平成17年12月定例議会より

−佐藤よし江の一般質問と市からの答弁の要約−

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質問1:アスベストについて
 アスベストに関しては、もちろん、国が最大の行政責任を負うべきであるが、県や市も、役割を適切に分担して、問題解決に努力することが求められる。
 当然、地域住民の不安解消のための、相談窓口となることは必要だが、まず、今回実施された、諏訪市内の測定結果についてのご見解を伺いたい。
 次に、市の施設における飛散性アスベストの除去対策については、順次対応されていることは充分に承知しているので、今後の見通しについてお答えいただきたい。
 最後に、地域住民からの問題提起による、民間の産業廃棄物中間処理施設における、アスベストの飛散状況について、県と地域住民との話し合いが持たれたと聞いているが、市の役割と、今後の対応についてお尋ねしたい。
答弁1:
(市長)
 中間処理施設は県の管轄であり、県が主体になっていただき、市はそれをお手伝いするということだと思っているが、今回の問題については、県からも相談があり、市が全面的に音頭をとることになり、主体的に進めてきた。話し合いの環境も整ったようなので、今後は県が主体となって進めていただき、我々はそれをサポートしていかなければならないと考えている。
 市の施設におけるアスベスト除去については、今回の補正予算でもお願いしているように、多額のお金をかけて取り組んでおり、今後も除去に向かって進んでいきたいと思っている。
 諏訪市内の測定結果は、県の調査に基づく、山岳地帯と同等の量であり、安心していただけるレベルではないかと思っている。
再質問:
 1回目の測定結果は、新聞で市民に広報していたようだが、今後は、どのような広報の仕方を考えておられるのか、伺いたい。
再答弁:
(市民部長)
 次の調査は、1月に予定しているが、記者会見で発表すると同時に、市報やホームページ等も活用して、できるだけ広く、皆さんに知っていただきたいと思っている。
再質問:
 おそまきながら、アスベストの生産については、完全中止の方向に来ているが、既に、ありとあらゆる建材に、アスベストが混ぜ込まれていることから、これからの問題として、解体時の飛散や中間処理、破砕時の飛散に対し、一部とはいえ、非常に不安に思っている地域住民のかたがいらっしゃることは、ある程度理解できる。今のままで中間処理、破砕を続けるのは問題だと思うが、その点については、いかがか。
再答弁:
(市長)
 産廃業者からは、アスベストが含まれているものは、解体現場から直接最終処分場に排出するよう、分別していると聞いているので、私は安心だろうと思っている。
 壊すなとか、壊すのがいけないというと、何もできなくなるので、飛散防止に充分に注意するよう、お願いしていくことになるかと思っている。
再質問:
 市の測定結果や、中間処理施設周辺での、県などの測定結果は、すぐに問題になるような数値ではないと思われるが、国の基準も確かにできていないが、市としては、どの辺が安全な基準と考えておられるのか、伺いたい。
再答弁:
(市長)
 今回の測定結果が、安全かどうかは、市としても結論が出せない。むやみに出しても、根拠がないので、その辺は、国とか県の指導に従っていくことになるかと思っている。

質問2:湖周地区ごみ焼却施設について
 ごみ焼却施設の関連議案が、9月に引き続き、12月議会への提案も見送りとなったが、なぜ、3市町の協議が平行線のまま、一向にまとまらないのか。
 ゴミ焼却施設の問題は、待ったなしの状況であり、ここで大きな決断をしないと、市民にとって、大変な問題と不利益をもたらすことが危惧されるが、近いうちに合意できるという、確固たる見通しがあるのかどうか、また、市としては、合意できるタイムリミットはいつまでと考えておられるのか伺いたい。
答弁2:
(市長)
 ゴミ焼却施設については、諏訪地域では、将来的にも一本化は無理ということで、二本化ということで進んでおり、湖北については岡谷に建設するということで了承されているところである。費用の負担割合については、諏訪市と他の2市町との意見に、大きな隔たりがあるが、何とか諏訪市の意見を認めていただけるよう、協議を進めているところである。
 現在の諏訪市の焼却施設は、建設から18年になるが、毎年、修繕等の手を加えることにより、まだまだ、かなり長持ちすると思っている。したがって、まだ時間があるので、ゆっくりでもいいから、しっかりと協議していきたいと思っている。
再質問:
 新聞報道などによると、岡谷市には、諏訪市のごみを受け入れることに、反対の意見が強いと聞いている。焼却施設は、大きな迷惑施設なので、それを受け入れる地域の住民感情を無視して、拙速に進めるべきではないと思う。
 とにかく建設に固執するのではなく、もう一度、当初の広域計画に立ち戻り、諏訪市のごみ処理計画というか、特に、減量優先の政策について考え、進めるべきではないかと思うが、いかがか。
再答弁:
(市長)
 行政の計画は、その遂行が最大の命題であり、いろいろな状況を踏まえ、よくご理解をいただき、交渉しながら進めていかなければならないと思っている。
 南行政でも、さき延ばししながら、模索しているところであり、内容について、まだまだ時間をかけて、よく精査しながら進めるのも、一つの方法かと思っている。
再質問:
 よく精査して、様子を見ながらということだが、いつまでも、ずっと先に延ばしてもいいものなのかどうか、どの辺がタイムリミットと考えておられるのか。
再答弁:
(市長)
 今の施設については、改修等により、まだまだ時間的には充分に余裕があると思っている。住民感情や、その他のいろいろなメンタル的なものを解決しなければならないので、それを踏まえ、時間をかけて進めていくのがいいかと思っている。
再質問:
 アスベストやごみ処理などの環境問題は、目先の問題だけを優先して進めると、長い目で見ると、子や孫に大きな負の遺産を残すことになりかねない。一度立てた計画も、気づいた時点で立ち止まり、よくチェックをするなど、焦ることなく、慎重に進めていただきたいと思う。
再答弁:
(市長)
 今のご意見を尊重しながら、進めさせていただきたいと思う。


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