小学校の新学期が始まってまもなくだったでしょうか。玄関のチャイムが鳴るので出てみると、一年生でしょうか、かわいい男の子が「おトイレ貸してください。」と立っていました。「いいですよ。どうぞ」と言うと、用をたして「ありがとう。」と帰っていきました。
それから幾日かたってまたチャイムの音で出てみると、「この前はありがとう。」と3人の男女の友達を連れてどこかで摘んできた草花をくれました。私はすごく感激して子ども達の頭をなでながら「ありがとうね。気をつけて帰るんだよ。」と見送りました。
それ以来毎日のように、入れ替わり立ち替わりチャイムを押して学校であったことを話していってくれるようになりました。5〜6人で来て、一時にわっと言う事だけ言うとさっと帰っていってしまうのです。
私はまだ孫もいませんから、子ども達がかわいくてしかたがありません。毎日帰ってくる時間になると、心待ちするようになりました。
でも子ども達は私のことを「おばあちゃん」って呼ぶんです。これには参ります。自分ではまだ若いと思っているのに・・・。せめて「おばちゃん」にしてくれないかな。
小学校も夏休みに入り毎日訪れてくれた一年生もぱったり来なくなり、このところ寂しい毎日です。 また休みが終われば来てくれるかな・・・・。 |