MASUTER CROSS 第一章 『新たなる敵』





「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁl!」
その少女は、謎の黒い者に追われていた。
その黒い者は、誰が人目見ても人外の者だと言う事が分かった。
彼女は、泣き叫びながら必死に逃げる。
「……!?」
目の前にあるのは壁。
彼女は、一瞬唖然としてしまう。
「ごぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
それが、叫ぶ。
まるで、狂喜しているかのようにだ。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
彼女は泣き叫ぶ。
――しかし、もう彼女に後はない。
――もうだめなのっ――!?
そう思い目を瞑った時――
「ただの少女を真夜中に追い掛け回すのは、良い趣味とは言えないぜっ!」
そんな声が聞こえてきた。
ズザァァッ!
何かが切れて落ちるような音が聞こえた。
そして、続いてこんな音も聞こえてきた。
ドシィン……
彼女は、恐る恐る顔を上げる。
先ほどの奴は、胴体を真っ二つにされ、徐々に薄れ消えていっている。
て、ことは魔族か何かだったんだろう。
そこに立っていたのは、17、8……少女と同じくらいの男だろうか?
黒髪の男で、瞳の色は黒に見えるが、位置によっては緑色にも見える。
その男は、強大な白い剣……刀身のところだけでも、2m程ある大剣を背に背負い、こちらを見ている。
なぁんて描写は止めて俺なんだけどな。
俺は彼女に向き直り。
「立てるか?」
そう言い、手を差し伸べた。









「……このメンバ−が揃うということは相当な仕事みたいですねぇ……」
シンジはクラウスの前でそう言った。
先程の事件から約1日……俺とシンジとトキオは、クラウスに仕事(おそらく)で呼び出された。
「そのとうりだ」
……ちなみに詳しいことを言うのは避けるが、俺はこのクラウスの組織で仕事をしている。
どうして、そんな場所にいるかと言う経過は今度書くとして……
この組織のことを……いや、組織……と、言うのは少しおかしいかもしれない。
俺とシンジ、トキオにそれから藤森香奈(エリアス)そして、ここの前にいるクラウスだけが、組織の全ての仕事をこなすことができる通称『クラッシャ−』で、俺たち以外にも、この組織のメンバ−は、全員あわせて……数十人といったところか?
だが、その組織の力はものすごいんだぜ?なにせ、俺やトキオ、更にはシンジまでがいる組織だ……
ただの組織の万や億じゃあ、相手にならない。
と、組織の説明はここまでにして。
「クラウス、今回の仕事は?」
「ふむ、そのことなのだが――とある、学校の調査及び潜入だ」
うっ……
口や、顔には出さなかったが、シンジも俺と同じようにうめいたのだろう。
なぜなら、少しばかり冷や汗がでている。
しかし、そんな俺達をクラウスはあえて無視しながら話しをつづける。
「最近、その学校で殺人が立て続けに行われている、そして、行方不明者も続出している」
「……俺達に言う仕事なのか?」
トキオの問いに俺とシンジは最もだと頷く。
なんせ、この組織は規模は小さけれども、この世界をすべて征服してしまうほどの力を持っている。
中でも、先程説明した『クラッシャ−』は、格段に力が違う。
その、俺たちが動くようなことか……と、言うことだ。
「実はな、お前達の前に何人かの『スタッパ−』『シ−フ』『スナイパ−』を送り込んだんだが――」
「だが?」
俺の問いに、クラウスにしては珍しく沈痛な面持ちで言った。
「……全員、死体で帰ってきたよ……」
「なに!?」
トキオが驚きの声をあげる。
シンジも驚いている。
勿論、俺も驚いている。
「どう言うことだ?それほどの者たちがいるというのか?」
俺の問いに、クラウスは表情を少しも変えないで言った。
「いや……現状では、そのことすら分かっていない」
「情報は隠滅させられたと言うことですか?」
シンジの言葉に、クラウスは頷く。
「それで潜入方法は?」
「魔龍及びシンジは、学生として。トキオは、その学校の教師として潜入してもらう」
「「やっぱり……」」
俺とシンジは、同時にうめく。
俺とシンジは、都合があり外見は17,8にしか見えない。
そして、以前これと同じパタ−ンがシンジにあったのだ。
そして……俺にも……(泣)
トキオは気にせず言う。
「なるほど……それで今回の目的は?」
トキオの問いに、クラウスは、引出しから紙を出すと各自にその紙を渡す。
「今回の目的は、その殺人と行方不明の犯人の逮捕及び抹殺。それと同時に、行方不明者の救出」
「報酬は?」
「一人に付き前金と危険手当で5億、成功報酬として6億。ただし、必要経費、危険手当は別途請求可とする。」
――おそらく、全員が思っただろう……
――この事件には裏があると……









