■オープンリールデッキ風MP3プレーヤー製作への道のり1

「真空管風デジタルアンプ」「レコードプレーヤー風CDプレーヤー」に続く第3弾!は、オープンリールデッキ風MP3プレーヤーです。
(オープンリールデッキ風カセットデッキってのも考えましたが・・・ ちょっと実用的ではないのでMP3プレーヤーにしました)


数年前に作った2台は今でも現役で動いています。
当時、オープンリールデッキは大きな10号リールが
回転するのがカッコ良くて魅力はありましたが、
SONYの中古5号リールデッキを子供の頃に買った程度です。 

今回、オープンリールデッキ風のデザインを小型化するだけでは
楽しくなさそうなので、実際に10号リール風が
雰囲気良く回転するような工夫をしてみたいと思っています。 
あくまで目標で完成するのかは疑問です。

当然、音楽もMP3ファイル形式で流れる予定です。

---------------------------------------------------------------------------------------

▼設計▼

先ずは簡単な設計図を書いて、自分が努力すれば出来る範囲の
工作なのかを調べます。 オープンリールのテープ速度や、
仕組み、デザインも当時のカタログを参考にして、
自分がカッコ良いと思えるデザインにしてみました。

実際にカセットテープをリールに巻きたいので
下手な動きだと大変なことになりそーです。

←毎回のことながら設計図を書くのが苦手なので
パッパっと思い浮かべたデザインを書いてみました。

▼早速部品集め▼

今回作る工作物は回転する部分が多いのですが、旋盤を所有していないので丸い部品を作るのが困難な為、
壊れた機械から丸い物や回転する物を探して集めてみました。


毎回、部品取りのターゲットになる壊れたHDDです。

読書き用ヘッドを左右に移動させるベアリングを今回は使います。

超強力なネオジウム磁石は今回使いませんが、
今後何かに使うかも知れないので大切に保管しておきます。


ディスクを高速回転させるモーター部分も素材として利用できそうです。

HDDを数個分解して確保したボールベアリングです。


Technics RS-650U   30年以上前のカセットデッキらしいです。
数件のハードオフを地道に探して見つけた
「再生不良」と書いてあった315円のジャンクカセットデッキです。

VUメーターや、走行カウンターなどを再利用する予定です。
走行カウンターはメモリー機能があって「000」でストップします。


あるルートから極秘に入手したE社のプリンターパーツ(ジャンク品)

プリンターで使われていたDCモーターやベルト系が大量に
入手できたことで、オープンリールデッキ風が作れそうな感じです。

▼回転部のみの試作品製作▼

モーターの回転をオープンリールテープが回転する速度まで
落としたいので、ベルトとプリーを使って回転速度調整したり、
モーターのトルクでテープが切れない丁度良いトルクを探したり
実験してみました。限られた部品での調整で思ったようには
回転してくれませんでしたが・・・

←木の板にドリル刃を軸にしてプリーを回転させる実験途中です。


10年以上前に期限切れで安く売ってた
両面ポジ感光基板を使ってみます。

表面を研磨して銅箔とガラスエポキシのみしました。
これをベースにして試作品を作りたいと思います。


今回使うと思われるベアリング系を仮配置して位置決め中〜

タカチのシャーシパンチで丸く穴あけをします。


シャーシパンチだけでは数mm足りなかったのでヤスリで拡張します。

こんな感じにHDDのパーツをベースの板に取り付け


E社のプリンターに使っていたベルトを使って回転実験です。
所有しているモーター類を数個使って
ベルトを回転させてみましたが、数mm以下の
穴あけ位置の誤差だけで、ベルトのたるみが違ったりして
かなぁ〜りシビアなモノを作り始めているんだなぁ〜と実感しました。

適当な数値決めで作ろうと思ってましたが、
こんな感じでは理想の動作は難しそうですね。

ちなみに・・・ 毎回のことですが、HDDに使用されていた
ステッピングモーターはモーターとしては使用せずに
回転軸として使用するだけなので、他にDCモーターを取付けます。

▼本格的に製作開始▼


オープンリールテープのオートリバース仕様にしたいので
回転部分の配置を大幅に変更して数値も正確に決めました。

実験でも使ったポジ感光基板の期限切れをベースの板にします。


試作品とは違って正確な位置に穴あけ出来るように努力を・・・

先ほどと同じようにシャーシパンチを使って大きい穴を開けます。

自分としてはズレもなく穴あけしてつもりですが・・・

左右対称に綺麗に穴を開けることは難しいですねぇ〜
多少、左側の穴が0.3〜0.5mm程度ズレてしまったので、
穴を楕円形に加工してボールベアリングが
移動できる構造に変更しました。

▼オープンリールテープ回転用モーターの製作▼

早送りや巻き戻し時に高速回転してくれたり、再生時にはトルクが弱くて遅い回転が出来るモーターを採用してみました。


E社のプリンター用吸引ポンプを利用します。

ケースも利用したので不要な部分をカットします。

モーターとケースの完成です。

▼カセットテープガイドとテープテンション調整用の部品製作▼

実際にカセットテープを走行させたいので、テープが横移動しないようにガイドを作ったり、
テープに一定のテンションを掛けるようにする為の部品も一緒に作ります。


他の製作で余っていた多少厚いFRP板を使って
10円玉程度の大きさに丸くします。

先ずはFRP板が大きいと加工が面倒なので
黒くマークしたギリギリを四角くカットします。


マークした部分を見ながら少しずつ内側に研磨します。

丁寧に、コツコツ研磨して何とか丸い形になりました。


電子部品屋さんで偶然見つけた用途不明の加工物をゲット

長いので必要な部分だけをカットしました。


先ほどの丸いFRPに棒をネジ止め

ボールベアリングも取付けしてパーツの完成


テープテンションパーツを固定する部品を作ります。

HDDのヘッド部分から必要な素材を適当にカット


フライス盤を使って余計な部分を更に削ります。

これでベアリング部分をネジで固定出来るようになります。

この続きは「オープンリールデッキ風MP3プレーヤーへの道のり2」で紹介します。

----------------------------------------------------------------------------------------------

戻る