の寺紋が付いていました。

その後、本堂裏手の階段を上って、開山堂へ案内していただきました。  

祭壇右手には、頼水公、頼忠公、等諏訪家の御位牌が祭られていました。  

左は歴代住職の御位牌だそうです。

開山堂は、防災の為土蔵造りになっているそうです。  

回りの欄間には、禅宗にまつわる故事が表現されているのだそうで、

ここでは彗可断臂図の説明をしていただきました。  

祭壇の手摺は、逆蓮の形だそうです。

 

 

本堂にかかつていた大額。  

両方とも、伊那の洋画家でもあり書家でもあった、中村不折の書だそうです。

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