「制服なんて……久しぶりだなぁ……」
俺はそう言いながら、シンジとトキオと共に学校の廊下を歩く。
ここは、星安学校、俺はそこに来ていた。
星安学校とは、小、中、高、大の全てがそろっている学校である。
ちなみに、学校名が出ていてもここにいるキャラはキャラ以外はそのままなのでよろしくっ!(誰に言ってるんだ、俺は……?)
転校日初日、俺とシンジとトキオは自分達の服をそれぞれ着込み通学路を歩く。
しかし……ここの制服っていいかげんだな。
セ−ラ−服、ブレザ−……私服まである。
勿論共通していることはあるのだが……
それは例えば、校章とかは必ずつけている。
ちなみに、教員は必ず背広を着ているが……
と、そんなことを思っている間に俺達は職員室に顔を出す。
「「「失礼します」」」
三人とも同時に職員室にはいる。
「おお、君達か転入生と言うのは?」
「「はい」」
俺とシンジは、すぐに返事を返す。
「そうか、それであんたは新任の教師か?」
「ああ……」
解きおが即座に答え辺りを見回す。
だが、俺とシンジはそれを無視しすぐに聞き返した。
「それで……私と魔龍さんのクラスは?」
「おお、そうか、たしか……3−Cだったと思うぞ」
――この最初の『おお』は口癖か、あんた?
しかも、『だった』かよ……
一瞬いつもの調子で突っ込みそうになるがここは我慢する。
なるべくおとなしくしてようっと……
「わかりました、トキオさんそれではまた」
「ああ」
「じゃあな、トキオ」
俺達は、トキオを置いて3−Cの教室に向かった。









『一体、誰なんだろう……』
彼女はそんなことを考えていた。
赤髪が印象の、おとなしい雰囲気の子だ。
その少女は、昨日俺が助けた少女に違いなかった。
「どうしたんだよ、あかり」
少女の名前はあかりと言うらしい。
少女――あかりは、男に振り返り。
「なんでもないよ、なんでも……」
キ−ンコ−ンカ−ンコ−ン
その言葉と同時に、チャイムが鳴る。
男……彼も、自分の席についた。
そして、先生が入ってくる。
「きり−つ、れい」
どこかで聞いたようなネタだがあえて無視!
「え〜、今日は転校生を紹介する、入ってきたまえ」
『この時期に転校生?一体どんな人か……!!!???』
その男を見たとたん、彼女の表情がこわばる。
いや、驚きに満ちると言った方がいいだろう。
そこに立っていたのは、紛れもなく自分を助けた青年なのだから。
俺の隣には、一応シンジがいるのだが……彼女にしてみれば、魔龍が……俺がいることの方が驚きなのだ。
「アオイ シンジですよろしくお願いします」
「魔龍 銀です、よろしく……!?」
俺も今初めて彼女に気付く。
そして、視線が交差する。
しかし、俺は慌てて視線を戻す。
「?どうかしたのかね?」
「いえ、なんでもありませんよ――」
しかし、次の瞬間俺は先程の表情に戻っていた。
ここら辺は、やはり組織の人間であると実感する。
「改めて……よろしくお願いします」
俺はそう言い、自分の第一の不幸を呪った。
そして、その後も不幸は少しずつ増えていった。









