「スフィラリウスっていうのはお前か?」
ギアローが叫ぶ。驚く九牙とN・Mだが、あたりを見回しても何も見えない。
「さすがだな・・・ならば聞こう。何ゆえ神に対して反抗の意を表す?」
「腐ってきているからだ。いいかげんにしろって言いたくなるのだ」
返事はしばらくはない。どうやら何かあったようなのだが、まったく動きがないのだ。
「おい、図星を当てられてくやしがっているのか?」
「・・・悔しいがそのとおりだ」
九牙とN・Mの驚きは一通りではない。ギアローはわが意を得たりと薄笑いをうかべている。
「だが私は違う。それにお前たちが我々神を倒すというのであれば君たちはまったくの無力。ひとつ、説明をしておかねばなるまい。神々の構造を」
「!!」
まったく予想していない展開が始まった。九牙とN・Mが思う。
「神は上に行けば行くほどさまざまな力を有する。私は第8階層の神なのだが・・・」
「最低が1か?」
「そうだ。その第1階層の者たちは最も細かい力を持っている。私は水、土、雷、風、緑、鉄、生命、成長の8つの能力を持っている。どれも農作に必要なものだ」
「雷がなぜ必要なんですか?」
N・Mの素朴な疑問。
「世の中に摩擦が存在するかぎり、電気が起こる。すなわち雨を降らそうという時は地上の電気も舞い上がって、雲に蓄えられるのだ。それを放出するための力も必要ということだ」
「・・・なるほど」
N・Mは納得する。
「つまり最下級の神というのは水、土などの独立したものなのだな?」
「そう言うと語弊がある。そういう者たちほど必要とされるものはないのだからな。そこはいろいろばらばらに散っている」
そう言うと天より紙が降って来た。
「下より上ってくるが良い。いずれお前たちに倒されることもあるだろう。さらばだ」
そう言うと、今度は生活の音が戻ってくる。
「部下を殺したことは許してやろう。さあ、行くのだ」
「・・・?」
ギアローは納得できない顔をしていた。
「ギアロー、おまえは神の間でも内乱があることを知っていたのか?」
九牙が聞く。
「いや、ただ変な奴に俺は神につまらん人生を送らされるというんでああいったのだが・・・」
「・・・おかげで重要な情報が手に入ったわけだ」
あきれる九牙だが、とりあえず前向きに見る。 紙を見ると、1から10階層の神々の名前が連なっていた。
「・・・まずは第1階層の神の闘争と行くか」
「こら、九牙! 貴様が仕切るな!」
「おまえは何もわかっていないからな。私が進めねば誰が進める?」
「俺がリーダーだ!」
「えっ・・・えーん!」
場が険悪となってきたので、思わず泣くN・M。
「あわわ、お、俺が悪かった! 泣かないでくれN・M・・・」
「・・・」
九牙は先程N・Mに対して敵対視していると思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。九牙は何だ、と思っていたのだが、実際はN・Mの羽には大いなる敵意があり、人格的には頭が上がらない(というより泣く子にかなわない)だけなのだった。
「・・・どうやらことは複雑なようだ・・・私はもっと調べないとな」
こう言ったのは布を体中に巻つけた男だ。
 
 
 



第5話を終えて
ギアロー:何か意外な方向になってきたな・・・
キイナ:私の出番少なかった☆
九牙:いいではないか、おまえは派手に敵を倒せたのだから。私なんぞまぬけなことをしてしまったのだぞ?
N・M:私はちょっと目立ったかな?
ギアロー:あれで目立った? ぷぷっ・・・
N・M:ええ!? 目立ってないんですか?
ギアロー:俺の変貌やキイナの変貌、プラフィスの派手なやられっぷりや九牙の健闘に比べれば明らかに少ない! 私に至ってはキイナの戦った雑魚よりも確実にランクの上の天使と戦い続けることができたのだぞ!
キイナ:ここは手柄の言い合いのところじゃないと思う♪
ギアロー:ちなみにいろいろなゲームの魔法を使った。読者はわかるかな?
九牙:そうそう、ここからどう行動するかが非常に問題となるところだ。
N・M:まず第1階層の神から・・・ってわたしもすっかり神にけんか売るものに入ってしまったんですね・・・
キイナ:何度言わせるのかな♪ もう遅いって☆
N・M:・・・
ギアロー:わっ! 泣くな! N・M! 大丈夫だ! 規模は魔人封印の100倍だと思えばいいんだ!
N・M:えーーーーん!
ギアロー:ああああ・・・・
キイナ:・・・次回からまたギャグに戻るよ♪
九牙:また妙な私となるのか・・・シリアスだとかっこよかったのに・・・
プラフィス:(・・・私を忘れていますよー、ああ、このマヒは一体いつ解けるんでしょう(泣))



 

作者の後書き ・・・本当にろう・ふぁみりあさんの迷惑を考えない作品となってしまいました。すいません。でも以前某所のろう・ふぁみりあさんの小説で場面が変わるところはよくわからなかったこともあったので、あえてこの形にさせて頂きました。シリアス系の奴も好きだったので、神との決戦前はこのようにしたいと思います。 人数が増えると、このような展開の複雑さが増すので、そこらへんは考えていきたいと思います。 苦情は受けつけますのでご応募下さい。(違) 連載は一時期止まっているように見えても自分の作ったキャラでもご本人のデータでもいいんで送って下さい。もしかしたら人が詰まっているから出せないのかもしれませんし(その逆もしかり)。 それでは、次回はリーナ・ファイさんです。この子も女の子です。いろいろとおもしろいことをしますが・・・とりあえず男プリーズ(自爆)
 
 
 


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