■オープンリールデッキ風MP3プレーヤー製作への道のり2

▼ピンチローラーの製作▼

ピンチローラー部分に使える丸いゴムがずーっと見つからず、カセットデッキやビデオデッキからも取外しをしたりしたものの、
納得できるサイズがなく部品探しに苦戦していたので、気晴らしにホームセンターで良さそうなパーツがないかと探しに行ってみました。


「おぉ〜 コレだぁ〜」と、ホームセンターで喜んでしまう程のピンチローラー風です。
こんなにゴム厚のある水道用「パッキン」が存在するとは知りませんでした。

ピンチローラーに使えそうな厚いタイプを3種類ゲット

裏側は凹んでいるタイプもあって完璧です。


今回、ゴム厚と大きさが丁度良かった「PP43-47」を採用。

中心の丸い樹脂に使えそうな部品も一緒に購入


欲しい部分だけをカットして研磨。
元々は電気工事用の「ツバ管」です。

ボールベアリングと、丸いゴム、
先ほどの丸い樹脂と、スペーサー用の
かなぁ〜り薄いFRP板x3枚を用意

3個の部品を瞬間接着剤で合体。
グラグラしない構造になりました。


丸いゴムを被せてピンチローラー風に・・・

表面から見るとこんな感じに・・・、完成度高く見えます。

▼ピンチローラー稼動部の製作▼

ピンチローラーがカセットテープを押し付ける構造にしたいので、上下移動するパーツを作ります。


定番のベークライト板で作ります。

精度は求める部分ではないのでサッサっと加工を・・・

10mmのエンドミルでベアリング用の穴あけをします。


ボールベアリングが移動しないようにする為の加工中〜

角をヤスリで研磨して綺麗に仕上げてみました。


今までの部品を仮に固定して、ここまでの完成度を実感中〜

ピンチローラー風なデザインにはなりましたねぇ〜

▼仮組み立て▼

仮組み立てをして、部品の高さ・位置を決めたり、
モーターの走行音など気になる部分をチェックします。

この部分で計画通りに動いてくれないと
この先はお先真っ暗状態ので・・・


こんな感じにピンチローラーがモーターの軸が触れるよーな設計です。
運良くDCモーターの軸が長くて助かりました。

ピンチローラーの回転はダイレクトモーターなので
テープ走行にムラがあると思いますが気にしません。


10号風のリールを紙で作って回転実験

裏側の全体像はこんな感じです。

回転します、回転音も思ったり静かでした。

▼ピンチローラー駆動部のパーツ製作の続き▼

仮組み立てをして実験したことで、この構造だとピンチローラーがモーターの軸に強く当たり過ぎていたことが解ったので、
スプリングを使ってピンチローラーの遊びを作ってみました。(本物のカセットデッキには当たり前の構造を作ることに)


スプリングを入れる為の凹み加工をします。

こんな感じに小さいスプリングを埋め込みます。


新たにL型のパーツをベーク板で作りました。

前回のパーツと合体させます。

これで上下独立した動きが可能になりました。


本物と同じで再生すると「ガチャ」と音がするソレノイドを
使ってピンチローラーを上下に移動します。

ソレノイドを仮取付けして動作チェック中〜

この続きは「オープンリールデッキ風MP3プレーヤーへの道のり3」で紹介します。

----------------------------------------------------------------------------------------------

戻る