――我々の仕事は機密が第一なのである。
クラウスは俺によくそう言っていた。
――だがしかし、偶然通りかかり少女を助けたのが、まさかこんな風に仇に出るとは……
しかも、だ!何で俺がそのこの斜め後ろなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
思わず心の中で絶叫してしまう。
ちなみに、シンジはうとうとしている。
昨日は遅かったからなぁ……
それはともかく、やはり彼女の方も俺が気になるようである。
ちらちらこちらを見ている。
――……いざとなれば話すしかないな。
一瞬頭にそんなことがよぎる。

一時間目 国語

大した事ない、全然わかった……
まっ、だてに世界創生期前から生きてないよ。

二時間目 体育

答えるまでもないだろう……

二時間目終了後の休み時間にはいった時。
俺は不信なことに気付いた。
瘴気がこの学校にみなぎってるのだ。
以前に感じたことのないほど強大な正気が。
「シンジ!!!」
「分かってます!!!」
俺とシンジは、大急ぎで教室から出て行く。
「………っ!!!」
「遅かったか……!」
俺とシンジは、悔やんだ……
そこには一つの死体が落ちていた。









「行動がいくらなんでも迅速すぎる!!!」
どんっ!
俺は思わず机の上に、紙を叩きつける。
その紙は、学校の地図だ。
ここはシンジの家。
「落ち着けよ、魔龍」
「わりぃ……」
俺はそう言いながらも、目が怒りに満ちている。
それを和らげるかのようにシンジは言った。
「確かにそうですけど……まるで、これでは学校の構造を完全に知っている――!?」
「「構造を知っている人物!?」」
なるほど……それなら、俺たちよりも早く行動できるわけだ……
「どうやら、エルスやフィセアやセリシアにも手伝わせた方がよさそうだな」
俺とシンジは、指を鳴らした。









「あの……」
彼女が――あかりが話し掛けてきた……
ああああああっ……!遂に、遂にこの日が来てしまった。
今は放課後、俺とシンジは掃除をし帰るところだった
「なんだ?」
そんな心の葛藤をよそに俺はなるべく冷静に保って聞く。
「あの……単刀直入に聞きますけど……あなたがたってなに者なんですか?」
うう……ついに来た。
シンジも意外そうに、俺のほうを見ている。
そんなシンジに頷き。
「――ここではまずい、外で話そう」









「あの……それで……?」
俺が連れてきたのは、学校の裏。
シンジも勿論いる。
少し不安だろうが、俺達は別に何か教えたりするわけじゃない。
「まず、俺達がなに者なのかはいえない」
そうはっきりという。
あかりは少し不服そうにしたが、助けてもらった手前、それ以上追求はできない。
「ただ、私達はこの学校で起きている怪事件を解決するために来た……それだけは教えておきましょう」
「なんの……た――」
彼女がそこまで言いかけたときだった。
「あぶないっ!」
俺は彼女をさらい、空中に飛び出す。
シンジも同じようにする。
ダガァァァ−−ン!!
地面が深くえぐられる。
そこから現れたのは、三つの首を持った犬。
地獄の番犬……ケルベロス――――!?
何故、そんな奴が!
「シンジ!?どう言うことだ!?」
「私に聞かないでください!!!」
そりゃそうだな。
思わず納得してしまう。
俺達は、地面に着地するとあかりを安全なところに降ろしそれぞれの剣を抜く。
「刃よ!」
「光刃よ!漆黒よ!」
俺の言葉で剣が現れ、シンジの言葉で背中と虚空から取り出した柄から刃が現れる。
俺は、自分の手にあるガンブレ−ドタイプの剣を構える。
勿論二刀流ではあるが、今回は一刀。流派はオリジナルの『破邪龍聖流』。
剣の名は、『ゴッドハ−ト』。
以前、スコ−ルから貰い受けたもので、俺が力をプラスしてパワ−アップしている。
さしずめ……『カオス・ゴッドハ−ト』と言ったところか。
と、そんなことを考えてる場合じゃねぇ!
「シンジ!一気にかたずけるぜ!」
「ああっ!」
俺とシンジは、一斉に向かっていこうとする。
だが……
「きゃあああああ!」
あかりの声が聞こえ注意が一瞬それる。
無論、それを見逃すケルベロスではなかった。
「がぁぁぁぁぁぁ!!!」
「おわっ!」
ケルベロスがシンジのほうに向かって行く。
「シンジ!」
俺は助けにはいろうとするが。
「俺はいい!早くあかりを助けに行けっ!あいつは俺たちと違って殺される可能性がある!だから、急げ!!!」
「わ、わかった!」
俺はシンジの言葉に半ば押されながら従い、空間転移をした。









