■オープンリールデッキ風MP3プレーヤー製作への道のり3

▼オープンデッキの空リールの製作▼

今回のオープンリールデッキ風で一番作ってみたかった部分が、この「空リール」です。
本当はアルミ板を加工してみたかったですが、市販品の薄いアルミ板だと強度がなくフライス加工も難しいので
毎回定番のFRP板を使って空リールを作ります。


↑コレは本物のオープンリールテープ(10号)
maxellのリールに愛着があるので、コレをイメージして作ります。

ABC HOBBY製の0.5mm厚のFRP板を3枚購入して、
10号リール風を作ってみたいと思います。


紙などの薄物用の綺麗丸く切れるカッターを利用。
レコード風CDプレーヤー時にも大活躍しました。

FRPをカット出来るほど刃に強度はありませんので、
FRPに丸いキズを付けるだけの作業です。

こんな感じに綺麗な丸のキズが付きました。
1回ごとに刃の交換をしたので4刃ダメになりました。


万能ハサミでサクサクっとFRPを丸に沿って切ります。

直径95mm程度の丸いFRP板が4枚出来上がりました。


シャーシパンチを使って25mm程度の穴を中心に開けました。

更にクラフトロボを使って穴あけ位置を厚紙で再現


ペーパークラフト用の厚紙を型にして加工部分の位置を決定します。

厚紙の型を使って四角い穴の位置をボールペンでマークしました。


木材の上に両面テープを使ってFRPを固定しながら
フライス盤で先ほどマークした部分を切削しました。

細かい部分のバリと面取りを専用工具を使って作業してみました。


3Mのスポンジ研磨剤の試供品を貰った人から貰ったので
早速、表面をツルツルに研磨してみました。

試しに内径25mmのリング型のスペーサーを
用意して2枚のFRP板を合体


まだまだ、作るパーツは多いですが・・・・
こんな感じにオープリール風が着々と進みます。

カセットテープを仮に巻きつけてみましたが問題なさそうです。

▼リール部分の固定用、突起物パーツの製作▼

オープンリールデッキとリールテープを固定する為の棒部分は
どうしても本物と同じ形にしたくて加工方法をずっと悩んでいました。 

←これは本物のオープンリールから外したパーツです。

旋盤でもフライス盤でも加工が難しそうな形状ですねぇ〜
3つの突起物が加工するとなるとクセモノだったります。

成功するかどーかは解りませんが悩んでいても仕方がないので、ちょっと思い浮かんだアイデアを実行してみました。


メッキ処理された鉄の棒を使ってみます。

6角形の棒を基準にして、丸い棒を3面削ります。


こんな感じに3個の凹みが完成

4個似たようなパーツが欲しいので切断

直径3mmのスプリングを中に入れたいのでフライスで加工


ちょっと厚いFRPを使って3個羽根を作ります。

PCBカッターを使って細かく切断


耐衝撃タイプの
アロンアルファーを利用

EXTRA耐衝撃は裏切らない性能ですねぇ〜
ガチっと接着できてお気に入りのアロンアルファです。

接着後にハミ出た部分を研磨して高さを調整。


フライス盤の先端にパーツを挟んで余計な部分を研磨しました。

こんな感じに手で摘みやすい構造に加工しました。


ホームセンターで外径3mmの押バネを購入

多少長いネジ(外径2mm)を用意して合体させます。

こんな感じにスプリングを入れます。


久々にFRPを使います。

電子量りで正確にFRPと硬化剤を混ぜます。

ハードディスクから取外した穴の開いた丸いパーツを利用


底板を仮に取付けてFRPを流し込みます。

寒いので電球で暖めて硬化を早めます。


綺麗にFRPが隙間に埋まりました。

FRPの中心に穴を開けてからネジを使って
先ほど作ったパーツを仮固定してみました。

ただ、このままだと1個のパーツしか台にネジ止めできないので外径3mmのネジの先端に内径2mmのネジ穴を作ります。


熱に強そうな樹脂に、3mmのネジを固定して
ネジの先端を1.4mmのドリルを使って穴あけ

穴あけ後に2mmのタップで内側にネジ穴を作りました。
2mmのタップは細くて折れないように気をつけての作業を・・・


こんな感じに3mmネジに2mmのネジが合体しました。

先ほどのスプリング付のパーツを上からネジ止め

作業の続きは「オープンリールデッキ風MP3プレーヤー製作への道のり4」で紹介します。

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