平成15年3月定例議会より

−佐藤よし江の一般質問と市からの答弁の要約−

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質問1:荒れる学校と子供の居場所について
 今、市内の中学校では、大変な問題が持ち上がっていて、中学生の逮捕という、大きな問題にまで発展している。今後、どういう対策をとろうと考えておられるのか。
 子供たちが荒れる原因のひとつは、子供たちが自主的に、群れて遊ぶ場所が少ない点にある。諏訪市図書館の夏休みや祝日の開放、利用時間の延長ができないか伺いたい。また、学校の図書館の休日の開放を検討していただきたい。
 また、とちの木ひろばを、子供たちに開放できないか伺いたい。スペース的に狭いという問題はあるが、開放できる日や時間帯を設けるという、運営方法はいかがか。
 子供を持った共働きの夫婦が、安心して仕事ができるように、児童クラブについて、城南小学校だけでなく、各学校で実施できないか伺いたい。また、今年度から、夏休み等の長期休業だけの受け入れは廃止されたが、いかがなものか。以前、私が質問した折りには、そのようなニーズはないとのお答えだったが、私が調査したところでは、充分なニーズがあるとの結果だった。
答弁1:
(教育長)
 中学生逮捕の問題については、大変申し訳なく、お詫び申し上げる。今後、学校健全化のために、サポートチームを編成し、対応していきたい。
 図書館の祝日の開館については、前向きに検討していきたい。しかし、月曜日も開館するには、現在の体制では困難と考える。開館時間の拡大については、一般成人の利用者からも要望があるので、利用者の声を聞きながら、検討していきたい。学校の図書館の地域への開放については、PTAや地域のボランティアの方々と共に、実施できるように取り組んでいきたい。なお、夏休み等の長期休業には、すでに開放している。
 とちの木ひろばについては、施設面で、難しい点もあるが、施設の改装や、職員の指導体制等を検討し、受け入れを考えていきたい。
 児童クラブについては、長期休業だけの利用者が増大し、指導員の負担が増大したため、本来の、放課後 健全育成事業の運営に支障がないよう、廃止した。今後の対応については、関係部署と相談していきたい。

再質問:
 サポートチームを編成して対応するということだが、その具体的内容について伺いたい。
 図書館については、前向きに検討していただけるとのことで、ありがたいと思う。現在の体制では困難というのは理解できるが、人員配置とか、少しでも厚くしていただくよう、お願いしたい。
 児童クラブについては、指導員の負担が増えているのは理解できるが、だから、その政策を廃止するというのはおかしいのでは。需要が増えているなら、指導員を増員して対応するという方向で考えていただきたいと思うが、いかがか。教育委員会から、児童課に移管になったということなので、福祉部長の考え方を伺いたい。
再答弁:
(教育長)
 サポートチームについては、メンバーは、学校、児童相談所、民生児童委員、保護司、医師、保健師、福祉事務所など、問題行動と、その背景に応じて編成していきたい。事務局は教育委員会に置きたい。
 児童クラブについては、夏休みは、夏休み本来の目的があり、そこまで全部受け入れることは、当初からの課題であった。今後は福祉の問題として考えてもらいたいと思うので、ご理解いただきたい。
(福祉部長)
 週休二日制導入の目的や、夏休み本来の目的など、教育的な観点から、単にニーズがあるから対応するということで良いのか、いろいろと課題があると思う。議員のご提言の内容を含め、関係者と協議する時間が必要なので、慎重に協議し、結論を出していきたい。
(市長)
 学童クラブに限らず、だんだん行政への要望が高くなっていて、全てを行政だけで対応するのは無理な状況になっている。NPOだとか、市民の方々と連携し、サポートシステムのようなものが構築できないか、ひとつの方法として考えていかなければいけないと思っている。

再質問:
 教育的な配慮も必要な部分はあると思うが、共働きの夫婦が多いというのも現実である。市民が使いやすい制度という観点で考えていただきたい。
 ここで提示された、男女共同参画推進条例にもあるように、男女が、家庭生活と職業生活を両立できるように、それを支援する政策を、きちんと設けていただきたい。

質問2:住民ニーズと職員のワークシェアリングについて
 市民窓口サービスの時間延長について、夜の7時、8時くらいまで、延長する日を設けても良いのではないか。滞納整理についても、納めやすくするのも、方策のひとつかと思う。
 本庁での時間延長を進める場合に、税務課で実施している、時差出勤の導入は、極めて有効と思われる。女性の社会進出の必要性から、欧米ではすでに、ワークシェアリングが進んでいる。子育てをしながら、無理なく、しかも責任のある仕事につけ、雇用の拡大にもつながると考えるが、いかがか。
 住民ニーズと、行政と住民の役割分担について、除雪の場合を例にとって、考え方を伺いたい。
 各地区の除雪マニュアルはできているのか、また、マニュアルに従って行動できる体制ができているのか。除雪についての苦情が、市に殺到するのではなく、まず、各地域が窓口になってとりまとめ、その後、市に連絡するようにすべきではないか。早い者勝ち、声の大きい者の勝ちではおかしいと思うが、いかがか。
 除雪に限らず、地域要望は、地区連絡員が窓口になり、各地区ごとの対応ではなく、統一の会議のような場で検討し、優先順位を判断するシステムが必要と思われる。先日行なわれた、行政連絡会が、そのような位置づけになると思われるので、この点も含めてご回答をお願いしたい。
答弁2:
(市長)
 時間延長については、保育所での長時間保育など、施設の性格等に応じて、弾力的に運営してきた。本庁での窓口業務の延長は、国を挙げての行革という現状で、職員を増やさずに対応するのは難しい。かりんちゃんサイトの業務内容を増やすという方向で、検討していきたい。
 ワークシェアリングについても、先進国でもいろいろと問題が起きており、諏訪市としてどこまでできるか、今後の検討課題としたい。
 雪害対策マニュアルについては、平成13年に各地区に作成をお願いし、23の地区ができている。今後も作成をお願いしていきたい。
 行政と各地区というのは、まったく別の組織体で、行政連絡会についても、あくまでも私どもからお願いするという立場であり、システムとして規定することはできない。今は、各区長さんにアンケートをお願いし、その結果をもって対応しているが、議員の指摘も考慮しながら、検討していきたい。

再質問:
 私が言っているワークシェアリングは、短い時間でも、責任のある仕事をやる人を増やせということで、単に臨時職員を増やすということではない。固定観念にとらわれず、考えていただきたい。
 昨日、発信側の自己満足の情報という表現が使われていたが、この自己満足というのは、市の側にもあるが、市民の側にもある。お互いに自己満足で終わらないように、対話というか、コミュニケーションというか、情報のやりとりができる場が必要だという提案だが、いかがか。
再答弁:
(市長)
 ワークシェアリングについては、現在、フルタイムで採用している正規職員に対し、パートという考え方が可能かどうか、研究させていただきたい。

再質問:
 市からは情報を一方的に出すだけ、市民も、陳情や要望を一方的に出すだけ、というのではなく、相互に意見を交わす、そんな場ができないかという点を、再度お尋ねしたい。
再答弁:
(市長)
 これまでも一方的ということではなく、5月くらいに、全地区を回って、全部お話しし、連絡はしてきている。私どもも各地区のことを理解し、各地区の方々も市のことを理解していただけなければならないと思うが、そのための方法については、なかなか難しい点がある。今後の研究課題としたい。


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