「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
冒頭であったことが脳裏を掠める。
彼女の中から、あのときの恐怖は消えていなかった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
突如、空間から現れた俺は、大きく伸び一気に敵に躍りかかる。
グガァァァァァァァァン!
そして、敵に剣が触れた瞬間ガンブレ−ドの特徴である『銃』の機能が発射される。
「大丈夫か!?あかり!?」
俺の問いかけに彼女は答えない。
恐怖のためか、かなり震えている。
「あか……」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「おい、待て!そっちは……」
俺の静止を聞かずに逃げ出してしまう。
「くそぉ!」
「魔龍!急げ!」
ちょうどシンジもケルベロスをかたずけたらしい。
こっちによってくる。
「あっちから……瘴気を感じる!!!」
「なっ……!?」
俺は、その言葉に絶句してしまった。
その方向は……あかりが向かった方向!!
「シンジ!行くぞ!」
「分かった!」
俺とシンジは、大慌てで彼女の向かった方角……西へと向かった。









「う……う……うう……」
彼女は恐怖のため、泣いていた。
ここは体育館……そう、最も瘴気が濃い所……
「どうしたんですか、お嬢さん?」
その言葉にあかりは顔を上げる。
そこに立っていたのは、あかりより少し歳上の……俺と同じ23、4の男だった。
しかし……この男から感じる気は……
しかし、迂闊にも……いや、気が動転していたため彼女は喋ってしまった。
「そうですか……それは大変だったんですねぇ……」
そう言いながら、男の顔には一つの感情があった。
つまり、嘲笑。
あかりは、うつむいてしまっていて顔を上げていない。
もしこの時、顔をあげていれば気付けたかもしれない。
「そうです!落ち着くにはいい場所があるんですよ」
「えっ?」
「よかったら付いてきてください」
そう言い、男は歩き出す。
「あっ、待ってください!」
慌てて彼女も付いて行くのだった。









「あかり!」
……しかし、そこには誰もいない。
「もぬけの殻か?」
シンジがそう言うが俺はそう思わない。
「シンジ、落ち着いて考えてみろ。ここには、瘴気が残っている」
俺はそこに向かい走って行く。
「そうだな……さらに、ある一定の部分から強い瘴気を感じるな」
シンジも頷き、その部分に走り出す。
そこには、何もなかった。
「こういう場合は……」
「大抵……」
すっ……と、手を動かす。
二人して似たような部分の端と端を持つ。
「「地下なんだよ!!!」」
ガタン……!
そして、地下への道は開かれた。









