キノコ取りその4  2001.10.27
クリタケとチャナメ、6キロ!
ちょっと寝過ごしてしまい、朝の6時半からのキノコ取になりました。
登り始めてしばらくすると、10メートルほど前を、右から左に黒いモノが走り抜けて行きました。
あれは、カモシカですね。
慌ててデジカメを……という間もなく、カモシカは林の中に消えていきました。
軽やかなステップでしたけど、数年前に同じ場所で見たアイツでしょうか?

さて、今日の狙いはクリタケとチャナメツムタケです。ムラサキシメジが有れば嬉しいんだけど、どうでしょうか。
これは、普通のクリタケですね。手頃な大きさになってます。
大きなクリタケの株です。
惜しいですね〜。
ちょっと開きすぎです。
これだと、売り物になるかどうか微妙なところでしょう。
クリタケは痛みにくいキノコなのですが、ご覧のように色が悪くなってしまうんですね。
まあ、売るわけではないのでいいんですけどね。
ただ、大きいのは収量が増えるから、小さすぎる物より嬉しいかもしれません。
これはいいクリタケです。
今期最高の上物でしょう。
取るのがもったいなくて、しばらくうっとりと眺めてしまいました。
こんなのがたくさん取れたら、大威張りで市場に出せますね。
タイミング一つでこんなに綺麗なモノが取れるのですが、いい状態はそう長くは続きません。
これが1週間もしないうちに、上の株みたいな開きすぎのクリタケになってしまうのです。
そしてこれが、今期最高の群生です。
どうです、この素晴らしいクリタケ。
見事ですね。
自然が作った芸術品と言ってしまいましょう。
タイミングもばっちりで、文句の付けようもない取り頃のクリタケです。
全体に小ぶりですが、まあよしとしましょう。
これが上の画像みたいな大物ぞろいなら、これだけでビクも満杯になるのですが、群生となると小ぶりも仕方ないでしょうか。
これがちょっと面白い群生でした。
後ろをお見せできないのが残念ですが、向こう側もこれと同じような眺めなのです。
開きすぎのクリタケが、この松の木を取り囲むようにぐるっと生えてるんですね。
2〜3年に1回くらい、このような輪っか状の群生を見付けことが出来ます。
この凄い眺めを、皆さんにもお見せしたいくらいですが無理なので、想像してください。
チャナメツムタケです。
これも群生するので、見つけられれば大量?
傘がヌルヌルしているので、ご覧のようにカラマツの葉っぱがびっしりと張り付いています。
開くと痛みやすいので、若いうちがいいのですがそう上手い事いかないのがキノコ取り。
カラ松林の、チャナメの群生です。
まるで畑みたいで、笑っちゃいませんか?
この場所では、このくらいの群生が3つくらい有りました。
小さいうちはしっかりしてるんだけど、開くと崩れやすくて丁寧に扱わなければいけません。だから、取るのが面倒くさいけど、取ります。

これは普通の群生ですが、超々群生だと、辺り一面がこんな調子なので、それこそ笑ってしまいますよ。
雑木林のチャナメの群生です。
枯葉との区別が付き難いので、気を付けないと踏ん付けて歩いてしまいますね。
同じチャナメですが、カラマツ林のものよりしっかりしている気がします。
水分が少ないので、痛みにくいのかもしれません。
折り返し地点でハプニング発生。
私のルートをどこかのオッサンが歩いて来るのです。
で、ルートを変えたら、方向が分からなくなってしまいました。
しばらく歩くと目の前が開け、こんな光景が見えました。
向こうの山がウチの裏山です。我が家はあの山の左下の方に有ります。
方向が分かったので下ったのですが、今日はなんと7時間も山歩きをしてしまいましたとさ。
毒タケ注意!  二ガクリタケです
これはクリタケに似た、二ガクリタケという毒キノコです。
結構強烈な毒タケで、中毒例も多いみたいですね。
ちょっと色の出が悪いですが、黄色くて、崩れやすくて、どことなく品がありません。
一番の見分け方は、生で噛んでみると苦味がある事です。もちろん、噛んだら吐き出しましょう。
ちなみにクリタケは、噛むと木の味(どんな味だ?)がします。
本日の収穫です。
手前がまあまあのクリタケ。その向こうが開きすぎたクリタケ。真っ黒です。
その向こうがチャナメツムタケ。
奥の切れ掛かってるのが、時期遅れだけどジコボウです。それでも20本ほど取れました。
おまけでハナビラニカワタケも2株取れてます。
残念な事に、ムラサキシメジは0。
重さを量ってみると、ちょうど6キロでした。
今期の最後を飾るにふさわしい収穫ですね。
という事で、今年も楽しいキノコ取りをする事が出来ました。
紅葉の始まった山を歩くと、なんと言えばいいんだろう……、清々しいを通り越して、まるで自分が自然の一部になったような気分になります。
風になってこの山を吹いていたい、ってな妙な気分。
次は来年ですね。
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