truth&sincerity
トゥルース&スィンセラティ 

 

第壱拾話 『対森賊作戦』


 

「あ、イオタ。いなかったの〜?」

 

素の顔をしてたった今帰ってきたイオタを見た。

んな事も気付かんのかこの姉妹は!?

 

「それより鍋姉「ナヴェです。」・・・ナヴェ姉。」

「うわっツッコミはやっ!!」

「ゼータ。そういう事は今言う事じゃないわ。」

「お前らも来ていたのか。」

 

あたりまえです

なんで兄さんだけが避難して私達は避難できないんです?

まぁ、それにしても・・・あれだけ騒いでいたのはイオタのせいだったのね・・・

兄さん・・・イオタに何かしたのかしら

 

 

じぃ〜〜

「なんだよ。シータ。」

「別に・・・」

 

じぃ〜〜〜

「なんかすっごくその目線気になるんだが・・・・」

「無私・・・もとい無視してくれて結構よ。」

 

まさか兄さんがロリ○ンだったなんて無しよね?

軽蔑だわ・・・最低・・・

イオタってたしか・・・10歳だったっけ?

・・・・・・・・・・・。

 

じぃ〜〜〜〜〜

「おい。シータいい加減にしろ」

「夢死してくれて結構って言ってるでしょ」

「夢死!?」

「冗談よ。」

「顔が笑ってないぞっ!!」

「気のせいよ。」

 

「御取り込み中失礼ですが〜・・・」

「「??」」

 

ナヴェーナがぬぼーっとした顔でこちらに話し掛けてきた

服装は昨日と違って藍色で統一された身軽な服を着ている

上は旅人が着るような半袖の服。下は黒のスパッツに上と同じく藍色のミニスカート・・・
髪の毛ポニーテールになっていました

そして兄さんが初めて会った日と同じ紋章のついたマントを着ている。

その横にいるモクトやイオタも同じような藍色で統一された服を着ている

 

「なー姉はマントつけない方がいいよー」

「いいのっ!一応アティック王家の威厳を見せないと〜!!」

「転んだら威厳どころじゃねぇよ。」

「姉に向かってなんて口効くの〜!!」

 

すでに威厳などどこにもないです。

あら?

良く見るとナヴェーナは黒い棒の様な物を

モクトは腰にダーツと銃。手には杖を

イオタは大人の身長より少し高いめの長いロッドを持っていました。

 

「ナヴェーナ。それ・・・」

「あ、この武器ですか〜?だって敵来たんでしょう?戦わなくっちゃぁ〜♪」

 

そう言ってナヴェーナは持っていた棒・・・いやヌンチャクだ。

それをバラバラにしてぶんぶん振り回し始めた。

・・・・素人かと思ったが・・・かなり修行つんでるようだ。

 

「戦わなくっちゃぁ〜♪って一国の姫がそんな事をして!!」

「いいのいいの〜。いつもの事だし〜。」

「そうなのか?」

「そうなのです〜♪それにイオタが魔法を使えば一発だもんね〜」

 

ナヴェーナはイオタに向かってウィンクをした。

それを見てイオタは

 

「あぁ。あたいに任しときゃぁ百人力だぜっ!あははは!!」

 

と無気味に笑った。

 

「で、さっきアルファから聞いたんだが・・・マゼスの精霊使いが敵らしいな。」

「あ、そうです〜。ですからあまり直接攻撃は怖くないと思いますよ〜。」

「ほほう・・・あ、そうだ。忘れていたがもう一度昨日の本見せてくれないか?」

「いいですよ〜。でも昨日いろいろ調べましたがいいはなしはありませんでしたよ〜?」

 

そういってナヴェーナがオレに昨日のあの薄い本を渡した。

パラ・・・

 

「え?」

「紙切れ?」

 

本の間から一枚の古ぼけた紙が出てきた。

オレはその紙を拾い上げ、見た・・・が何も書いていない。

 