「ここは……!?」
「ようこそ、我が実験場へ」
あかりはその異常な光景に青ざめ震えてしまった。
「あ……!」
――あなたが、まさか一連の犯人!?
その言葉は、震えているため出てこない。
しかし、男はなんと言おうとしたか分かったらしい。
「そのとうりだ、そして……君もこれから私の実験の一つになる」
さっと、さっきのケルベロスのことが思い浮かべられる。
あかりは逃げようとするが、足が震えているためにげられない。
しかし、どうやら天はあかりを見放さなかったらしい。
「そう言うことか……」
「やぁぁぁぁっぱり、魔族……いや、精神体がかかわってたんだなぁ?」
シンジの言葉に続くように俺は言った。
あかりの更に後ろの所に、俺はいった。
その言葉に、多少驚きながらも。
「ほう……よく私が精神体だと分かったな?」
「とおぜん!黒き者を滅ぼせし者(ダ−クスレイヤ−)の二つなはだてじゃねぇからな」
「そう言うことだ」
そう言うと、俺とシンジはあかりの前に出る。
そして、そのタイミングでトキオが出てくる。
「シンジ!魔龍!」
「トキオか!あかりを頼む!」
俺の言葉にトキオは大声で答える。
「わかった!」
トキオとあかりが去るのを見て……
「まぁいい、実験台が更に増えたと言うことだ」
奴がふざけたこと言う。
「そう言う言葉は――」
「俺たちを倒してから言え!!!」
俺とシンジは交互に言葉を紡ぐ。
それと同時に俺とシンジは動いた!!!









「くくく……絶対神に作られた私を倒せるかな?」
俺はその言葉に、即座に返す。
「カズマからはてめぇみたいなのを創ったて聞いてないぜ!?それに……そう言うことなら、こちらの方が上だぁ!」
ガキィン!
俺の剣を奴は片手で受け止める。
シンジは俺と違い連続攻撃を仕掛けているが……
「悪いがなぁ――私を作ったのは……シテン様だ!貴様等とは格が違う!」
どんっ!
強烈な衝撃波が襲ってくる。
俺とシンジはそれをもろに食らってしまう。
「うがぁ!」
「くぅ……!あいつかぁ……」
俺とシンジは、なんとか立ち上がる。
しかし……衝撃波一発でこんなにダメ−ジを食らうとは……
やべぇ……
「うぐぅ……魔龍知ってるのか?」
「ああ……ある意味一番たちの悪いプレイヤ−だぜ…あいつは」
俺はそう答えると前を改めてみる。
「どうやら……本気でやらねぇとまずい見たいだな……」
「ああ……」
シンジの言葉に頷く俺。
口調が変わっているのは気にするなよ。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
「我が力を封印している力よ!その封印を解きたまえ!」
シンジの姿が、アオイジャケット姿になるきちんとした白いジ−パンを来ている、その姿の時は『全ての力の象徴となりし者』の時である。
たいして俺は、赤い髪、蒼い瞳に赤いジャケット姿になる。
これが、封印を6つといた俺の姿である。
「いくぜ!!!」
「おうっ!!!」
俺の言葉に答え、シンジは吼えた。









「ふん!姿が変わったとしても……意味がないわぁ!」
奴は光弾を放つ。
俺は、その光弾を斬る!
シンジはそれを吸収してしてしまう。
「ほろべぇぇぇぇ!」
「同意権だぁ!」
シンジの言葉に、俺は同意するように剣を振るう。
「光鎌よ!黒鎌よ!」
今度は油断していなかった。
奴は、俺とシンジの剣を二つの巨大な鎌で防ぐ。
しかも、片手である。
「なっ!?」
「馬鹿な!?」
俺とシンジの剣を片手で受け止めるとは……
俺とシンジは、完全に力を解いていないとは言えその力はかなり巨大な物である。
「象徴となりし者の力程度なら……効かぬ!」
ガキィン!
俺とシンジの攻撃をそのまま押し返す。
シンジは、クルリと反転し……
「ならば!」
そのまま、重く速い攻撃を連打で打つ!
がぁん!ぎぃん!だがぁん!
だが、それはことごとく受け止められ、弾き返される。
しばらくは、ラッシュの攻防だ。
加わりたいが、下手なことをすると自分にまでダメ−ジがきてしまう。
現状で、それはすさまじく好ましくない。
ので、俺は、力をねることにした。
それに気付いたのか?
大慌てで、奴はシンジとの距離をとり俺に向けて力を放とうとする。
「あまいぞ、魔龍 銀!闇夜の力よ、全てを貫け!黒聖烈破昇!」
ガキィィィィン!
だがっ!!!
「あめぇのはてめぇだ!破邪龍聖流……龍魔光天破!」
俺の剣にも、竜の力が宿って行く!
「そちらこそ甘い!」
ガァン!
しかし、その攻撃すらも防がれてしまう。
やべぇ!
「死ねぇ!」
光が奴の前に出てくる。
俺は、それを受ける覚悟をし、目を閉じる。
だが、やはりinfinityは……
奴は封じられているらしい。
「はぁぁぁぁぁぁ!」
気合一閃!
あかりを送り届け終わったのだろう。トキオが俺達の中間にはいりエネルギ−弾ごと奴を浅く切り裂く!
「ぐおう!」
奴は腹をもろに切り裂かれる。
当然俺たちの攻撃を受け止めていた腕から力が抜ける。
―――チャンス!!!―――
俺とシンジは同時にそう思うと、力の宿った剣を振り下ろす。
「滅べぇ!」
「消えちまえ!!!」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
長い悲鳴とともに、奴は消えていくのだった……









