平成15年12月定例議会より−佐藤よし江の一般質問と市からの答弁の要約− |
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質問1: | 教育問題(地域:おらほのまちづくり子供バージョン)について |
「おらほのまちづくり事業」の目的は、市民が自分たちで考え、仲間を集め、試行錯誤を繰り返しながら、何かを作り出すという、そんな過程を経験させて、まちづくりに携わる知恵と実行力を持った、地域住民を育成することにあったのではないかと思われる。 そこで、この事業の手法を、子供たちにも体験させることを提案したい。学校や自分たちの遊び場の施設整備や、白紙単元授業などに資金を提供し、成功するか失敗するかは問わずに、子供たちに、自分たちで企画し、仲間を集めて実行するという、その過程を生み出すきっかけづくりをしてはどうか。子供の社会づくりに携わる、知恵と実行力を持った子供たちを育成できるのではないか。 |
答弁1: |
(教育長) すでに教育委員会でも投げかけをして、いくつかの地域で、子供の主体性を重んじた取り組みを試みている。市からの補助金という形ではなく、地域の特色を生かした、自主的な活動を推進しながら、その中でのお金の出しかたについて、関係者と検討していきたい。 |
再質問: |
地域の自主的な活動にまかせるのではなく、市としても積極的に取り組んでいく、という姿勢を示して欲しいという意味での提案である。考えていただけるというお話なので、ぜひ考えていただきたい。 |
質問2: | 教育問題(家庭:メディア漬けの子供たち)について |
子供を家庭に閉じこめた原因の一つに、メディア漬けの子供たちという視点がある。ビデオやテレビゲームの普及で、各地の教育委員会による調査でも、多くの子供たちが、主な遊び場は自宅、と答えているようである。このような状況の責任は、私たち大人、特に親にあると思う。忙しさにかまけて、テレビやビデオに、子育てをまかせてしまったと言っても、過言ではない。 こうした親の反省を促す意味でも、すでに一部で取り組み始めている、家庭でのノーテレビデー、ノーテレビウイークを設ける運動の推進を提案したいが、いかがか。 |
答弁2: |
(教育長) 現在、市の図書館を中心に、家庭読書の推進を検討している。これと絡めて推進できないか、課題として受け止め、積極的に検討していきたい。 |
再質問: |
この問題は、単に子供を指導するだけでなく、私も含めて、家庭、特に親をしっかり教育、指導していかないと解決しない、というところまで来ているように思われる。そういった意味も含めて、親もテレビを見れない、という状況を作る必要があると思うので、ぜひ積極的に検討していただきたい。 |
質問3: | 教育問題(学校:「失敗に学ぶ」情報公開)について |
11年前の飯田高校での事件に関する、長野県教育委員会の報告書で、教育現場では、成功事例に学ぶという姿勢ばかりで、失敗事例に学ぶという発想が欠落していたのではないか、という点が指摘されている。このような視点での情報の公開について、市としてはどのように考えているのか伺いたい。 諏訪市でも、子供の問題行動などに関する報告はほとんどない。イジメやけんかなどの小さな事件でも、保護者や地域の人たちと、情報を共有化することにより、より早い段階での解決が可能になると思うが、いかがか。 最後に、教育の現場で、最優先に取り組むべき課題は何で、それに対してどんな対策をとっていこうと考えておられるのか、伺いたい。 |
答弁3: |
(教育長) やみくもに情報を出しても、悪いうわさが先行してしまうという、マイナス点もあるが、問題の解決には、地域の関係者や、青少年の育成に関わる諸団体との情報の共有化を進め、連携を図っていくことが重要なので、可能な限り情報を出していくよう、考えていきたい。 教育の現場では、家庭、学校、地域の三者が、学校が核になって連携していく必要があり、そのために、開かれた学校作りを進めることが、大切な課題であると思っている。 |
再質問: |
うわさ話という点については、親ももちろん反省しなければならないが、県の報告書にもあるように、単なる事実報告ではなく、それについて教師はどうとらえ、どうやって解決しようとしているのか、というところまできちんと報告すれば、単なるうわさになることはないと思われる。そこまできちんと報告した方が良いと思うが、いかがか。 |
再答弁: |
(教育長) 課題によっては、クラスの保護者や役員さんを集めて、状況や対策などまでお話しするというケースもある。それをより広く、報告の意味も兼ねてやるべきというご提言と思っている。学校と話し合って検討していきたい。 |
再質問: |
私は、教育現場では子供が最優先、子供にとってどうか、という視点での取り組みが、最優先の課題であると思う。制度や体制がどうこうというよりも、子供にとってどうか、ということを一番に考えて取り組んでいただきたい。 |
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