Rainbow Bird

第9章 〜戦場〜


 辺りはだんだんと、火山の噴火口のような『くぼみ』に形を変えていった。基地は『くぼみ』に、でんっと建っている。


その『くぼみ』を取り囲むように、政府軍が見下ろしていた。

 

――― 反乱軍に自衛団。お前らごときが、我々に逆らえるとでも思ったか? ―――
皮肉な調子の声がする。

背の高い、白髪の老人。
しわ一つない軍服をきっちり着こなしている。一見するとダンディーな彼は…。

 

  「ハンスだ。ハンス終身大統領」

 フォーマーは静かにつぶやいた。

 「くっ…我々の事まで、漏れていたか…」

フォーマーの言葉に一同、驚きの表情を浮かべる。

 

―――お前が、高貴なる人間に、悪の芽を植えつけた、妖精かっ!!侵略者め…――

ハンスは顔を歪めてフォーマーを睨みつけた。

 

その顔を見ていて、レッジはぞっとした。

 

 なんか、怖い。 

 

完全なる憎しみ。
あの兵士の目よりもっと恐ろしい。

レッジにはそれまで、縁のなかった感情である。

 

――― おまえらも、もう、終わりだ。やれ。 ――

『力』をかきけす『灰』が、より一層まかれはじめた。

「冗談じゃないわっ!!」

 



ラレアはどこぞから、マシンガンをとりだし、我武者羅に撃ちまくる。

「俺たちもやるぜ!!おい、おっさん!!妖精だからって『力』だけじゃねえんだよっ!!」

ジィンクや他の自衛団の面々も、手に手に銃器を持って、撃ちまくっている。

アリスや妖精軍は…人間の道具を嫌う者たちであるが、いつのまにか、マシンガンをぶっ放している。

 

・・・レッジ&ロイはとてもじゃないが、そんな真似はできそうにない。

 

『力』さえ封じてしまえば、妖精なぞ、生け捕りにできる。政府軍の考えは、甘かった。

 



「妖精どもが、暴れています」

「ちっ・・・。しょうがない。あれを出せ!!」

「はっ!!!」  

 

 

突然激しい熱風が辺りを包む。

 



「・・・な、な!!!?」

 

レッジが見上げた先にいたのは、炎のように赤い巨大な爬虫類。

そう、それはドラゴン・・・

「ル、ルーシー!?ルーシーの気配がすんのはなんでだんべ!!?」

ロイも、その言葉を聞いたレッジも戸惑いを覚えた。

 

ドラゴンのまわりには幾人かの兵士が見える。

みな、無表情。
その目は虚ろで、それぞれが左腕から血を流し立っている。

 

「人間だ!!あの人達、人間なんだ!!で、何かの『力』を使ってる。そう、あれは・・・」

レッジの考え事は心に届く叫びにかき消された。

 

―― いや・・・逃げて、・・・逃げて!!みんな ―――


挨拶

 

混乱は〜忘れた頃にやってくる〜。

ってなわけで、優です。こんにちは。

今回は混乱しています。

で、枠外、解説!!

政府軍にとって、妖精軍(反乱軍)と自衛団どっちも邪魔なんですね。

しょせんどちらも、『妖精』ですから。

だから、一網打尽だ☆ってな計画だったりしたわけです。

作者同様な単純さ。ま、いいじゃないっすか。ははは。

『妖精軍』にとって『人間』は敵であるように、『政府軍』にとって、『妖精』は敵。

『自衛団』苦労するわけです。ははは〜。

で?主人公、レッジは?・・・ぼーっとしてますな。またもや。

頑張れレッジ、負けるなレッジ〜次も出番は少ないよ〜



次はルーシードラゴンが暴れます♪


ろう・ふぁみりあの勝手な戯言〜


・・・・・・・・・
短いわああああっ!

ふっふっふ・・・思わず絶叫。
てゆか、おいおいどーなるんすかこれぇっ!?
急展開に継ぐ急展開でっ、んでもってわれらがルーシーさんが暴走中!? にゃー!?(奇声)

むー。
そゆわけで、早急に続きを送ってくれなさいませ。
でないと、暴れちゃうぞっ♪(←だれだよお前)


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