「倒せたな……」
俺とシンジは、立ち上がり奴のいたあたりを見る。
そこにはもうなにもなく、存在すらしていたか疑わしい。
「でも……どうやら、今回はプレイヤ−レベルの戦いになりそうだな」
「ああ……」
俺はそう言うと唇をかんだ。
――許さねぇ……シテン!――
俺は、奴を……シテンを倒すことを決意した。









登場人物たちによる、勝手な座談会。――IN短い――

魔龍:どうも、魔龍です。
シンジ:う〜む、なんかわからんがでてきた、アオイ シンジだ。
トキオ:俺もいるな……
魔龍:(無視)と、まずは一言お礼を……DRTさんキャラをおかしいただきありがとうございます。
シンジ:おいっ!今回はそれだけか!?
トキオ:意外に多くなったからペ−ジの心配じゃないか?
魔龍:ギクッ!
シンジ:ほんとなのかよ……まだ少ないぜ?
トキオ:加えてこれだもんなぁ……
魔龍:精進します……(泣)

 

 

使い魔たちによる、勝手な座談会。―――IN長い?―――

????(以下??):魔龍って誰?

がすっ!

セイ=ケイリアック(以下セイ):いきなし問題発言ぶっこいてんじゃねぇッ!
ろう・ふぁみりあ(以下ろう):あーと、どもー魔龍さん、お久しぶりですー(あせあせっ)
??:ぐ、ぐおぽおお!? なんか、後頭部がゴルディオンハンマーで叩かれたくらいに痛い!?
セイ:勇者王から借りたのさ♪
??:嘘こけやああっ!
ろう:あー、二人ともそれくらいにしてくれないと、話が進まないんですが・・・
セイ:おっと、悪い悪い。―――ってか、これ以前のMASTER CROSSとは違うのか?
ろう:“ANOTHER”がついちょりますが。登場人物も魔龍さん以外、違うようだし。
??:ところで、スコールってのはFF8っでいいんだよな?
ろう:ういっす。N.Pで連載しているワークエでも関連があったようですし。
セイ:うーむ。しかし、久しぶりに読んだけれど、変らずに爆裂戦闘してるなぁ。魔龍さん。
ろう:ですねー。映像化でもしたら滅茶苦茶カッコいいんじゃないかと。
??:・・・んでも、もうちっと説明が欲しいが。登場人物をいきなしだされてもよくわからん。
セイ:そーそ。まるでどこぞの使い魔のように、下手すりゃ妄想と変らない話になっちゃうしなー。
ろう:あうー・・・もしかして、それはオイラのことですか?
??&セイ「お前以外に誰が居る?」
ろう:はううううっ(涙)。


INDEX

NEXT STORY