序
本編第二部終了直前、紆余曲折あって精神体となった美朱と魏に、この際だからと、太一君の配慮でふたりは少しの間、
七星士たちとの別れの時間をもらえることになった。
すでに亡くなり、生まれ変われるようになった4人も、最後に七星士としてのぬくもりある体を娘娘に借りて、
彼ら8人はここでひさしぶりに互いの体のぬくもりを確かめ合った。
朱雀が今回の礼にと、あちらの世界との時間差をその力で調節してくれた。
しかし、期限はこっちの世界でたった一日。
無論、永光伝のことなどまだ知る由も無い彼らは、心のどこかでは、またいつか逢えるだろうと信じつつも、
最後の別れとなるこの一日を、有意義に過ごそうと思案した。