小屋の森のアナグマとは二度目の出会いになる。
以前、小屋に続く階段をモコモコ下る後ろ姿を見たのが最初。それからは森を散策していて地中の虫をほじくり出した穴を何度かみたのと、ふもとの山畑で「せっかく稔ったトウモロコシがムジナにやられてしまった」といった苦情を聞いたのが「元気でいるぞ」という消息になった。
今回は小屋に通じる山みちの脇を流れる湧き水のそばで、草むらに鼻をつっこんで昆虫やミミズなどのエサをあさっていた。
ころころ太って毛並みもつやつやと元気そう。
食事に夢中で警戒心が散漫になっていたのか、少し高台に回って数メートルまで近づいて撮ることができた。
大きさも姿もタヌキに似ているので、いっしょくたにしてタヌキと思っている人が多く、知名度はあまり高くないけれど住んでいる数はかなり多いという。ムジナというのはアナグマの別名。肉類、穀物、果物などなんでも食べる雑食性だけれど、タヌキよりは肉食性が強いようだ。冬の間は冬眠までいかないがひとつの穴でじっと冬越しするという。
(2005年4月30日UP)。
長い爪を持っていて穴堀りが得意