差出人: せりせり
送信日時: 2000年2月2日水曜日 1:43
件名: フィードバック・イン北海道
ひさしぶりに話をして、北海道の話題が出た。
当時、パソコンがイカれていたため、神谷バージョンの
日記は見れずじまいだったけど、またこうして改めて
送ってもらってそれを見てみると、いろいろな思い出が
鮮明によみがえって、なんだかしみじみとしてしまう。
そしたらいてもたってもいられなくなってきて、
自分もいい加減ながら、そのときのことをいろいろ
書きとめたノートをなんとか探して引っ張り出して、
みんなに見てもらえたらなぁ、なんて思って、こうしてるわけ。
ま、せりバージョンの日記も、見てやってくださいな。
9・11
富士→小平→所沢→新潟亀田
夜中の3時、神谷邸着。軽く下準備をし、早々と寝る。
フェリーの便がないというアクシデントに見まわれるも、
持ち前の機転を利かせ、なんとか強引に計画を練り直す。
昼過ぎに出発。
群馬県の山中(水上あたり)はすごく寒かった。
関越トンネルは長かったが、県境の表示を見たときは
嬉しかった。途中ガス欠か?と思われたが、
なんとか持ちこたえる。神谷はよくわからんが
立ちゴケかましていた。
乗船手続きを早々に済ませ、新潟にて寿司を食う。
地元の人からいろいろな話を聞けた。
寿司もごちそうになった。
フェリーは案外すいていて、2等客船でありながら
広々とスペースを使わせてもらった。至れり尽せりだった。
9・12
新潟→(上陸)苫小牧→輪厚→札幌
フェリーにて寝まくり。風が強くてデッキ出れず。
函館が窓から見えた。波の風呂に入った。
とりあえず退屈だった。
苫小牧上陸。だだっ広かった。さすが北海道と思った。
速攻迷った。しかし道央道になんとか乗り、
ハーレーのお兄さんに健康センターを教えてもらう。
札幌にて、うに丼食う。うまかった。札幌の町はでかかった。
フロで大事なところがヒリヒリした。
9・13
札幌→留萌→稚内
朝9時札幌発。天気もよく、最高のツーリング日和。
渋滞つかまるも石狩からは道も広く、快適。
留萌にて昼食。カニラーメン食う。絶品。
とことん走りまくる。左に海、右に草原と山、すごい広大だ。
稚内へ向かうオロロンラインはすごかった。
多少くもりがちだったが、それを感じさせないくらいの
道と景色だった。
ノシャップ岬へ行く。風が非常に強く、倒れそうになる。
ライダーハウスは男6人、いろいろ話を聞いた。
温泉はすごかった。レトロな感じ。
9・14
稚内→紋別→サロマ湖
日本最北端宗谷岬へ。快晴。カラフトがよく見えた。
地球は丸いなぁ、と感じた。
景色は相変わらず良好。今度は左にオホーツク海を見ながら走る。
昼は枝幸の道の駅。マグロ丼&ソフトクリーム。うまかった。
依然風強し。道は単調であきてきた。でもすごい。
夕方頃に紋別着。夕暮時にサロマ湖へ。
長いダートの末、展望台へ。一望できた。すばらしい。
夜もふけ、宿なし。旅館へとまる。寒さで少し体調くずす。
9・15
サロマ湖→網走→羅臼→標津→根室
朝起きたら快調。予定通り網走へ。監獄見学後知床へ。
知床峠は予想をはるかに凌ぐ寒さ。しかし羅臼山、
半島を一望できた。メシはジャガバタ。野生のリスを見つけた。
そこから一路根室へ。標津あたりから雲行き怪しく、カッパ着る。
しかし雨はなんとか降らず、ひたすら走る。
根室市外から予想以上に遠い納沙布岬へ。夕日がきれい。
最東端だ、という雰囲気はあまりなかったが、北方領土見え、
海もすごく美しかった。
9・16
根室→釧路→厚岸→豊頃→帯広→音更
霧多布湿原を眺める。厚岸にてカキめしを食う。うまい。
天気はよかったが非常に寒い。ハルニレの木見学。
すごすぎる。大自然だ。夕日もきれいだった。
帯広の「ぱんちょう」にて豚丼食う。絶品。
音更のライダーハウス、テントだった。
酒かっくらって、とっとと寝る。
9・17
音更→日高→苫小牧
9時出発。比較的交通量も多くたいへん。
10時頃峠にさしかかる。牛トロ丼を食う。
甘くてとろける。日高の峠は交通量も多く、
町へ出るのにけっこうかかった。そこからはハイペースで
苫小牧方面へ。さしあたって見どころもなく
2時頃にはターミナルへ。乗船手続後、ホンダショップ探索。
赤フラッグ×2、ステッカー×2 ゲット。
コンビニで買い物をすまし、しばし北海道への
想いを抱きたそがれる。そしてフェリーへ。
編集後記、みたいなもの。
北海道は、ある意味、別世界だった。
何から何までスケールが違っていた。
そんな中で、今までにない貴重な体験もできたし、
語り尽くせないほどの思い出もたくさんできた。
ZZ-Rのアッパーカウルのステッカーや、
何回も見てはボロボロになった地図、
汚い字で書きなぐった、その時々のことを綴った
このノートは、今では何物にも換え難い
大切なものとなった。
自宅を出る前のあのドキドキ、始めて上陸し、
そこで見た景色を見たときの感動、
ひたすらまっすぐな道を駆け抜けたあの快感、
いろいろな人達との出会い、
そして、ともに旅をした友との会話、、、、
それらすべて、自分にとって財産となり、思い出となった。
無茶苦茶で、なんの計画性もない旅だったけど、
それだけに、すごく印象に残っているし、
決して忘れることはないだろうな。
本当に、いい経験をしました。
今年もまた、時間があったら行こうじゃないか。北海道へ。
