LP時代の名演奏をCD化し続けるメロディヤが、
ついにバルシャイのフーガの技法完全版をリリース。
Yedangから出ていたもの(1969年演奏)とは別録音(1971年演奏)で、
未完フーガをバルシャイが補筆完成したものです。
12:30-16:50の4分20秒はファンにとって至福の時間。
DVD”The Note”で語られたショスタコービッチお墨付きの
バルシャイサウンドが重厚に繰り広げられます。
もちろん他の曲もバルシャイ自身が編曲を手がけたもの。
編曲によってはもたつきがちな管弦楽演奏のイメージを
一掃してくれる爽快でクリアな演奏。
4つのカノンとフーガの2台編曲はM.ムンチャンのハープシコード。
こちらもインターミッションと呼ぶのは恐れ多い好演奏。
なおジャケットには"early version"の文字が。
そう、バルシャイは生涯にわたってフーガの技法の編曲を続け、
ここに収められた演奏はその一過程の記録でもあるのです。
Youtubeには1992年演奏の未完フーガ補完版が紹介されています。
また補完版の楽譜も出版されており、今後のCD化、新録音にも期待。
他の収録曲はヒンデミット、モーツァルト、ショスタコービッチなど
多彩な面々で、いずれ劣らぬ名演奏。
(詳しくはメロディヤ公式サイトをご覧ください)
|