中国四川省旅行記-2
中国四川省旅行記-3へ続く
3日目)「九寨溝」風景名勝区
九寨溝1
九寨溝2
九寨溝3
九寨溝4
九寨溝5
九寨溝6
九寨溝7
九寨溝8
九寨溝9
九寨溝10
九寨溝入口1
九寨溝入口2
九寨溝は、全体がY字型の峡谷になっており、3つの景区に分かれている。延べ約60km、標高は2,000〜3,200m。
バス代を含め入山料は、310元(約3,800円)と高額。
「日測溝景区」の上流までバスで約40分。そこで下車し、「木道」を約10kmほど下りながら歩いた。
川や湖沼、滝等がふんだんにあり、また紅葉した山々が湖面に映しだされ飽きさせない。
なによりも、川のせせらぎや滝の音が、身近に迫り旅の疲れを忘れさせてくれる。
瀑布
五花海
「木道」にも相当お金をかけてあり、大変歩きやすい。バス停もふんだんにあり、5〜10分間隔で運行している。
表示版は、距離が明示されていてわかりやすい。内容は、英語、ハングル語、日本語の他に地元のチベット語でも表示されている。
トイレも清掃人が常駐しており、環境に配慮されたごみ箱も沢山設置され、大変きれいだ。
海抜3,100mの「長海」では、携帯の酸素ボンベを吸っている人もいた。
チベット族衣装
チベット族土産品店
少数民族チベット族の人々が、土産品店を営業していた。九寨溝は、自然保護、景観保護にも多額の投資がされている。
今回の旅行の1番の目的地であったので、申し分なく大満足。
ただし、奥深い山岳地帯なので交通の便が悪く、費用が高いのが難点。「国慶節」直後でも、人、人、人。ものすごい。
九寨溝は、大小あわせて100あまりの湖沼や滝が点在し、独特の景観を形づくっている。その美しさから、いま中国で最も人気のある観光地のひとつになっている。中国を代表するこの景勝地を訪ねる。
四川省の北部、岷山山脈の奥深い峡谷に、世界遺産・九寨溝はある。緑と木が織りなす多彩な風景が、九寨溝の魅力である。変化に富んだ大小の湖沼が棚田のように連なる独特の景観。静けさに包まれた湖は、どこまでも青く透き通り、見る者の眼をくぎづけにする。
また、いたるところに滝が点在し、雄大で迫力のある風景を楽しむことができる。九寨溝は、こうした多様な風景によって、中国随一の絶景とたたえられている。
九寨溝とは、「九つの村がある谷」という意味である。この地にチベット族の村が点在していたことから、この名がついた。ほんの数十年前まで、ここではチベット族が自給自足の生活を営んでいた。そして、先祖代々九寨溝の住民は、自然環境と共存しながら、ここに暮してきた。
九寨溝は、中国でもここでしか見られない珍しい光景を楽しむことができる。風が止まる早朝、湖面に森の緑が、くっきりと浮かび上がる。その光景が、まるで鏡のように見えることから、「鏡海」と呼ばれる。
朝日を浴びて湖面がきらきらと輝く湖もある。さざ波が立つと、火花を散らしたように見えるこの湖は、「火花海」と呼ばれる。
湖だけでなく、滝もまた九寨溝のみどころである。「諾日朗瀑布」は、幅が九寨溝の滝で最も広く270mある。チベット語で雄大さを意味するその名の通り、力強さにあふれる滝である。
九寨溝の豊かな自然を保護するもうひとつのきっかけとなったのが、「パンダ海」である。1970年代、この湖の周辺でパンダが目撃され、九寨溝は一躍、中国で知られるようになった。この周辺には、パンダの好物、冷せんちくという竹が豊富で、
パンダの繁殖地であることがわかり、これを機に中国では、国をあげて九寨溝の保護に取り組むようになったのである。
1992年、九寨溝はユネスコの世界遺産に登録され、こんにちにいたっている。10月は、原生林が色づく時期である。この紅葉シーズンは、一年で最も美しいとされる。四季折々の美しさがあるだけでなく、1年365日、日によって美しさが違う。
場所や時間帯によって、さまざまな表現を見せてくれる。長年この地で暮らしていても、九寨溝の自然は、見飽きることがないし、毎日が新鮮さにあふれているという。絶え間なく変わる森と水の表情は、九寨溝の尽きない魅力のひとつである。
「山清水透」という言葉は、自然の美しさを表わし「風光明媚な」という日本語に近い。まさに至言だ。
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