吸収ツアー三日目(5月5日)

九州滞在ももう3日目。寝心地の悪いシアタールームの椅子型ベッドでちょっと完全回復とはいかなかったが、気を取り直して阿蘇に向かう。今日も晴天、子供の日。
ここまで絶好調で乗り切ってきたドライバージャンケンだったがついにここで敗北。
因縁の地、由布院から阿蘇に向かう「やまなみハイウェイ」は僕がハンドルを握ることに。
それにしても、道の両側に緑、緑、緑。しかし、大分県は森の緑。熊本県に入るととたんに草原の緑。
行楽日和で車も多かったが、気分はサイコー!
だんだん見えてくる阿蘇山。それに比例して増える車。なかなか近づかない。
でもくだらなすぎるトークをしているうちにふもとまで来て、一気に駆け上がる。

絶景!


<阿蘇中腹で車を停める>

草原で悠々と歩き回る馬たち、背中のゼッケンはよく分からなかったが・・・。
アブ(仮称)とダイさん(仮称)の野生児コンビがやけにはしゃぐ。
緑をいっぱい吸って、大声で笑って、走り回って。
そこがおそらく原点なんだけど、忘れてしまいがちなところ。

せっかく緑を吸った後なのに、渋滞に飲まれる。
「草千里」という絶景スポットは駐車場が満車で諦める。アブ(仮称)悔しそう。
しかし、すぐそこに見える山頂が渋滞でなかなか近づいてこない。むむ。
腹もそこそこ減ってきてイライラモードに入りそうだったけど、なんとか山頂到着。
とりあえず、火口を覗いてみる。湯気のようなものが出ている。
ひとしきり観光した後で「行こうぜ」ということになったらアブ(仮称)がいない。
しょうがないので温泉タマゴと牛串を買って食った。牛串ブラボー!!
タマゴをほおばってたらアブ(仮称)が帰って来た。火口をぐるっと見てきたらしい。
でも火口からの気体はあまり体には良くなかったらしく、「キモチワリー」を連発。大丈夫。君は簡単にはくたばらねーよ、とみんな思うが口には出さない。ククク。

下山ルートは気持ちイイダウンヒル。あっという間に下界に下りる、が、ランチスポットが見付からない。
暫く走った後の食堂に入る。
名物っぽいメニューが幾つか並んでいたが、ウェイトレスさんに「あ、それは夜のメニューなんですよー」とあっさり却下され、「高菜ピラフ」を頂く。これもなかなか。

アブ(仮称)を見事にハメ、ドライバー席に座らせてから見事後席を勝ち取ったギシセリコンビ(仮称)で大いにくつろぎつつ、車は再び福岡県は柳川を目指す。
阿蘇からは順調だったので是非川くだりをしたかったのだ。
だって「東洋のヴェニス」だと誰かが言ってたもん・・・。


<川下りの船上>

・・・何も言うことはなかった。
風情とはこういうところでこそ使う言葉だ。
絶対一度は訪れて欲しい。そして僕もまた是非訪れたい・・・。


<う・な・ぎ・の蒲焼>

しかも柳川は水天宮祭とやらの真っ最中で、川くだりの終点の近くから水路に沿って出店が立ち並んでいた。
なんとなく「チンピラ歩き」っぽい男の子たち、多し。文太チックな。
なんかいい気分で歩いて水天宮でお参りもする。

そして、「やっぱりうなぎでしょう」といくことに。
問題は本場のうなぎがいくらくらいなのか?ということ。
何軒か外のメニューを見るけれど、どこも値段が書いてない。
仕方ねーなー、と意を決して暖簾をくぐる。

注文したのはうなぎの蒲焼二つとせいろ蒸し一つ。
そしてどじょうの柳川風。
とにかくせいろ蒸しが絶品だった。一番安かったのに・・・。
どじょうはなんか予想通りの味と食感。一緒に煮込まれたごぼうもかなり美味かった。

満腹になり、誰もが運転を嫌がったが、なんかまた同じ布陣で福岡を目指す。
翌朝のダイさん(仮称)の便は早いので出来るだけ空港の近くに、という意見で車は”サガン”鳥栖”や”チェッカーズの産地”久留米をあっさり通過。
それにしても健康ランドはない。九州ってあんまりそういう施設はないのかなあ?
そんななかでトイレが我慢しきれなくなったダイさん(仮称)の悲痛な要望で立ち寄ったマックで重要情報ゲット!。空港のすぐ近くの24時間サウナにピット・イン!サウナといえども風呂もあって快適!
皆で九州最後の夜を缶ビールで惜しむ。

そこのマットレスは相当寝心地がよく、ほのかな酔いも手伝ってかなり深く眠った。

今日の一句:「風と水 ゆらりと委ねる 川下り」(字余り)

 

4日目へGO!