平成16年9月定例議会より

−佐藤よし江の一般質問と市からの答弁の要約−

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質問1:複合施設の構想と日赤跡地利用について
 日赤病院の跡地に建設された、総合福祉センターは、予想を上回る盛況ぶりで、利用者だけでなく、地域の住民にも大変喜ばれているが、利用者が増えれば増えるほど、駐車場の確保が必要となる。現在、隣接する空き地を、駐車場として借り上げるということで、日赤と交渉中と聞いているが、その進捗状況についてお尋ねしたい。
 この空き地については、売却のめどが立っておらず、私が聞いたところでは、今なら日赤側の経営事情もあり、かなり格安で買収が可能であるとのこと。今後、近隣に建設予定の市の施設用地として最適であり、最優先で取得すべきと考えるが、いかがか。
 また、せっかくのこの土地を、有効かつ効率的に活用するために、近隣の市の施設のうち、移転、改築の必要性のある施設について、複数のコンセプトを組み合わせた複合施設として、この土地に建設してはどうか。個々バラバラに計画して進めるより、建設費用の節約にもなり、厳しい財政状況に対応するためにも、不可欠な取り組みと考えるが、いかがか。
 現在、建設計画のある城南保育園の建設費用は、総額が約8億8千万円となっているが、その内訳を示していただきたい。近隣の市と比較しても、その費用が突出しているのはなぜか。また、現在の建設予定地は、どのような基準で選定されたのか、利用者の利便性や通園時の安全性などに、どのような配慮がされたのか。
 私は、これからの保育園は、障害児施設や老人福祉施設などの機能を融合した複合施設とし、子どもと老人や障害児、地域住民との積極的な交流を図るのが、欠かせないコンセプトになると考える。また、充分な駐車場の確保も必要であろう。
 次に、清水学園についてお尋ねしたい。この種の施設は、諏訪児童相談所の管内に一つしかなく、それを諏訪市が単独で建設、運営されていることは、大いに評価できるが、現在、入所児童の3分の1は他の市町村から受け入れていることから、広域での運営を考えてみてはどうか。
 また、建設から30年近く経過し、老朽化が進んでおり、地盤沈下も激しいようなので、建てかえが必要と思われる。市の中では、この清水学園の改築計画はどのような位置づけになっているのか。先ほどの城南保育園と一緒にして、複合施設として移転、建設するのも一つの方法と考えるが、いかがか。
答弁1:
(市長)
 日赤の跡地については、市にはまだ話は来ていないが、もし、かなり安価でも良いということなら、市としても、考えてもいいかと思っている。
 城南保育園については、今の場所が非常に狭いということと、現地改築だと余計に費用がかかることから、保護者の皆さんのアンケートの結果からも、移転の方がよろしいということになった。土地開発公社の所有地と、市の所有地を中心に考えていきたいということで、今の予定地になった。残りの土地も、地価が上がっていて、高くつくことになってしまうが、市が手当しなければならないため、それがまともにかかってくることになるかと思う。
 清水学園の建てかえも、ハイペースではできないが、頭の中に入れながら、全体の中で考えさせていただきたいと思っている。広域化についても、各市町村とも苦しいため、今すぐは無理だが、いずれ、建てかえ等の折りにでも、広域の方にご相談申し上げていきたいかなあと思っている。

再質問:
 保育園についての市としてのコンセプト、市の所有地をなるべく使って、そこに保育園を、ということなのか、それとも、保育園の適地はどこなのか、という考え方なのか、その点を再度お尋ねしたい。
 複合施設というのは、それぞれ所管する課とか、もちろん国の法律も違うものを、それを乗り越えて、そこに何が必要かということで、一緒に考えていく必要があるが、最近の茅野市の例にもあるように、そういう方向に進んでいるのが、全国的な傾向であると思う。諏訪市も、そういうことを考えておられるのか、もう一度お尋ねしたい。
再答弁:
(市長)
 保育園については、市の所有地、土地開発公社の土地もあるわけだが、それをまず活用することを考えていかなければいけないと思っている。そういう土地がありながら、別の土地を購入し、そこに建設する、というようなことはできないと考えている。
 複合施設については、考え方には私も賛成だが、先ほど、身の丈に合った、というお話があったように、大きなものをどんと作るのは、それだけの費用もかかるので、今の諏訪市には、一つずつ確実に進めていくことが必要であると思っている。

質問2:3市町合併について
 山田市長が、今回の合併については、市民の決断に従うとしたことについて、マスコミや推進派の方々からは、非難が殺到しているが、私は当然のことと受け止めている。市は情報を提供し、議員や、合併に対するお考えをお持ちの方々は、自分の考え方を市民に伝え、市民の意志に基づいて決めるのが、ベストの方法であると考える。
 そこで、8月18日の第3回法定協での市長の発言についてお尋ねしたい。諏訪市は、9月の住民アンケートで、合併の賛否を決定することを前提とし、岡谷市も下諏訪町も、それを承知して法定協が始まったのではないか。にもかかわらず、岡谷市、下諏訪町の議員が、諏訪市の意志を問いただしたのはなぜか。諏訪市民に対して失礼ではないか。また、市長がそれに答えたのはなぜか。諏訪市民に向かって答えるべきではないのか。
 今、日本は、バブル期の大きなつけを抱えながら、改革という方向転換を迫られている。6市町村合併の折りには、将来の地域の姿を、どう描いていくかという議論が中心だったが、今回の3市町合併は、財政面の話が中心で、あたかも合併特例債の分捕り合戦の様相を呈しているように思われる。
 諏訪市民が、身の丈に合った諏訪市の運営、つまり合併しないという道を選択した場合、財政的にメドが立っているかどうかというのではなく、市長には、しっかりと改革を進める自信と覚悟がおありか、お尋ねしたい。
答弁2:
(市長)
 法定協での発言については、当時、ちょっとおかしな雰囲気になっていて、答えざるを得なかったから答えた、ということになろうかと思う。
 以前から言っているように、今回の合併は、合併したから良くなるというものではないので、合併する、しないにかかわらず、行政のスリム化を図っていかなければいけないと思っている。私は、改革というよりは、変革という言葉を使っている。何もかも、そっくり変えてしまうというよりは、共に生きるまちづくりもそうだが、自分のまちは自分でつくっていく、ということを基本において、これからも進めていきたいと思っている。

再質問:
 答えざるを得ない雰囲気だったので、答えたということだが、アンケートを目前にして、このような発言はいかがなものかと思う。合併推進のための署名活動が行なわれているが、それを企画した理由として、市長が合併推進の意向を表明しているので、それを応援するためと書かれているように、市長の発言は、大きな影響力を持っている。
 市長はずっと、市民の自由な意志で、合併の賛否を選択してほしいと発言されていたのに、直前でのこういう発言はどうかと思うので、その辺についてもう一度お答えいただきたい。
再答弁:
(市長)
 アンケートは、いよいよ、15日からお配りするということで、市民の皆さんには、これまでの市の説明に基づいて、自由な意志でご判断いただきたいと思っている。
 不用意な発言だったということであれば、それを取り消すという訳にはいかないが、慎重にこれからも発言していきたいと思っている。


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