空気中には、様々なバクテリアがいます。ビール造りでは、乳酸菌の活動を如何に押さえるかが、ひとつのポイントになります。乳酸菌は28℃から活動が活発になりますので、母液の温度を、28℃以下でビールの醗酵を始めるのが、第一のポイントになります。
次に、ビール酵母の活動を盛んにすることが、第二のポイントとなります。ビール酵母は、26℃付近が最も活動が盛んです。18℃以下になると、冬眠状態になり、活動が止まります。
この結果、季節によって一次醗酵の期間が異なるわけですが、子供の夏休みが42日間ある地方では、夏場はビール造りを休んだほうが無難です(28℃以上になりやすい)。また、冬の平均気温が0℃近くなる地方では、保温(ホットカーペットの上に終日置くなど)を考えなくてはならないので、コスト高になります。
一次醗酵では、最初の24時間が勝負です。24時間以内に80%位醗酵を済ませ、副産物の炭酸ガスを発生させ、(桶はラップで封印されているので、炭酸ガスが溜まります。)発生した炭酸ガスでビール表面を保護します。またアルコール分が4%位になると、他の雑菌(主に、かび)の繁殖が押さえられますので、如何に早くアルコール分を4%位まであげるかが勝負になります。これが、最初の24時間の勝負です。
添付されているドライビール酵母が、ごくまれに死んでいることがあります。半日経って、「どうも醗酵していないぞっ!」と分かったら、迷わず「パン用のドライイーストをティースプーン一杯入れてください。⇒裏技です。」じつは、パン酵母もアルコール醗酵するのです。但し、ビールがパン臭くなります。このようなビールは、十分二次醗酵させ(6ヶ月位寝かせ)よ〜く冷やして飲めば、パン臭さが消えておいしく飲めます。
クリックした場所へ戻る 1999/07/06 更新