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信濃宮神社:  

 

途中工事中につき、バスはお宮まで行けませんでしたが、すばらしい紅葉に迎えられ信濃の宮へと 着きました。   

お宮の前でまず参拝し、横山先生の説明をききました。  

信濃宮神社は、後醍醐天皇の8番目、第4皇子として生まれた宗良親王(ムネナガ)を祭り昭和に入ってから

長野県の事業として建立されたそうです(県宝指定)。  

宗良親王(信濃宮・大草宮)は、南北朝第一の歌人ともいわれ晩年はこの地を中心に活躍されたそうで、

芝宮等にも滞在されたそうです。

ウマブドウ。

今日のお昼は、赤石荘です。   

大鹿村のはずれの道を信濃の宮の方に向かってずっと上った所に小渋温泉・赤石荘があります。    

大鹿村の食堂では、団体さんおことわりで又、木曜日はお店も休日との事で、熊澤さん苦心の探索のたまものです。   

相変わらずの細い道を上っていくとやがて、看板と発電所の送水管に迎えられ赤石荘につきます。   

今日のメニューはお蕎麦と、味噌の焼きおにぎり。  なかなかの美味でした。  今回は大当たり。

 

 

福徳寺:

福徳寺は上蔵(ワゾウ)部落の道にそってこじんまりと建っていました。   

知らずに通れば、それと気づかずに通りすぎてしまいそうですが、良く見ると質素で風格のある佇まいのお堂です。

この建物は、宗良親王により建てられたとも言われているそうです。    

お堂を見ながら後ろの坂を登っていくと、周りの景色に溶け込んでいっそう趣きが感じられます。

福徳寺は今から850年ほど前(平安末期)に造られた、長野県では最古の木造建築になるそうで、

国の重要文化財にも指定されているそうです。   

屋根は、檜の1重コケラ葺、軒は一重疎垂木舞打ちだそうです。   

最初に見た熱田神社と違い、このくらい古くなるとまだ装飾も少なくシンプルな造りになる様です。

帰り道の急な坂道では、所々で鹿の姿を見かけた人もおられました。 

私には見つかりませんでした。  

しかし、道路をのんびり歩く、雄雉の姿にはびっくりしました。

松下家住宅:  

 

最後に訪れたのは、江戸時代の豪農・松下家です。   

中を見せてもらえるか心配して出かけましたが、今はちゃんと入館料(300)も取って、

説明をしてくれる村のおばあさんもおりました。

建物は、文政3年六郎左衛門によって作られたそうで、それより50年以上古い土蔵と共に、

国の重要文化財に指定されています。

旧松下家の近くの、新築した家に、松下家の90才になられたお婆ちゃん、

松下コトさん? が元気に暮らしておられました。

横山先生とも30年ぶりの再会になるそうで、とても喜んでおられました。

松下家を出る頃には、今まで降らずに我慢していた雨も本格的に降ってきました。

(なんとタイミングの良い事か、各神社でのお参りのご利益かもしれません。)

30年前の台風による山抜け現場の近くのお店が開いていました。

皆さん、すかさず今日のお土産の調達となりました。

小渋ダム湖の紅葉も今が盛りで、雨にけぶる眺めもなかなかのものでした。

 

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