先日買って井桁に積んでおいた、ナメコとシイタケのほだ木40本を、小屋の森のきのこ苑に運んだ。そこはもう春の息吹にあふれていた。
薄黄緑にジシャがけぶる雑木の森に、夏鳥のオオルリやトラツグミがやってきて、ノドを競い合っている。枯れ葉のジュウタンにタチツボスミレやフクジュソウが彩りを添え、葉をすっかりニホンジカに食べられたシュンランが、けな気にも花芽をつけた。小屋の前のコブシも今が盛り。
芽吹きが始まったばかりの森は光にあふれ、木々を流れる風に、もう寒さのトゲは無く、なんとも心地よい。
春日遅遅 値千金―。大あくびして眠気をこらえた。《続きを読む》