平成18年12月定例議会より−佐藤よし江の一般質問と市からの答弁の要約− |
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質問: | 「いじめ」その時学校は |
いじめによる子供の自殺が、社会問題になっており、すでに何人かの議員が取り上げているが、私なりの質問をしたいと思う。 これまで諏訪市でも、いじめについては、特に問題はないと発言されていたように記憶しており、今回の調査結果とは、かなり食い違っているように感じるが、「いじめ」の定義が変わったのか、まずお尋ねしたい。 |
答弁: |
(教育長) 基本的には、変わっていない。ただ、これまでは「けんか」と捉えていた、1対1のいじめも、今回は取り上げるようにした。 これまでも、いじめに対しては、しっかりと取り組んできたが、今回の差は、これまで以上に激しく数に挙げさせていただいた結果である。 |
再質問: |
「いじめ」の防止には、早期発見が、一番大事であるとのことだが、私も同感だ。親や地域の人も、気づかなければいけないが、現場にいる先生が、一番発見しやすいと思う。 しかし、今の先生は忙しすぎて、なかなか子供の様子に注意できないという声を聞くが、その点についてはいかがか。 |
再答弁: |
(教育長) 忙しい面もあると思うが、かといって、これをなおざりにすることはできない。チームを組んで、対応するというのも、ひとつの解決方法ではないか。 これからも、勤務状況を見直す必要があると思うが、2学期制にしたり、小学校では30人学級が実現できたので、一人一人に対応する時間ができたのではないかと思っている。 |
再質問: |
いじめに限らず、教育問題については、保護者や地域の協力が必要不可欠だと、常々おっしゃっているが、そのためには、情報を公開し、共有できる体制が必要と思う。これまでは難しいとのお考えだったが、今後可能なのかどうか。 |
再答弁: |
(教育長) むやみに公開すると、うわさに尾ひれがついて、正しく伝わらなかったという事例もあり、難しさは相変わらず残ると思う。 情報を公開する人には、守秘義務を課し、そういう人を順次増やしていくというのが、一つの解決方法でないかと思っている。 |
再質問: |
いじめ問題の解決に、教育機関、教師、保護者、地域が協力するのは当然だが、子ども社会の問題は、子ども同士で解決できるように仕向けることが、第一義ではないか。今回のマニュアルには、その視点が欠けているように感じるが、いかがか。 |
再答弁: |
(教育長) 今回のマニュアルは、教師向けのものであるが、当然、その点については配慮していきたい。 |
再質問: |
今回のマニュアルは、「いじめ防止」となっているが、「いじめ」は防止するのではなく、生活していれば起こり得る、自然なこととと捉え、起きた時にどのように対応するか、という姿勢が大切だと思うが、いかがか。 また、マニュアルには、「いじめ」を見抜くチェックポイントというものが、非常に細かく書かれているが、教育のプロであるはずの教師が、こういう細かなチェックポイントを示されないと対応できないのか、という感じがしたが、この点についてお尋ねしたい。 |
再答弁: |
(教育長) 「いじめ」はあるという前提だが、私は、子どもが「いじめ」と感じるような状況は、できれば無くしていきたいという立場である。 先生にも、ベテランから初任、性格的にも多種多様な方々がいるので、その最低と思われるところに基準を合わせたという点、ベテランでも、初心に返って、いつも清新な気持ちで子どもに接してほしいという点、対象の子どもが変わると、今までのやり方ではダメで、違った目で見ることが必要になる場合がある、といったことから、ちょっと細かすぎるかもしれないが、挙げさせてもらった。 |
再質問: |
今までは、いじめられる側にも問題がある、という意識があったという答弁があったとおもうが、その点はいかがか。 |
再答弁: |
(教育長) 今まで、そういう意識があった点は反省している。いじめをするのは悪い、ということと、いじめられないような人格形成をする、ということとは、別の問題として取り組みたい。 |
再質問: |
今、子どもにとっては、相対評価でしか自分の価値が見いだせないのが、一番の問題ではないか。成績だけでなく、運動や特技など、さまざまな観点から、人間の価値というか、評価していくという教育が必要ではないかと思うが、その点についてのお考えはいかがか。 |
再答弁: |
(教育長) おっしゃるとおり、人間尊重というか、個を認めるとか、そういうことに、ぜひ取り組んでいく必要があると思う。今、一番足りないのは、人との接し方ではないかと思う。その中で認めてもらい、自分の良さを発見していく、そのような取り組みが必要と思っている。 |
再質問: |
体罰の功罪について、体罰がないから、子どもが先生を怖がらない、言うことを聞かないという声があるが、この点については、いかがか。 また、親である私も反省しなければいけないことだが、今の親や学校は過保護過ぎるのではないかと感じているが、その点はいかがか。 |
再答弁: |
(教育長) 体罰は厳に慎むべきと思う。そうしなくとも言うことを聞く先生もいるので、他の先生も学んでほしいと思っている。 過保護については、何とも申し上げられない。子どもを自立させるためには、どのように勉強していったら良いか、学校ともども、親御さん達も勉強していってほしいという願いを持っている。 |
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