室内の窒素酸化物測定結果
ストーブと窒素酸化物の実験について説明したい。今までは自動車から排出される窒素酸化物について調べたが、身近に窒素酸化物を発生させるものとして石油ストーブから排出される窒素酸化物を測定し、その影響を調べた。
実験方法は、大型業務用ストーブをたき、自作の窒素酸化物測定装置を用いて、室内で窒素酸化物濃度を測定した。また、換気式FFファンヒーターから排出される窒素酸化物も同様に測定した。
1.実験方法
@大型業務用石油ストーブをたき、方法Aにより連続NO、NO2測定装置を使って室内の窒素酸化物濃度を測定した。
A1時間毎に5分間窓を開けて室内を換気して、 @と同様に石油ストーブをたいた時の室内の窒素酸化物濃度を測定した。
BFFファンヒーター(換気式)をたき、自作のNO、NO2 測定装置を使って室内の窒素酸化物濃度を測定した。
2.測定結果
※時間目盛りは15分間隔
・業務用大型石油ストーブから排出される窒素酸化物は非常に高濃度である。特に、一酸化窒素の濃度が非常に高く、交通量の多い交差点より数十倍から数百倍の濃度にあたることが分かった。
・換気をすると窒素酸化物濃度は一時低下するが、窓を閉めるとすぐに濃度が上がった。それでも、 換気は大切だと分かった。
・換気式FFファンヒーターは、炎に直接触れる空気が室外に排気されるため、窒素酸化物濃度は低 い値を示した。