「おかしい〜・・昨日はそんな紙切れなかったのに〜・・・」

「でもそんなに気にする事ねーだろ。紙切れだし・・・まぁノートがわりにつかうか・・・」

 

そう言ってオレは紙切れをポケットに突っ込んだ。

 

「じゃぁ・・・俺もそろそろマジで頑張ろうかな?」

「ゼータ。いいのか?お前を捕まえたのは魔導研究家だったんだろ?もしかしたらその仲間が「だからだよ。」

「え?」

「魔導研究家の奴等をぶっ飛ばすんだよっ!憂さ晴らしにな!!」

 

どうやら少しは立ち直ったらしい。

 

「・・・・おいおい・・・殺すなよ?」

「わーってるって!俺の愛刀っ頑張るぞ!!」

・・・・・・・立ち直り過ぎってのもどうかな・・・

「ん?なんか言ったか?」

「いや。」

 

まぁゼータが元気になって良かった良かった。

それにしても大分オレ達にうちとけてきたな。これでシータも・・・あ!

 

「シータ!」

「ん?なに兄さん。」

「これ持っとけ。」

「・・・?短剣?」

 

そう。オレが渡したのは一本のどこにでも売っているような普通の短剣だった。

 

「ほらっ!クシーの一件・・・武器が使えなくても振り回すぐらいならできるだろ?」

 

その言葉を聞いたシータの顔がぱぁっと明るくなった。

 

「有り難う!兄さん!!」

「まぁ気をつけな。」

 

私の・・・・・・正直な感想だった

 

 

「いざ出陣よっ!!」

 

ナヴェーナの声にオレ達は一斉に門をくぐった。

 

 

 

第壱拾話 END



作者の後書き

 

また繋ぎ話・・・かな?ほぼギャグ話です。

本当はもう少し長くするつもりだったんですが・・・ここが一番キリ良かったんで・・・

さて・・・今回の見所は・・・「夢死」です!!(爆)

と言うのは冗談で(でも半分本気)・・・んー・・・ナヴェーナさん達の格好かな?

彼らの戦闘用の服です。あと武器・・・書いてて楽しかったぁ〜ヌンチャク〜♪

次回でこれの本当の使い方が書ければいいんだけど・・・(謎)

繋ぎ話なだけに後書きが少ないっ!!

というか具体的に繋ぎ話ってどういう物なんだろう?(をい)


 

ろう・ふぁみりあの勝手な戯言ッ!

 

ええっ!? 「鍋姉」が見所じゃなかったんですか!?(ヲイ)

まあ、それは置いといて。

お答えしませう!
「繋ぎ話」とは、話と話を繋ぐ話です(わけわからん)。
・・・えーと、だから、話の本筋ではないけれど、その本筋を繋ぐ上で必要な話・・・かな?
まあ、伏線張り張り〜とか、キャラクターの移動とか、今回のような何かに対する「準備」とか。
他にもそのまま「場繋ぎ」な話(世間話みたいな)とか、まあ「次回以降」に向けての「何か」の話。

・・・・か、どうかは定かではありません(マテこら)
いや、オイラだってわからないんですよう(なら語るなよ)。
まあ、適当にそんな感じとか思っていればオーケイかなとか。

今回の話
モクト君がカッコイイです!
なんか、カウボーイハットでもかぶっていればそのまま西部劇出演オーケィみたいな姿を想像してしまった・・・
鍋姉・・・もとい、ナヴェーナさんは・・・ヌ、ヌンチャクですか?
・・・(想像中)・・・うあ、なんか振り回すヌンチャクがスローモーションで動いてる(笑)
でも、実際は強いみたいですね。たぶん(たぶん言うか)
あとはイオタさんだー、なんか性格的に蒼龍術使う前に、ロッドで敵を撲殺してそーな。
・・・冗談です、ごめんなさい―――って、なにロッド振り回してるんですかイオ(がすっ!)

―――ろう・ふぁみりあ。謎の少女(笑)に強烈な一撃を食らい昏倒。


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第壱拾壱話『勝負!三姉兄の実力?』